頭皮が乾燥する原因は?保湿する方法や皮膚科医のアドバイスを紹介
肌と同じように頭皮も乾燥するもの。フケやかゆみなどの悪影響が出るが、どのような保湿対策をすればいいのか分からない人も多いのでは。今回は、美容皮膚科医の宇井先生に、頭皮が乾燥する原因や影響を解説してもらいました。対策方法や保湿方法も聞いたので、是非普段のケアの参考にしてみて。
更新日:2023/04/03
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今回お話を聞いたのは・・・ やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 宇井千穂先生
1969年生まれ。1990年準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医、美容皮膚科医として、秋葉原駅近くにある「やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院」の院長を勤めている。 シミ治療をはじめとしたアンチエイジングを得意とする医療を提供。皮膚科医としては、本(アトピーを治す方法)を出版するなど、アトピー性皮膚炎やニキビなどを中心とした皮膚疾患を診察している。 娘を先天性異常である18トリソミーで亡くしていることから、ダウン症などの患者さんを取り巻く環境も考え、偏見をもたれやすい疾患に対しての活動も行う。 web雑誌での連載やサプリメント、化粧品の監修など、多方面で活躍中。
1.頭皮はなぜ乾燥するの?原因を解説
肌と同じように頭皮にもターンオーバーがあり、そのサイクルが乱れるとバリア機能が低下。外からの刺激を受けやすくなり、乾燥を引き起こす。表皮を健やかな状態に保つためにも、まずはターンオーバーの乱れを引きおこす原因を知っておこう。
皮脂の残りやシャンプーのすすぎ残しがある
シャンプーが正しく行えていないと頭皮環境の悪化につながり、乾燥を招くことがある。たとえば、頭皮がきちんと洗えておらず皮脂が残っている、1日に何度もシャンプーをする、すすぎ残しがある、40℃以上の熱いお湯で流しているなど。心当たりがある人は気を付けよう。乾燥だけでなく頭皮のニオイやフケ、荒れなどにつながることもある。
髪や頭皮をしっかり乾かせていない
シャンプーをした後、髪や頭皮をしっかり乾かせていないことも頭皮が乾燥する原因のひとつ。髪や頭皮を濡れた状態にしておくと、雑菌が繁殖して頭皮環境が悪くなり、ニオイなどその他のトラブルにもつながりやすい。
生活習慣が乱れている
栄養バランスが偏った食生活をしていたり、睡眠不足や運動不足だったりと、生活習慣の乱れによって頭皮環境が悪くなり乾燥を招くこともある。過度な飲酒や喫煙も頭皮環境の悪化につながる要因になるので、気を付けよう。
2.頭皮が乾燥するとどうなる?影響は?
頭皮の乾燥は髪や地肌にさまざまな悪影響を及ぼすが、なかでも多いのがフケやかゆみ。頭皮が乾燥することで皮膚のターンオーバーが乱れると、本来落ちなくていい角質まで余分にはがれ落ちてしまうことでフケが発生する。
頭皮環境が正常であれば、シャンプーのときに不要な角質のみがはがれ落ちていくが、乾燥するとこのサイクルが乱れてしまう。また、乾燥により頭皮の水分バランスが崩れ、バリア機能が低下するとかゆみやピリつきなどを生じてしまうことも。ニオイや抜け毛などにもつながりかねないので、しっかりとケアすることが重要。
3.頭皮の乾燥対策。ポイントは、正しい洗浄と保湿
頭皮の乾燥を防ぎ潤いを与えるには、正しい洗浄と保湿が欠かせない。そのためのポイントを紹介するので、参考にしてみて。
頭皮に合ったシャンプーを使って正しく洗おう
まずは正しく洗うことが大切。毎日のシャンプーを以下の手順で行おう。
・シャンプー前にブラッシングで髪を整えて摩擦を防ぐ
・まずはぬるま湯で頭皮をしっかり洗う
・シャンプーは手のひらで泡立ててから使う
・爪を立てず指の腹で頭皮を揉み込むように洗う
・髪を洗う時はこすらず優しく揉むように洗う
・すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流す
正しいシャンプーを習慣にすれば、健康的な状態をキープするための環境が整えられる。見落としがちなシャンプー前のブラッシングも、やるだけで頭皮や髪の状態が大きく変わるので、ぜひ取り入れてみて。
また、シャンプーを自分の頭皮に合わせて選ぶことも重要。洗浄力が強すぎると感じている場合は、洗浄成分がアミノ酸系のものに変えてみるとよい。弱酸性で洗浄力がゆるやかなため、優しい使い心地が実感できる。ただし、アミノ酸系の洗浄成分は頭皮に皮膜をはるため、かゆみがある人には石鹸系がおすすめ。洗浄成分強すぎることなく、頭皮に残らずさっぱりと洗い上がる。
保湿ケアをしっかりと
頭皮の保湿ケアアイテムには、ローションやオイル、育毛剤などさまざまなものがある。以下でいくつか紹介するので、自分に合いそうなものを試してみて。
クレイトリートメント:頭皮になじみ、うるおいをあたえる
頭皮にもつけることができる、うるおいに満たされるこっくりとしたクレイトリートメント。地肌まで素早く浸透し、頭皮にすっとなじむクリームタイプ。マッサージしながらの使用がおすすめ。
また、ミネラルを豊富に含んでおり、うるおいを与えて毛先までなめらかに仕上がる。髪のパサパサが気になる人におすすめ。
ローション:頭皮に水分を与える
頭皮に水分を素早く与えることができるのがローション。頭皮のカサつきを抑え、潤いのある健やかな状態に整えてくれる。シャンプーをした後で頭皮に直接塗布し、マッサージをしながらなじませていくと血行も促進されて健康的な頭皮につながる。
ただし、ローションのなかには、スッキリ感を演出するためにアルコールやメンソールが入っているものも。人によっては合わないことがあるので注意して。
オイル:頭皮の水分を逃さず閉じ込める
皮脂と水分のバランスが保たれた頭皮環境にするために活用したいのがオイル。ローションで頭皮に水分を与えた後に、オイルを少量塗布してなじませる使い方がおすすめ。
ローションで与えた水分が蒸発しないようオイルで蓋をすることで、皮脂と水分のバランスが保たれた状態にすることができる。
育毛剤:頭皮環境を整えて健康的な毛髪に導く
育毛剤は、健康的な毛髪を育むことができるように、頭皮環境を整えるためのもの。最近では、男性用だけでなく女性用も豊富。血行促進成分や保湿成分などが含まれており、頭皮にアプローチしてくれる。ローションと同様に、頭皮に直接塗布してマッサージしながらなじませよう。
ドライヤーで正しく乾かす
シャンプーが終わったら、ドライヤーで根本から乾かそう。根本から乾かすことで乾くスピードが上がるので、熱によるダメージが少なくなる。
頭皮の乾燥のを防ぐためにはドライヤーでしっかり乾かす必要があるが、熱にさらす時間は最小限にすませる工夫をすることも大切。タオルドライも事前にしっかり行おう。
4.編集部おすすめアイテム5選
花王
ines アクアチャージムース
400g 3181円
お風呂上がりに頭皮をうるおすケア!頭皮を保湿する「炭酸(※)泡の美容ムース」
自宅で本格的なスカルプケアができる、スカルプ美容の「ines」の、頭皮のための炭酸(※)泡の美容ムース。乾燥やかさつきが気になる頭皮に、潤いをチャージ。プッシュすると心地よい清涼感のある炭酸(※)泡がじゅわっと広がり、頭皮を保湿。保湿成分の「BG」「DPG」「セラミドα」「ユーカリ葉エキス」「海藻エキス」を配合。
天然アロマ(香料中)を配合した、シダーウッドとジャスミ③ンの香りで、香りも楽しめる。お風呂上がりに、マッサージをしながら使うのがおすすめ。
※ 炭酸ガス(噴射剤)
花王
ines タラソ スパ クリーム
230g 3267円
頭皮にサロン級の気持ちよさ。乾燥による頭皮のこわばりをゆっくり解きほぐし、やわらかに
「クレイ美容成分(※)」が角層まで素早く浸透することで頭皮になじみやすく、うるおいに満たされる。
頭皮の乾燥によるこわばりには、シャンプー後に頭皮をほぐすようにマッサージすることでゆっくり解きほぐされ、心地よい爽快感に包まれる。
「サンダルウッド & ジャスミン」の天然由来のアロマを配合した心地よい香り。気分までリフレッシュできて、まるでヘッドスパに行った後のようなすっきりさ。
※:ガッスールクレイ・海藻エキス・グリセリン(保湿剤)
セラピエ
オクトserapie
230ml 973円
オクトピロックスが原因菌(カビ)の増殖を抑え、フケやかゆみを防ぐ薬用スキンケアシャンプー
フケやかゆみ、頭皮の乾燥を防ぐための重要なポイントのひとつは、フケやかゆみの原因菌を殺菌すること。こちらのシャンプーには皮膚の抗酸化作用とカビなどの菌の増殖を殺菌して抑える効果がある「オクトピロックス」が配合されている。
頭皮の乾燥もフケやかゆみの原因になることに着目し、乾燥した地肌にうるおいを与える天然由来の2種類のうるおい成分で地肌と髪を乾燥から守ってくれる。
髪と地肌の汚れをしっかり落としつつ、パラベン(防腐剤)無添加で低刺激な商品。そのためフケやかゆみに悩んでいない人にもおすすめで、家族みんなで使えるヘアケアアイテム。※すべての人に肌トラブルが起こらないわけではありません。
花王
キュレル 頭皮保湿ローション
120mL 1430円
デリケートな乾燥性敏感肌にうってつけ。潤いをプラスし、フケやかゆみを抑える
乾燥性敏感肌の人向けブランド、キュレルの頭皮用保湿ローション。保湿成分の「セラミド機能成分」や「ユーカリエキス」を配合し、頭皮に潤いを与える。フケやかゆみが気になる人にぴったり。
頭皮に直接塗れるノズル付きで、ボトルを押すと液が出るので使いやすい。頭皮がとくに乾燥しがちな洗髪後に使って、指の腹で全体になじませよう。
乾燥性敏感肌の人によるアレルギーテストやパッチテスト済み。弱酸性で、アルコールやメントールは配合していない。頭皮がデリケートな人はぜひチェックしてみて。
ウカ
uka Re Serum for Scalp
50mL 5500円
天然成分をふんだんに使った頭皮用美容液。温感成分配合で温かくケアできる
kaの頭皮用美容液は、天然成分をたっぷり使用しているのが特徴。頭皮をすこやかにする「ヒオウギエキス」「ローズマリー葉エキス」や、キメを整える「チャ葉エキス」「温泉水」など、天然由来原料の配合率はなんと93%。
さらに頭皮に潤いを与える「ヒアルロン酸」「レイシエキス」や、清潔な頭皮へと導く「シャクヤク根エキス」も配合。サラッとした使用感で、頭皮や髪がベタつきにくいのも嬉しい。
また、バニラビーンズ由来の温感成分「バニリルブチル」も含んでいる。塗布して揉むと、温かなスカルプケアが可能に。温感マッサージが好きな人は注目しよう。
5.生活習慣も重要!健康的な頭皮を育む習慣を心がけて
毎日の生活習慣も、頭皮環境に大きな影響を及ぼす。次のようなポイントをおさえて、健康的な頭皮を育むための生活習慣を心がけよう。
栄養バランスのとれた食事を。ダイエットによる無理な食事制限もNG
食事によるバランスのとれた栄養摂取は、健康的な頭皮を保つための重要な要件。とくにタンパク質や亜鉛、ビタミン、カルシムなど頭皮や髪にいいとされる成分を積極的に取り入れるようにしよう。
ダイエットなどで無理な食事制限をすると、栄養不足になって頭皮が乾燥するほか、髪もパサパサになるので注意。卵や海藻、ナッツ、豆腐など手軽な食材を活用して、上手に栄養バランスを整えよう。
質のよい睡眠をしっかりとろう
遅くとも1時までには就寝を。睡眠不足になると頭皮や毛根に栄養が届かず、血流も悪くなるなどあらゆる悪影響を及ぼす。遅くとも1時までには就寝し、できれば6時間以上の睡眠をとるようにしよう。 ただし、時間が長くても質が悪ければ意味がない。寝る前にスマホやパソコン、テレビを見るのは避けるなどを徹底し、質のよい睡眠が取れるよう心がけて。
過度な飲酒や喫煙は控えよう
お酒の飲みすぎは血液循環を悪くし、頭皮に必要な栄養分が行き届かなくなる原因に。飲むなら適量を心がけよう。 喫煙も頭皮や髪に必要な栄養を消費して血行不良を招くほか、煙が頭皮や髪についてダメージになることも。タバコは百害あって一利なしなので、できれば禁煙することをおすすめしたい。