帝国ホテル 東京で提供中の「ロイヤルアフタヌーンティー」では、駐日英国大使館シェフ監修の特別メニューが登場。エリザベス2世女王陛下即位70周年の際に考案されたケーキ「45°」をはじめ、まさに英国の伝統と洗練に満ちた味わいを体験できます。
眼下には日比谷公園の緑豊かな景色が広がる、静かで優雅な空間へ。読者でブロガーのizuminさんが実際に訪れ、感じたひとときと、心に残ったメニューをレポートします。
新しいスペシャリテ「45°」。純白の姿と、風味の変化と
今回のロイヤルアフタヌーンティーは、帝国ホテルで秋に開催する「英国フェア」の一環。2024年、9回目のフェアにして初めて、1段目のスイーツをひとつに絞ってのプレゼンテーションとなるそうで、その内容が気になるところ。
果たして、目の前に登場したのは、純白の輝きが眩しいケーキ「45°」。命名の由来は、トップに載ったティアラから。45°は、英国王室の礼装時などにティアラを身に着ける際、もっとも美しく見えると言われる角度なのだそう。
izuminさん
「英国エリザベス2世女王陛下のように、凜とした上品さと洗練された美しい姿にまずは釘付け。
セミドライフルーツとスパイスたっぷりの英国伝統の“シムネルケーキ”に、いちごのコンフィチュール、レモンバームのクリームとマスカルポーネのガナッシュなど、食べ進めるごとに風味の変化があります。
以前英国を旅した時に現地で出会ったスイーツの記憶が鮮明に思い起こされ、とても懐かしい気持ちにもなりました」
ルーツは大使館のレシピ。素材の1つひとつに、英国らしさがにじむ
2種類の新作スコーンも、それぞれに英国で大切にされてきた味わいが活きています。
写真内、ジャムを(お好みで)載せたバッキンガムスコーンは、大使館レシピを元に、英国産の小麦粉をブレンドして使用し、イギリスでは料理やお菓子作りに使われるバターミルクで風味付けしたもの。コクのあるミルクの味わいと、ふわりとした軽い食感が楽しめます。
そしてフルーツスコーンは、アールグレイをじっくり抽出したバターミルクとサルタナレーズンを練りこんで焼き上げたもの。
紅茶は、ロンドンの紅茶ブランド・カメリアズティーハウスよりおすすめが3種。ことにizuminさんのお気に入りは「ルイボス オレンジ」。オレンジピールとリコリスがブレンドされたノンカフェインで、やわらかさとすっきり感に、心もほぐれていきます。
izuminさん
「アフタヌーンティーでの各場面はもちろん、朝や夕方、眠る前も。やさしく寄り添ってくれるような味わいですね」
スティルトンチーズタルトとはちみつの絶妙なマリアージュ
3段目のセイボリーには、冷製ローストビーフを堪能できるサラダや、ミントを加えた卵サンドイッチ、ディルが香るクリームチーズを挟んだきゅうり トマトのサンドイッチといった、シンプルながらも心に残る味わいがたくさん。
なかでも際立って印象的だったのが「スティルトンチーズタルト」だったようです。
izuminさん
「英国を代表するスティルトンチーズを使用した、手でつまめる小ぶりなサイズのタルト。リッチな味わいのさくさくタルト生地とはちみつが、豊かで深いコクのスティルトンチーズを包み込み、ブルーチーズ独特の強い風味をマイルドにしてくれます。
塩味の奥にかすかな甘さも加わった絶妙なマリアージュ感がたまらず、思わず目をつぶりながらちびちびと噛みしめてしまいますよ」
イチジクの冷製ポタージュから生まれる、感動と発見と
2段目のセイボリーには、大使館レシピを元に作られたスコティッシュサーモンのキッシュや、帝国ホテル自家製のタルタルソースとともにいただく、鯛のフィッシュ&チップスが。
そしていちばんの驚きをもって迎えられたのがこちらの「無花果の冷製ポタージュ」。香りづけのシェリー酒とピンクペッパーがアクセントとなっています。
izuminさん
「こちらは私の“おいしい記憶メモ”に残しておきたい一品。口に含んだ途端、思わず”んんん~!”と感嘆の声が・・・! タマネギとジャガイモの野菜ならではの優しい味わいと、旬のイチジクの甘みが調和されて、なめらかに広がっていきます。
スコーンと一緒に味わってみても、また違うおいしさを発見することができますね」
窓の外には緑豊かな東京の景色。ゆったり午後の時間は過ぎて
ゆるやかに流れる眼前の景色に心をゆだね。紅茶の香りに体もほぐれ・・・。ロイヤルアフタヌーンティーの午後が過ぎていきます。
izuminさん
「眼下に日比谷公園を望む、緑あふれる広大な眺めは、この立地ならではの特別景観。上品で質の高い、ブリティッシュスタイルのオーセンティックなインテリアに身を委ねられる贅沢感たるや。ほかではなかなか体感できないであろう、格別な体験です。
またクラシカルなアフタヌーンティースタイルでありつつも、帝国ホテルのシェフたちによる”巧みの技”が集結した壮大なコース料理のようで、食べ応えと満足感がありました。
まるで絵画のような景色に溶け込みながら、移ろいゆく時間の経過までもゆっくりと楽しんでみてください」
大切な人と、またはひとりでも過ごしたい至福の空間
インペリアルと名の付いたラウンジだからこそ、安心して幅広いシーンで楽しんでほしいと、最後にizuminさんは話します。
「世代を超えて人々から愛されている帝国ホテルは、接待や特別なおもてなしといった、いざという時のシーンでも重宝する、と感じました。
今回の『インペリアルラウンジ アクア』のアフタヌーンティーは、伝統と格式を重んじるであろう目上の方との食事をはじめ、大切なパートナーとのデートや、静かにゆっくりとくつろぎたいおひとりさまでの利用など、落ち着いた大人時間を満喫したい人におすすめです。
そして、時間を忘れて優雅に過ごしたい、リュクスな一日にもぴったりですね」
OZで予約可能。帝国ホテルのロイヤルアフタヌーンティープラン
【撮影・コメント】izumin/izumanix さん
- プロフィール
- 東京・京都2拠点暮らしのライター、ブロガー。
ブロガー黎明期の20年以上前より個人ウェブサイトやブログを手掛ける。
現在はライターとして各媒体への寄稿掲載を担う傍ら、日本のメディアを代表するブロガー、SNSインフルエンサーとして活躍。
“色彩豊かな魅せるカラフル旅”を人生のテーマとし、音大ピアノ科卒という経歴から、特に得意とするのはヨーロッパ圏。
10年以上前より各国政府観光局及び航空会社をはじめ様々な国内外大手企業とのタイアップ企画へ数多く参加。
今では月一以上のペースで海外のさまざまな地域を取材。
アンバサダーブロガー、オフィシャルブロガーを複数兼任し、ブロガーとして多くの受賞経歴を持つ。
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高級ホテルや人気カフェも。OZのアフタヌーンティー特集
非日常の時間・空間の中で優雅にティータイムを過ごせることから、人気の高いアフタヌーンティー。東京都内や横浜、名古屋、大阪の憧れホテルのアフタヌーンティーはもちろん、人気カフェやレストランまで、その舞台はさまざま。相手やシーンに合わせて選べるのも魅力。季節に合わせて変わるティーフードとともに、素敵な時間をどうぞ。
PHOTO/izumanix