艶髪の作り方とは?スタイリングとケアの方法を毛髪診断士が解説!

髪に艶がほしいけれど、なんだかいつもパサついてしまう…と悩んでいる人も多いのでは。艶髪を作るためには、スタイリングとケアをどちらも工夫することが大切。今回は「原宿・表参道の美容室PlusLounge」のスパニスト・毛髪診断士の中島あずささんに、艶髪の作り方を教えていただきました。スタイリングからデイリーケアまで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみて。

更新日:2023/05/31

今回お話を聞いたのは・・・原宿・表参道の美容室PlusLoungeオーナー・毛髪診断士 中島あずささん

大人女性のためのサロン、原宿の美容室PlusLounge(プルースラウンジ)を経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断や骨格似合わせ診断などを組み合わせたサロンメニューを展開。雑誌の取材や美容サイト監修、メイクセミナーなど女性のための<大人キレイ塾>を行う。『心身ともに美しく』をテーマに、美齢学問を中心としたヘッドスパメソッドを構築。

1.艶のある髪を作るスタイリング方法

理想の艶髪を手に入れるなら、毎朝のスタイリングを工夫するのが近道。アイテムと使い方を見直して、自信の持てる艶髪を作ろう。

1-1.ブラッシングで絡まりをほどき、毛流れを整える

髪をセットする前に、まずはブラッシングからスタート。絡まっている箇所は無理に引っ張らず、少しずつほぐすようにとかして。毛先から徐々にとかしたら、最後は頭皮に圧をかけるようにして全体をブラッシングしよう。

髪の艶出しが目的なら、ブラシはイノシシなどの動物毛がおすすめ。頭皮の油分を髪へ自然と伸ばし、キューティクルを整えることができる。

なお、ブラシは目的によって適するものが異なり、たとえば頭皮ケアにはパドルブラシが好適。用途別に揃えると、より効率よく髪や頭皮をケアできる。

1-2.オイルとその他のスタイリング剤を混ぜて、髪になじませる

日中のスタイリングには、洗い流さないトリートメントではなく専用のスタイリング剤を使おう。艶を出したいなら、オイルと他タイプのスタイリング剤を混ぜて使うのがおすすめ。

オイルだけだと髪に浸透してしまい、時間が経つと逆にぱさついてしまうことも。バームやジェル、ワックスなどと混ぜることで伸びがよくなり、潤いと艶、セット力が持続する。スタイリング剤にオイルを足し、手のひらで混ぜてから毛先になじませてみて。

量は仕上がりによって調節を。ただしどんなスタイルでも、トップ部分にはあまりつけないように注意して。必要な分をなじませたら、コームで軽く整える程度でOK。

1-3.もっと艶をプラスしたいなら、艶出しスプレーをON

さらに艶がほしいなら、仕上げに艶出しスプレーを重ねるのもあり。スプレーなので重くなりにくく、サラッとした仕上がりに。シュッと吹きかけて軽くとかすだけで、髪を潤いと艶でコーティングできる。日焼け止めスプレーに艶出し効果があるものを選べば、髪のUVケアもできて一石二鳥。

2.艶髪を作るためのデイリーケア

スタイリングも大事だけれど、やはり素の髪を整えることが大切。艶髪を作るためのケア方法を手順に沿って紹介するので、参考にしてみて。

2-1.そもそも艶のある髪の条件とは?

髪は内側から芯にあたるメデュラ、弾力性のあるコルテックス、うろこ状のキューティクルという三層から成っている。もっとも外側にあるキューティクルの正体は無色透明の硬いタンパク質「ケラチン」。毛先に向かってうろこ状に重なり、コルテックスのタンパク質や水分を外に逃がさないように保護して、艶を保っている。

しかしキューティクルは乾燥や摩擦に弱く、とてもデリケート。何かしらの原因でキューティクルが傷ついたり乾燥したりすると、光が乱反射して艶がないように見えてしまう。以下に思い当たる節があったら、以降の解説も参考にケアを見直してみて。

・自然乾燥している
・ドライヤーやコテ、アイロンを長時間使う
・カラーやパーマの頻度が高い
・お湯だけで洗髪を済ませている
・ドライヤーは下から上に当てている
・髪をタオルで擦って乾かしている
・髪の紫外線対策をしていない

2-2.ブラッシングで汚れを落とし、キューティクルを整える

スタイリング時と同様、まずはブラッシングから行って。毛先から丁寧にとかし、その後に全体をブラッシング。シャンプー前に行うことで、髪の表面に付着したほこりなどの汚れを落としつつ、キューティクルを整えることができる。

頭頂部からとかすときは、少し圧を与えるようにするのがおすすめ。めぐりがよくなり、頭皮環境も整いやすくなる。

2-3.ぬるま湯で予洗いしてからシャンプーをする

ブラッシングが終わったら、ぬるま湯で予洗いしておおまかな汚れを洗い流す。頭皮をしっかり濡らすイメージで、髪をかき分けるようにしながら洗って。

シャンプーは手のひらで泡立ててから、髪よりも頭皮を揉み込むように洗っていく。指の腹でマッサージするようにして、爪を立てないように注意。最後は、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流そう。

2-4.トリートメントでのデイリーケアに加え、集中ケアアイテムも併用を

髪に艶を出したいなら、シャンプーの後、ヘアパックやヘアマスクなど、より集中的にケアできるものを週に1~2回ほど併用するのがおすすめ。ラップや蒸しタオルでのパックも試す価値あり。

さらに艶をアップさせたいときは、トリートメント後にコンディショナーを使ってみて。コンディショナーにはキューティクルを保護する役割があるので、より毛流れが整って艶が出やすくなる。

2-5.頭皮からタオルドライ。毛先は特にやさしく水気をオフ

濡れた髪は素早くドライヤーで乾かすことが大切だが、そのためにはタオルでしっかり水気を抑えておくのが必須。ただし髪は濡れていると、キューティクルがもろくはがれやすい状態になる。タオルで強くこするように拭くとキューティクルが傷ついてしまうので、摩擦は徹底的に控えたいところ。

根元(頭皮付近)からタオルドライすると、効率よく水気をオフできる。上から下へ向かって行い、最後は毛先をタオルでやさしく包んで水分を吸収させよう。なお、柔らかく吸水力に優れたタオルを使うのも大事。長く使っている人は、この機会に新調してみるのもおすすめ。

2-6.アウトバストリートメントを毛先につけて、熱や摩擦から保護

髪の内部を補修するインバストリートメントに対し、外側(キューティクル)を補修するのがアウトバストリートメントの役目。

髪の表面を整えることで艶が出て、髪同士の摩擦やドライヤーなどの熱ダメージを軽減する。毛先を中心に、毛流れに沿って丁寧になじませよう。

2-7.根元→中間→毛先の順にドライヤーで乾かす

特に毛先の熱によるダメージを減らすために、短時間で確実に乾かすことを意識しよう。

根元から乾かすことでスピーディに仕上がるので、まずは髪の内側に多方向からドライヤーを当てて。根元部分がしっかり乾いたら、中間から毛先に向かってドライヤーを上から下にあてていく。仕上げには、30秒ほど冷風を当てるとキューティクルが引き締まる。

2-8.外出時はスプレーや小物で紫外線対策を

紫外線はキューティクルにダメージを与えるので、艶の低下やパサつきの原因に。肌と同様、髪にも紫外線対策を取り入れよう。

艶出し効果を兼ねた日焼け止めスプレーもあるので、商品の特徴を要チェック。帽子や日傘などの小物も活用してみて。

3.編集部おすすめのヘアケアアイテム

Essential THE BEAUTY

髪のキメ美容シャンプー&コンディショナー Moist Repair

500ml 880円(編集部調べ)

おすすめポイント

・髪表面が乱れなく整った「髪のキメがそろった」状態へと導く美髪処方を採用。
・髪の内部とキューティクルをWで補修するとともに、髪1本1本の毛流れを乱れなく整いやすい状態に。
・美しい髪の必須成分「18-MEA」(ラノリン脂肪酸:毛髪保護成分)を配合。
・パサつかない!ゴワゴワしない!毎朝しっとりまとまる。

うるおいや、ツヤだけじゃない。髪の表面が乱れなく整った「髪のキメがそろった」状態に着眼した、新発想の髪のキメ美容シリーズ。

髪のパサつきを何とかしたいと悩み人に、髪1本1本の補修だけでなく、全体の毛流れを整えて、360度うしろ髪までキメそろった美しさへ導く。

透明感のあるフローラルリュクスの香り。毎朝しっとりまとまった髪にあこがれる人は試してみて。

Essential THE BEAUTY

髪のキメ美容シャンプー&コンディショナー Airy Repair

500ml 880円(編集部調べ)

おすすめポイント

・髪表面が乱れなく整った「髪のキメがそろった」状態へと導く美髪処方を採用。
・髪の内部とキューティクルをWで補修するとともに、髪1本1本の毛流れを乱れなく整いやすい状態に。
・美しい髪の必須成分「18-MEA」(ラノリン脂肪酸:毛髪保護成分)を配合。
・パサつかない!からまらない!毎朝かろやかにまとまる。

うるおいや、ツヤだけじゃない。髪の表面が乱れなく整った「髪のキメがそろった」状態に着眼した、新発想の髪のキメ美容シリーズ。

髪のパサつきを何とかしたいと悩み人に、髪1本1本の補修だけでなく、全体の毛流れを整えて、360度うしろ髪までキメそろった美しさへ導く。

透明感のあるフローラルリュクスの香り。かろやかにまとまるから、髪の状態に一喜一憂する朝にはさよなら。

アミノメイソン

ディープモイスト ホイップクリーム シャンプー

450ml 1540円

おすすめポイント

・濃密ホイップクリーム泡で洗う
・スーパーアミノ酸処方でダメージヘアを補修
・パサつく髪もしっとりまとまる

毛先までしっとり仕上がるシャンプー。濃密ホイップクリーム泡が頭皮の汚れや皮脂を包み込み、地肌をすっきり洗える。

アミノ酸系洗浄成分「ラウロイルメチルアラニンNa」を配合し、必要な潤いを守りながら汚れをオフ。また、「タウリン」「グルタミン酸」をはじめとした独自成分による「スーパーアミノ酸処方」でダメージヘアを補修して、水分が逃げるのを防止する。

さらに、「はちみつ」「アボカド油」などの自然由来保湿成分を贅沢に配合。まるで美容液のようなリッチな保湿力により、まとまる髪をめざせる。毛先のパサつきが気になる髪におすすめ。

4.髪の艶に関するQ&A

家でのトリートメントと、美容院でのトリートメントの違いは?

特殊なトリートメント剤や機械を使うサロンでのトリートメントは、髪への浸透がいいため持ちのよさが魅力のひとつです。メニューにもよりますが、セルフケアでの解決が難しい悩みも解決しやすくなります。

ただしサロンでのケア効果を持続させるためには、自宅でコツコツとケアすることも重要です。サロンでコツを聞いて、セルフケアに役立てましょう。ホームケアとサロンでのケアをどちらも行うことで、効率よくきれいな艶髪をめざせますよ。

髪の艶のために効果的な食べ物はある?

栄養バランスの取れた食事が第一ですが、不足しがちなビタミンやミネラル、たんぱく質を多く含んだ食材を積極的に摂るようにしてみてください。

今回お話を聞いたのは・・・原宿・表参道の美容室PlusLoungeオーナー・毛髪診断士 中島あずささん

大人女性のためのサロン、原宿の美容室PlusLounge(プルースラウンジ)を経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断や骨格似合わせ診断などを組み合わせたサロンメニューを展開。雑誌の取材や美容サイト監修、メイクセミナーなど女性のための<大人キレイ塾>を行う。『心身ともに美しく』をテーマに、美齢学問を中心としたヘッドスパメソッドを構築。

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※記事は2023年5月31日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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