フォーシーズンズホテル丸の内 東京「めっちゃ抹茶！アフタヌーンティー」実食！繊細な大人の抹茶スイーツ

MAISON MARUNOUCHIエグゼクティブペストリーシェフのパトリック・ティボー氏といえば、10年以上にわたってフランスと日本のピエール・エルメ・パリで活躍した、繊細な技術の持ち主。

そして「SAYURI」は、日本各地の茶畑から厳選した茶葉を取りそろえている、こだわりの抹茶ブランドです。そんな両者のコラボレーションが見られるとあって、つい期待が高まります。

「めっちゃ抹茶！アフタヌーンティー」はコース仕立てになっており、ウェルカムドリンクのあと、冷たいセイボリー、温かいセイボリー、スイーツの順に提供されました。

丸の内エリアを望む席につくと、メニュー説明のあと、玄米茶のウェルカムドリンクが登場。

香り高く、ひんやり冷たい玄米茶は、残暑にあてられた身体にすっと染み入ります。

冷たいセイボリー「コロネーションクラブ　タピオカ　マンゴー」（写真左）は、タピオカでできたサクサクの生地に、カレー風味のコロネーションクラブ（カニのペースト）をのせています。トッピングのマンゴーが爽やかなアクセント。

「鱈子　からすみと三つ葉」（写真右）は、セイボリータルトでたらこと三つ葉のクリームをサンドし、上にはカラスミをトッピング。パリッとした食感を、たらことカラスミの濃厚な味わいが追いかける絶品セイボリーです。

温かいセイボリーは3種類。

「サーモンフィッシュケーキ　ガランガルマヨネーズ」（写真左手前）は、肉感のあるダイスカットのサーモンとふわふわのサーモンムース、食感の異なるサーモンが使われています。ガランガル（生姜）マヨネーズが絡み、どこか爽やかな仕上がりです。

定番の「マルノウチソーセージロール」（写真右）は、豚肉のほかに鹿肉を使っており、上品な味わい。しっとりとしたパイ生地とよく合います。

セイボリーでいちばんのお気に入りは「コーンアランチーニ　チョリソー　アイオリ」。

外はカリッと、中はふわっとしたアランチーニ（ライスコロッケ）は、コーンのリゾットでできています。口にした瞬間、とうもろこしの甘味がふわっと広がり、香ばしいチョリソーのマヨネーズとの相性も抜群でした。

スイーツセレクションには、京都・静岡・鹿児島のSAYURI抹茶が使われています。特に注目してもらいたいのは、静岡抹茶を使用した「抹茶和三盆ティラミス」。

ナイフを入れると、抹茶シロップを吸わせたスポンジとマスカルポーネクリームの美しい層がお目見え。チーズの風味が、抹茶のスポンジとチョコレートコーティングを引き立て、とても上品なおいしさ！

同じく静岡抹茶を使用した「抹茶モンブラン」は、モンブランクリームにシャンティクリーム、マロンクリーム、抹茶のメレンゲ、抹茶のガナッシュで構成。

華やかな抹茶の風味と、濃厚な栗の繊細なバランスが光ります。食べ進めていくうちに心が満たされていきました。

ピンク色がかわいらしい「求肥」は、求肥のもちもち食感と、中に包まれているライスクランブルのサクサク食感が同時に楽しめます。

京都抹茶のクリームと、甘酸っぱいいちごのマリアージュも絶妙でたまりません。

驚きを感じたメニューがひとつ。抹茶のスコーンです。鹿児島抹茶のなかに、爽やかかつスパイシーな風味を感じると思ったら、なんと生地に柚子胡椒を忍ばせているのだとか。

ふわふわほろほろの生地に、クロテッドクリームをたっぷりのせていただくのもおいしかったです。

「めっちゃ抹茶！アフタヌーンティー」は、ポップでキャッチーなネーミングとは裏腹に、選び抜かれた最高級抹茶を使用したり、複数の食感を積極的に組み合わせたりと、随所に深いこだわりを感じます。

スタッフの方の丁寧なメニュー説明と、朗らかで気配りの行き届いた接客も印象的でした。

居心地のよい上質な空間で味わう、最高級抹茶のアフタヌーンティー。忙しない毎日から離れて、ほっとひと息つきたい大人に、ぜひ体験してもらいたいです。