ツヤ髪をめざすためにはどうすればいい?ホームケアの方法をプロが解説!
誰もが一度はあこがれる、ツヤのある美しい髪。ケアを頑張っているのにパサつきや絡まり、うねりが気になる…という人は、お手入れの方法やアイテムを見直す必要があるかも。今回は「原宿・表参道の美容室PlusLounge」のスパニスト・毛髪診断士の中島あずささんに、ツヤ髪を手に入れるためのさまざまなテクニックを伺いました。髪にツヤが欲しいと思っている人は、ぜひ参考にしてみて。
更新日:2023/05/31
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今回お話を聞いたのは・・・原宿・表参道の美容室PlusLoungeオーナー・毛髪診断士 中島あずささん
大人女性のためのサロン、原宿の美容室PlusLounge(プルースラウンジ)を経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断や骨格似合わせ診断などを組み合わせたサロンメニューを展開。雑誌の取材や美容サイト監修、メイクセミナーなど女性のための<大人キレイ塾>を行う。『心身ともに美しく』をテーマに、美齢学問を中心としたヘッドスパメソッドを構築。
1.髪のツヤのカギを握るのは「キューティクル」。NG行為とは?
髪のツヤを出すためには、まず髪の構造とツヤが出る条件を理解しておこう。
1-1.髪にツヤをもたらすのはキューティクル
髪は内側から芯にあたるメデュラ、弾力性のあるコルテックス、うろこ状の膜であるキューティクルという三層から成っている。もっとも外側にあるキューティクルは、無色透明の硬いタンパク質「ケラチン」。毛先に向かってうろこ状に重なり、コルテックスのタンパク質や水分を外に逃がさないように保護して、ツヤを保っている。
しかしキューティクルは乾燥や摩擦に弱く、とてもデリケート。何かしらの原因でキューティクルがはがれたり傷つくと、光が乱反射してツヤがないように見えてしまう。
1-2.ツヤを失う可能性がある行為、習慣
ツヤのある髪を維持するために、以下の行為はご法度。
・自然乾燥している
・ドライヤーやコテ、アイロンを長時間使う
・カラーやパーマの頻度が高い
・お湯だけで洗髪を済ませている
・ドライヤーは下から上に当てている
・髪をタオルで擦って乾かしている
・髪の紫外線対策をしていない
当てはまることはないか、普段の習慣を振り返ってみよう。また、髪が乾燥すると光が乱反射してしまうので、ぱさつきにつながる行為を控えるようにしよう。
2.髪のツヤを出すための基本ケア
ツヤのある美しい髪をめざすためには、毎日のお手入れや習慣が重要。行いたいケアを手順に沿って紹介するので、参考にしてみて。
2-1.丁寧なブラッシングでキューティクルを整えよう
まずは毛先から、絡まりをほぐすイメージで少しずつ丁寧にとかしていく。毛先が整ったら全体をブラッシング。地肌に少し圧を与えるようにすることで、めぐりがよくなり頭皮環境を整えることにもつながる。
ブラシで丁寧に髪をとかすことで、キューティクルのきめが整いツヤが出やすくなる。シャンプーの前にはもちろん、朝や日中のスタイリング時にも意識してみて。
2-2.正しく丁寧に洗髪する
正しい手順とやり方で洗髪することも大切。キューティクルを守りながら、ツヤのある髪をキープできるやり方をマスターしよう。
まずは先ほどの手順でブラッシングし、ほこりや絡まりをあらかじめオフ。その後ぬるま湯でしっかり予洗いし、おおまかな汚れを洗い流す。髪をかき分けるようにしながら、頭皮をしっかり濡らすようなイメージで行って。
シャンプーは手のひらで泡立ててから、髪よりも頭皮を揉み込むように洗っていく。指の腹でマッサージするように行い、爪を立てないように注意。最後は、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流そう。
どのステップでも、頭部の上から下へ向かうように行うとキューティクルが整いやすくなる。特にすすぐときは最後に顔を上げて、上から下へ向かって流すようにしてみて。
2-3.トリートメントを取り入れよう!定期的にスペシャルケアも
髪のキメを整えるために、シャンプーの後は毎日トリートメントを取り入れよう。ここでも、上から下に向かってなじませて流すのがおすすめ。
そのうえで、ヘアパックやヘアマスクなどのより集中的にケアできるものを週に1~2回ほど併用するのがおすすめ。毛先にだけ使ったり、ラップや蒸しタオルでのパックをしたり、髪の様態によっては調整してみよう。
それでもツヤのなさが気になるなら、トリートメント後にコンディショナーを使ってみて。コンディショナーにはキューティクルを保護する役割があるので、より毛流れが整ってツヤが出やすくなる。
2-4.キューティクルを傷めないようにタオルドライ
髪が濡れているとき、キューティクルはもろくはがれやすいデリケートな状態。タオルでむやみにゴシゴシと拭いてしまうと、せっかく整えたキューティクルが傷つきパサついてしまう。摩擦を起こさないよう、やさしくタオルドライすることを徹底しよう。
効率よく水気を取るために、まずは根元(頭皮付近)からタオルドライ。その後、毛先をやさしくタオルで包んで水分を吸収させよう。
なお、タオルは柔らかく吸水力に優れたものがおすすめ。久しくタオルを取り替えていない人は、新調することも視野に入れてみて。
2-5.毛先を中心に、アウトバストリートメントをつける
インバストリートメントが髪の内部を補修するのに対し、アウトバストリートメントがアプローチするのは髪の外側、つまりキューティクル。
髪の表面を整えることでツヤが出るうえ、髪同士の摩擦も減るなどいいことづくめ。キューティクルをドライヤーの熱から守る働きもあるので、必ず取り入れよう。
2-6.根元→中間→毛先の順にドライヤーで乾かす
髪のためには短時間でしっかり乾かすことが大切。根元からドライヤーを当てることで早く乾き、特に毛先の熱によるダメージを減らせる。
毛先を中心にアウトバストリートメントをつけたら、タオルドライのときと同様にまずは根元からスタート。根元部分には内側に多方向から風を当ててしっかり乾かし、その後中間から毛先へ向かって仕上げる。ドライヤーは上から下に向けるのがポイント。
さらに、仕上げに30秒ほど冷風を当てるとキューティクルが引き締まる。仕上げにぜひ取り入れて。
2-7.外出時は紫外線対策を忘れずに
紫外線はキューティクルにダメージを与えるので、ツヤの低下やパサつきの原因に。外出時には、肌だけでなく髪もUVケアしよう。
スプレータイプの日焼け止めなどを使うのはもちろん、帽子や日傘も上手に活用して。日焼け止めスプレーの場合は、こまめに吹きかけることもお忘れなく。
3.編集部おすすめヘアケアアイテム
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・美しい髪の必須成分「18-MEA」(ラノリン脂肪酸:毛髪保護成分)を配合。
・パサつかない!ゴワゴワしない!毎朝しっとりまとまる。
うるおいや、ツヤだけじゃない。髪の表面が乱れなく整った「髪のキメがそろった」状態に着眼した、新発想の髪のキメ美容シリーズ。
髪のパサつきを何とかしたいと悩み人に、髪1本1本の補修だけでなく、全体の毛流れを整えて、360度うしろ髪までキメそろった美しさへ導く。
透明感のあるフローラルリュクスの香り。毎朝しっとりまとまった髪にあこがれる人は試してみて。
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髪のキメ美容シャンプー&コンディショナー Airy Repair
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・美しい髪の必須成分「18-MEA」(ラノリン脂肪酸:毛髪保護成分)を配合。
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透明感のあるフローラルリュクスの香り。かろやかにまとまるから、髪の状態に一喜一憂する朝にはさよなら。
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さらに、「はちみつ」「アボカド油」などの自然由来保湿成分を贅沢に配合。まるで美容液のようなリッチな保湿力により、まとまる髪をめざせる。毛先のパサつきが気になる髪におすすめ。
4.ツヤ髪をめざすためには、こんなアイテム&ケアも取り入れよう
ブラッシングやシャンプー、トリートメントやドライヤーなどの日常的なお手入れに加えて、以下のようなアイテムやケアを取り入れるのもおすすめ。さらにつややかな髪をめざすなら、ぜひトライしてみて。
4-1.ツヤ出しスプレーで簡単に理想のツヤ髪を演出
ケアを頑張っても、なかなか理想のツヤが出ない…そんなときは、髪用のつや出しスプレーが活躍。スタイリング後にシュッと吹きかけて軽くとかすだけで、髪をうるおいとツヤでコーティングしてくれる。スプレーなので重くなりにくく、サラッとした仕上がりが好きな人にもおすすめ。
日焼け止めとツヤ出し、どちらの効果を兼ね備えた髪用のスプレーも多い。日焼けスプレーの中から、ツヤ出し効果を兼ねたものを探すのも一手。
4-2.スタイリングはオイルと他のタイプを混ぜる
日中のスタイリングには、洗い流さないトリートメントではなく専用のスタイリング剤を使おう。さまざまなタイプがあるが、ツヤを出したいならオイルとその他の種類(バームやワックス、ジェルなど)を混ぜるとよい。
オイルはツヤの大敵となる乾燥を防げるが、髪の内部に浸透してしまうため、時間が経つとぱさついてしまうことも。ワックスやジェル、バームといった他のアイテムと混ぜることで、つややかな質感とセット力をキープできる。
4-3.健康的なツヤ髪のために、生活習慣も改善を
ツヤ髪をかなえるためには、髪を含む全身の健康を意識することが必要不可欠。
睡眠不足だと頭皮環境も悪くなり、髪のツヤも失われがち。しっかりと眠れる環境づくりを心がけよう。
また食事では、不足しがちなビタミンやミネラル、たんぱく質をしっかり補うことを意識してみて。ほかに適度な運動、ストレスをためすぎないことなども重要。髪のために、まずは健康的な生活にシフトしよう。
4-4.美容院でも定期的なトリートメントを
ホームケアを基本としつつ、美容院でプロに集中的なケアをまかせるのも効果的。特殊なトリートメント剤や機械を使用したメニューで、セルフケアでの解決が難しい悩みも解決に導いてくれる。デイリーケアのコツも聞いて、自宅でのケアに役立てよう。
また、髪のトリートメントだけでなくヘッドスパもおすすめ。トリートメントでは毛先などを効果的に補修できるが、頭皮をケアすることでトップ部分の髪にもツヤが出やすくなる。
5.髪のツヤに関するQ&A
ツヤも欲しいけど、パーマやカラーはやめられない…
髪のことを考えるなら控えるのがベストですが、行う場合は2〜3カ月に一度の頻度にとどめるのがよいでしょう。カラーの場合はリタッチだけにするのも一手です。
トーンは、明るすぎない8レベル程度がおすすめです。黄みが強いとパサついて見えるので、落ち着いた色味を選んでみてください。
朝ツヤがあっても、夕方にはパサついてしまう…
オイルだけ、ミストやミルクだけのスタイリングだとパサつきやすいので、オイルとほかのタイプを混ぜてみてください。ツヤとうるおい、セット力が続きやすくなります。
今回お話を聞いたのは・・・原宿・表参道の美容室PlusLoungeオーナー・毛髪診断士 中島あずささん
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