髪がパサパサ!毛髪診断士に聞いた原因・対策・ケア方法を徹底解説!
繰り返すカラーやパーマ、夏の紫外線などさまざまな要因が重なってパサパサになる髪。知らない間にパサパサになっていた、なんて人も少なくないはず。そこで今回は「原宿・表参道の美容室PlusLounge」のスパニスト・毛髪診断士、中島あずささんに聞いた、髪がパサパサになってしまう原因やおすすめのケア方法を解説。パサつきによる髪の広がりや乾燥に悩んでいる人は、ぜひチェックしてみて。
更新日:2024/10/21
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今回お話を聞いたのは・・・原宿・表参道の美容室PlusLoungeのスパニスト・毛髪診断士 中島あずささん
原宿の美容室PlusLoungeを経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断、骨格診断などを組み合わせ女性のための大人キレイ塾をスタート、雑誌の取材や美容サイト監修、メイク講習などを行う。美齢学アドバイザーとして、美しく年齢を重ねる学問、美齢学を中心とした頭皮専門美麗メソッドを構築中。
1.広がり?うねり?髪がパサパサってどんな状態?
髪がパサパサなのは、外側のキューティクルが何かしらの理由で損傷し、キューティクルが毛羽立ちやすくなっている状態と言える。
それにより髪の内部にもダメージを与えてしまい、必要な成分がなく空洞でスカスカの状態を指す。
また、髪がパサパサの状態は、絡まり合う、枝毛や切れ毛が増える、広がる、うねるといった髪悩みにつながる。また髪が光を乱反射してしまうので、ツヤがなくパサついた印象を与えてしまうことも多い。
2.【読者アンケート】パサパサ髪で悩んでいるみんなの事情
みんなはパサパサ髪についてどんな悩みを抱えているの?取り入れている対策方法は?まずは巷の気になる事情を知るため、オズモール読者にアンケート調査を実施。(オズモール調べ:2021/7/19~2021/7/30、回答数912人)
Q.パサパサの髪に悩んだことがある?
7割以上の人が悩んでいる
パサパサの髪に悩んだことがある?という質問に対し、70%超の人が「ある」と回答。要因が多岐にわたることも関係していそう。
Q.パサパサの髪対策にどんなことをした?
何かしらの方法でトリートメントをする人が大多数
洗い流す・流さない、自宅・サロン、アイテムや使用場所は異なるものの、何かしらの方法でトリートメントを取り入れている人が大多数。目に見える実感を得やすいため、まず試してみる人が多いのかも。4位の「コンディショナーを使用する」も、髪を外側からケアするという意味では同じ傾向がうかがえる。
3.髪がパサパサに!原因はなに?
3-1.ドライヤーやアイロンによる熱ダメージ
ドライヤーで乾かしすぎたり、180℃以上の高温でアイロンを頻繁に長時間使っていたりすると、熱でダメージを受けてチリチリ・パサパサになることがある。
また、濡れたままの状態でアイロンを使うこともパサパサになる要因のひとつ。髪の内部で水蒸気爆発などが起き、内部の潤いが流出してしまうことに。
髪は熱に弱く、高温にさらされるとタンパク質が変性して髪が硬くなることがある。髪が一度硬くなったら、元には戻らないので注意しよう。
3-2.シャンプーの洗浄力によるダメージや洗い過ぎ
洗浄力の強いシャンプーは必要以上に髪の潤いを奪いやすく、乾燥してパサパサになることがある。また、1日2回シャンプーをするなど、洗いすぎても髪が乾燥しやすくなる。
ほか、髪の毛同士が擦れることもパサつきの原因に。必要以上に洗ったり、泡立てが不十分だったりすると余計な摩擦を生んでしまうので、注意が必要と言える。
3-3.頭皮トラブル
乾燥や皮脂によるベタつきなど、頭皮環境が正常ではない場合も、髪がパサパサになる原因に。
毛根が存在しているのは頭皮なので、頭皮が不健康だと髪が生える段階から不健康な髪になってしまう可能性がある。
3-4.紫外線によるダメージ
髪も肌と同じで紫外線によるダメージを受ける。紫外線をあびるとタンパク質が壊され、パサパサ髪の原因に。
紫外線をあびると、髪内部に「フリーラジカル(活性酸素)」というタンパク質に悪影響を及ぼす物質が発生しやすい。また、プールや海など濡れた状態で紫外線をあびると、さらにダメージが強くなるので要注意。
3-5.パーマやカラーによるケミカルダメージ
頻繁にパーマやカラーをしていると、ケミカル成分によるダメージを受けやすい。
ヘアカラーやパーマは、強いアルカリ性のパーマ液やカラー剤に浸すことでキューティクルを開かせて効果を出す仕組み。毛髪内部に必要な成分を流出させてしまったり、ケラチンを切断してしまったりすることで内部がスカスカになり、結果として髪がパサつきやすくなってしまう。
また、パーマやカラーをした後はケアが重要だが、それを怠ったり不十分だったりすると、パサつきにつながる。
3-6.40代~50代の更年期による髪質の変化
更年期になると髪質が変わってくる。若いときよりも頭皮の血流が悪くなったり、エストロゲン(女性らしさを司るホルモン)の分泌量が減ったりすることが原因。
それによって髪の乾燥や細さ、ツヤの減少が起こり、髪がパサパサになることも。白髪や薄毛も増えると、さらにパサついた印象が増してしまう。
3-7.産後はホルモンバランスの影響
妊娠中は、エストロゲン・プロゲステロンという2種類の女性ホルモンの分泌量が増えることで、髪の量が増えて抜け毛も減る。
産後はホルモンバランスが元に戻るので、妊娠中に増え続けた髪がまとめて抜けることも。抜けるだけでなく、ホルモンバランスの乱れによって乾燥やツヤのなさにつながる傾向がある。
またホルモンバランスの影響だけでなく、授乳による栄養不足や育児による睡眠不足、ストレスなどが原因になって髪がパサくことも。
4.髪のパサパサをなんとかしたい!改善方法は?
4-1.パーマやカラーは2~3カ月に一度に。アフターケアも必須
毎月のようにパーマやカラーを行うとダメージを受けやすくなるため、頻度を検討しよう。
もちろん髪の健康にとってはやらないことがベストだが、やる場合は2~3カ月に1回程度にする。もしくは、全体染めの頻度を減らし、伸びた毛のみリタッチカラーするのも手。
カラーやパーマを行う場合は、アフターケアをしっかりするのが重要。パーマ・カラー後の髪はダメージを受けているので、集中的にケアしてパサつきを悪化させないように気を付けて。
4-2.シャンプーは髪質に合ったタイプに変えてみる
髪がパサつく場合、シャンプーで頭皮や髪の潤いを奪いすぎていることも考えられる。シャンプーの洗浄力がおだやかなものに変えてみるのもひとつの手。
たとえば、人の肌に近い弱酸性のシャンプーを使うのもあり。アミノ酸系の洗浄成分などが代表的だが、コンディショニング性が高いものもあり人によってはかゆくなることも。
ほか、ある程度の洗浄力がありつつ、やさしい使い心地の石けん系にして、トリートメントでしっかりケアするのもおすすめ。いずれの場合も合う・合わないがあるので、トライアルセットなどで一度試してみて。
4-3.トリートメントは取り入れよう!定期的にスペシャルケアも
シャンプーのあとはトリートメントを必ず行うこと。
トリートメントは毎日行って、ヘアパックやヘアマスクなどより濃厚に保湿できるスペシャルケアを活用し、週2回程度取り入れるのがベター。
それでもパサつきが気になる人は、トリートメントとコンディショナーを併用するといい。コンディショナーには髪表面のキューティクルを保護する役割があるので、ダブルで取り入れるとよりサラツヤ感が出る。
4-4.外出時には紫外線対策を
肌だけでなく髪にも紫外線対策がマスト。髪用の紫外線スプレーや、日傘・帽子などの小物を活用して。
特に夏のレジャー時には、スプレーをこまめに使うといい。プールや海で髪が濡れると余計に紫外線ダメージが大きくなるので、なるべく髪の毛が濡れないようにしよう。
4-5.シャンプー前のブラッシングで摩擦を防いで
髪がからまった状態でシャンプーをすると、摩擦になってダメージを与えてしまう。
シャンプーをするとただでさえ毛と毛をこすりあわせてしまうので、極力摩擦は減らすように意識したいもの。シャンプーをする前に髪を整えるだけで全然違うので、お風呂前にはブラッシングから行おう。
また、痛くない程度にしっかりブラッシングすると、頭皮の血行促進にもつながって一石二鳥。
4-6.保湿ケアで頭皮環境を整えよう
頭皮環境を整えるために、頭皮用の保湿剤を使おう。とくに頭皮用の化粧水や美容液で、水分をしっかり補うのが大切。
ほか、オイルなどを使ってマッサージするのもいい。油分を補い、血流を促進させる効果もあるので、髪にとって健康的な環境を整えられる。加齢によってハリがなくなった頭皮にも効果的。
4-7.アウトバストリートメントをつけて正しくドライヤーで乾かそう
シャンプー後はアウトバストリートメントをつけてから、ドライヤーで根元から乾かして。
根元から乾かすことで乾くスピードが上がるので、熱によるダメージが最小限ですむ。
しっかりドライヤーで乾かさないとダメージになるが、できるだけ熱にさらす時間は最小限にすませる工夫をすること。タオルドライも事前にしっかり行うのがポイント。
5.編集部おすすめアイテム
Essential THE BEAUTY
髪のキメ美容プレミアムトリートメント Moist Repair Premium
250g 1078円(編集部調べ)
おすすめポイント
・髪表面が乱れなく整った「髪のキメがそろった」状態へと導く美髪処方を採用。
・髪の内部とキューティクルを集中補修するとともに、ゴワつく髪も根元から毛先までなめらかに整えて、キレイな毛流れに。
・美しい髪の必須成分「18-MEA」(ラノリン脂肪酸:毛髪保護成分)を配合。
・ゴワゴワしない!パサつかない!からまってない!なめらかにしっとりまとまる。
繰り返したカラーリングやアイロンの熱によりゴワついた髪の毛先まで補修し、キメのそろった美しさへ。
髪にわずか0.1%未満しか存在しない美しい髪の必須成分「18-MEA (毛髪保護剤:ラノリン脂肪酸) 」配合。根元から毛先までなめらかに整えて、キレイな毛流れに。
コンディションに左右されない、毎朝しっとりまとまった髪を目指せる。
TSUBAKI
プレミアムリペアマスク
180g 1280(Amazon)円
おすすめポイント
・待ち時間0秒ですぐに流せてサロン帰りの髪に
・週1~2回のケアに
・「ツバキ種子油」や「ローヤルゼリー」など濃密な美容成分を配合
待ち時間0秒で毛先までなめらかなツヤ髪へ導くトリートメント。週1〜2回のケアで毎日サロン帰りの髪に導く。
「ツバキ種子油」や「ローヤルゼリーエキス」などの美容液成分がキューティクルに浸透し、濃密に潤してツヤを与える。
とくに傷んだ髪も、毛先までなめらかな極上の手触りへ導く。パサつきが気になるダメージヘアの集中ケアにおすすめ。
セグレタ
トリートメント
180g 889(Amazon)円
おすすめポイント
・「セラミドS」が髪の内部に浸透してパサつきを抑える
・「ローズヒップ」など植物エキスがハリ・コシを与える
・ペタンとしにくくふんわりとした軽い仕上がりに
ダメージにより内部の潤いが低下した髪をケアする人気のトリートメント。髪1本1本の内部に「セラミドS」が浸透し、ダメージをケア。
また、髪と地肌の美容液成分として、「ローズヒップ」「ザクロ」をはじめとした6種類の植物エキスや、「リンゴ酸」などを配合。ハリ・コシを与え、まとまりのある髪へ導く。
さらに、ペタンとしにくいふわっと軽やかな仕上がりを実現。ボリュームが不足した印象の髪におすすめ。
6.生活習慣も髪に影響する?気をつけたいこと
6-1.栄養バランスのとれた食事を。ダイエットによる無理な食事制限もNG
食事によるバランスのとれた栄養摂取は、健康的な髪にも重要。ダイエットで無理な食事制限をすると、栄養不足になって髪もパサパサになる。
タンパク質や亜鉛、ビタミン、カルシウムなど髪にいいとされる成分を積極的に取り入れること。卵や海藻、ナッツ、豆腐など手軽に食に取り入れやすいものから試そう。
6-2.睡眠不足に注意!質の良さを重視しよう
睡眠不足になると頭皮や毛根に栄養が届かず、血流が悪くなるなどあらゆる悪影響を及ぼす。
適切な睡眠時間は人によって異なるので、必ずしも7時間以上とらなければいけないというわけではない。それよりも質の良い睡眠、熟睡感が大事なので、睡眠環境や寝る前の過ごし方に気を遣おう。
6-3.お酒の飲み過ぎには注意。タバコもできれば禁煙を
お酒の飲みすぎは血液循環を悪くし、頭皮に必要な栄養分が行き届かなくなるので注意が必要。
タバコも髪に必要な栄養を消費し、血行不良にもつながる。煙が髪についてダメージになることも。
飲酒は適度に行い、タバコは百害あって一利なしなので、できれば禁煙することをおすすめする。
今回お話を聞いたのは原宿・表参道の美容室PlusLoungeのオーナースタイリスト・毛髪診断士 中島あずささん
原宿の美容室PlusLoungeを経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断、骨格診断などを組み合わせ女性のための大人キレイ塾をスタート、雑誌の取材や美容サイト監修、メイク講習などを行う。美齢学アドバイザーとして、美しく年齢を重ねる学問、美齢学を中心とした頭皮専門美麗メソッドを構築中。