髪の傷み、白髪、頭皮のにおい対策。髪の悩みの原因や予防法を徹底解説
髪は見た目の印象を左右するポイントのひとつ。髪が傷んでいたり白髪があると、年齢より老けて見えてしまうことも。そんな髪の悩みの原因は、髪質や遺伝だけでなく、シャンプーの仕方やドライヤーの使い方、睡眠不足、食生活の乱れなどさまざま。そこで髪の悩み別に、原因や対処法、予防法を髪の専門家が紹介します。
更新日:2021/01/04
髪の悩み別!美容師、美容皮膚科医に聞いた対処法
髪の傷み
パサつきやツヤの低下に繋がる髪の傷みは、キューティクルが剥がれたり開いてしまい、髪の内側から乾燥している状態のこと。それは、間違ったシャンプーの仕方や髪の自然乾燥、ヘアカラー・ブリーチなどのダメージが原因かも。ヘアサロンでのトリートメントや、自宅でのケアを心掛けて、ダメージのない美髪をかなえよう。
監修:美容師 海野聖愛さん
くせ毛
くせ毛とは、髪の毛の中間層に含まれている2種類のコルテックスのバランスが偏り、髪の毛が変形している状態。くせの出方はボリュームが出たり、うねるなどさまざまで、実は遺伝のほかにも、生活習慣の乱れや頭皮の乾燥、たるみなどが原因。くせ毛の予防や、くせを活かしたヘアスタイルにするなど、くせ毛と上手に付き合おう。
監修:美容師 松下拓海さん
枝毛・切れ毛
枝毛・切れ毛は、乾燥や摩擦によるダメージ、ドライヤーやアイロンによる熱ダメージなどで髪表面のキューティクルが開き、髪内部のコルテックスが流出することで発生する。見つけた場合は、裂いたり引っ張ったりせず、ヘアサロンでメンテナンスをしよう。ブラッシングの仕方やドライヤーなどの使い方を見直したり、ヘアケアアイテムを使うと予防になる。
監修:美容師 張信義さん
白髪
自然な老化現象として避けては通れない白髪。髪はもともと白く、頭皮内で成長する過程でメラニン色素を取り込み色をつけて生えている。しかし、栄養不足や睡眠不足、ストレスなどにより、メラニン色素が生成されず、通常より早く白髪が生えてしまうことも。そこで、白髪の対処法や予防法について聞いた。
監修:医師 貞政裕子さん
若白髪
白髪は30代後半から50歳前半に生え始まるのが一般的だけれど、ストレスや栄養不足などによっては20代、30代から若白髪が出現してしまう人も。遺伝的な若白髪を改善することは難しいが、メラノサイトの働きが鈍っている場合で発生する若白髪は、働きを取り戻せば黒髪に戻る可能性があるため、日々のケアを心掛けよう。
監修:医師 貞政裕子さん
頭皮の悩み別!美容皮膚科に聞いた対処法
頭皮のかゆみ・フケ
毎日シャンプーしているのに頭がかゆい、フケが出るという悩み。頭皮のかゆみ・フケは、頭皮の環境の変化によって生じ、シャンプーなどの薬剤のかぶれのほか、間違ったシャンプーの仕方や生活習慣の乱れが原因かも。フケには乾燥フケと脂性フケがあり、種類によって対処法が異なるため、自分のフケタイプを知って正しくケアをしよう。
監修:医師 山田貴博さん
頭皮のにおい
夏場だけでなく、汗をかかない季節でも気になる頭皮のにおい。頭皮は身体の中で最も皮脂が多く分泌される場所で、皮脂が人の皮膚に存在する常在菌によって分解・酸化されることで、ニオイが発生する仕組みとなっている。間違ったシャンプーの仕方や生活習慣の乱れが皮脂の過剰分泌、常在菌の繁殖に繋がるため、日常生活から見直してみよう。
監修:医師 山田貴博さん
頭皮の乾燥
パラパラとフケが肩に落ちたり、シャンプー後につっぱる感じがしたり・・・それって頭皮が乾燥しているサインかも。頭皮は顔や体の皮膚に比べて水分量が少ないため乾きやすく、放っておくとフケやにおい、抜け毛を引き起こすことに。そこで、頭皮の乾燥の原因や解消法・予防法について聞いた。
監修:医師 山田貴博さん
髪の悩みに関するQ&A
チリチリにひどく傷んだ髪は治りますか?
一度チリチリに傷んでしまった髪は完全には治せません。傷んだ部分はカットして、トリートメントや毛先カットでメンテナンスをしながら健康な髪の毛を育てていきましょう。
監修:美容師 海野聖愛さん
突然くせ毛になりますか?
遺伝的な要因が大きいものなので、突然くせ毛になることは基本的にはありません。ただし、ホルモンバランスや生活習慣の偏りにより、部分的なくせが出ることがあります。
監修:美容師 松下拓海さん
枝毛を治す方法はありますか?
一度できてしまった枝毛は、完全に治ることはありません。しかし、トリートメントでダメージを補修&強化して、改善することはできます。枝毛をくっつけてくれる作用があるジカルボン酸を含むトリートメントが良いでしょう。
監修:美容師 張信義さん
白髪が黒髪に戻ることはありますか?
完全に戻ることはありませんが、食生活や睡眠、ストレスなど生活習慣を整えることで改善することは期待できます。しかし老化を止めることはできないので、緩やかに進行していきます。
監修:医師 貞政裕子さん
毎日シャンプーしているのに、頭皮がにおうのはなぜですか?
頭皮表面の皮脂や雑菌を毎日シャンプーで落としたとしても、少しずつ頭皮には酸化した皮脂や頑固な毛穴汚れ、古い角質が蓄積してしまいます。毎日のシャンプーで落としきれない部分は、洗浄力の強いシャンプーやスクラブなどを使用して定期的にケアしましょう。
監修:医師 山田貴博さん
髪のお悩みを解決!ヘアケアメニュー
ILLUSTRATION/CHIKA SHIBA