コンラッド東京の桜＆いちごアフタヌーンティーを編集部が体験。和菓子みたいな洋菓子、スイーツみたいなセイボリーとは？

今回のアフタヌーンティーは「和と洋の出会い」がテーマ。「桜」や「お花見」と聞くと和のイメージが強くなりがちですが、洋を取り入れて両方の“いいとこどり”がされているようで楽しみです。

ビジュアルは、ピンクと緑のコントラストがきれいで思わず写真を撮りたくなるほど。ちなみに春の芽吹きをイメージさせるグリーンが効いているのですが、なんと、4種の“グリーンテイスト”が味わえる、という点にも注目です。

スイーツは全部で5種。
シェフのいちおしは「桜のゼリーと杏仁豆腐のヴェリーニ」とのこと。「香りの組み合わせを楽しんでください」とおっしゃる通り、生クリームベースのなめらかな杏仁風味の上に、はちみつがほんのり香る桜のジュレが。まるで春をほおばっているかのような、心地よい香りで幸せな気分に。

私のお気に入りは「あまおうとピスタチオのムース」。
まずはこのビジュアルに注目！　つやっとした球体にキラキラの箔が吹き付けられ、蝶が舞い降りているという、なんてロマンティックなお菓子なのでしょう。
お味は、あえて粒々の食感を残したといういちごが風味豊かです。ピスタチオとの組み合わせも間違いないですよね。

お花のような「木頭柚子といちごのレアチーズケーキ」もかわいらしいです。内側には皮ごとの柚子の風味が閉じ込めてあるいちごのジュレが入っていて、滑らかななかにしっかりインパクトが感じられます。

今回楽しいと感じたのはグリーンが使われたメニューたち。ピスタチオ、抹茶、よもぎ、菜の花といった、色合いや味わいで春を感じさせてくれる要素が満載です。

「よもぎと桜のティグレ」はしっとりしたバターケーキの中に粒あんが。若草の香りとあんこをバター風味が包み込み、和と洋のマリアージュが楽しいスイーツ。
「宇治抹茶チョコレートテリーヌ」はしっとりとろける食感が特徴。こちらはなんと、お砂糖もバターも使っていないのだそう。滑らかな口当たりは低温で蒸すことで実現し、甘味は白い鹿の子豆の自然なもの。抹茶の風味を損なわないよう白いごま油を使用しているというこだわりようなので、ぜひ味わっていただきたい逸品でした。

コンラッド東京のアフタヌーンティーの特徴として有名なのが、全部スイーツでは？と思ってしまうほどかわいらしいセイボリー。今回も秀逸です。
ツヤツヤの寒天ゼリーが目を引くメニューは「ハモンセラーノとさつまいもクリームのタルト　桜寒天」。生ハムのほのかな塩味が食欲を掻き立てます。
たまごでお化粧して菜の花が咲いているかのような演出が施された「帆立と桜のパンナコッタ　 菜の花クレーム」は、ゴロっとしたホタテがたっぷりで食べ応え抜群。

特に驚いたのはこのどら焼き。茶色の部分をよーく見ると・・・あんこではなく赤味噌味でほろほろに煮込んだ牛肉なのです。ふっくらした皮と牛肉を一緒にいただくと、あまじょっぱさが口の中に広がり楽しい気持ちに。お餅のトッピングや桜の花びらが、よりお花見気分を盛り上げてくれます。

スコーンはプレーンと「黒糖と糀味噌」の2種。今回の限定フレーバーは、優しい黒糖の甘味と香ばしい味噌の風味で何もつけなくてもかなり美味です。いちごジャムとクロテッドクリームをつけると、さらにスコーンの風味が引き立てられるのが印象的でした。

紅茶はTWG teaなど約20種をお替わり自由で。おすすめは、緑茶ベースにチェリーの香りをローズをブレンドした春限定の「サクラ！サクラ！ティー」やホテルオリジナルのブレンドティー。どちらもぜひお試しいただきたいです。

一足早いお花見にはもちろん、実際のお花見前後にもぴったりなアフタヌーンティーなので、デートや食事会にぜひ。