髪のうねりをどうにかしたい!うねる原因、正しいケア、スタイリングのコツとは?
鏡を見るたびに気になる髪のうねり。扱いやすい素直な状態にするためには、髪がうねる原因を知って適切に対処していくことが大切。そこで今回は「原宿・表参道の美容室PlusLounge」のスパニスト・毛髪診断士の中島あずささんに、髪のうねりを対策するためのケアやスタイリングテクニックを教えていただきました。うねりを対策したいけれどうまくいかないと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて。
更新日:2024/11/15
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今回お話を聞いたのは・・・
原宿・表参道の美容室PlusLoungeオーナー・毛髪診断士 中島あずささん
大人女性のためのサロン、原宿の美容室PlusLounge(プルースラウンジ)を経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断や骨格似合わせ診断などを組み合わせたサロンメニューを展開。雑誌の取材や美容サイト監修、メイクセミナーなど女性のための<大人キレイ塾>を行う。『心身ともに美しく』をテーマに、美齢学問を中心としたヘッドスパメソッドを構築。
中島さんのサロン Plus Lounge
1.髪がうねるってどういうこと?
「髪がうねる」というのは、毛根を包んでいる毛穴が何らかの原因でゆがみ、髪がまっすぐに生えていない状態。また、さまざまなダメージにより毛髪の形状がひずんでクセが生じることを指す。この毛穴と髪自体のゆがみの程度がひどいほど、髪のうねりが強く出ることに。髪がまとまりにくかったり、広がったりしてしまうのも、髪のうねりが原因であることが多い。
2.髪がうねるのはなぜ?4つの主な原因
髪がうねる原因となる毛穴や毛髪のゆがみはどうして起こるのか?4つの主な原因を知っておこう。
2-1. 加齢による頭皮のたるみ、髪内部の成分バランスの崩れによる空洞化
30~40歳を過ぎた頃から髪のうねりが気になりだしたら、加齢による頭皮のたるみが原因になっている可能性が大。年齢とともに頭皮のハリ、弾力がなくなって毛穴がゆがんでくると、髪がうねって生えてしまう。とくに皮膚がたるみやすい襟足や耳の周りにうねりが生じやすいと言われている。
また、髪内部の成分バランスの崩れも原因のひとつ。髪の内部は吸水性と撥水性の相反する2つのタンパク質(コルテックス)で構成されているが、加齢や女性ホルモンの変化などによりどちらか一方に偏ると、水分バランスが崩れてしまう。吸水性タンパク質が増えると湿気を吸って髪が膨らんでしまい、逆に撥水性タンパク質が増えると水分を保持できず、髪がスカスカに。
そして、空洞化した部分がうねりを引き起こし、髪が切れやすくなったりツヤがなくなったりする。髪の空洞化が進むと髪全体の強度が低下し、キューティクルが欠ける原因に。髪内部の水分や栄養が失われやすくなり、髪全体の乾燥やうねりにつながる。
2-2. 外部からの刺激による髪へのダメージ
乾燥、紫外線、ヘアドライ時の熱、パーマ、カラーリング時の薬剤などの外部刺激により、髪表面のキューティクルが失われることもうねりの原因になる。キューティクルが剥がれ落ちると、そこから水分が髪の内側に入り込んで膨張。水分により髪の形がひずむため、うねりやすくなってしまう。
睡眠不足、不規則な食生活、喫煙、飲酒、ストレスなどによる生活習慣の乱れも、髪の傷みがさらに悪化する要因に。生活習慣の乱れは、髪に栄養を届けることができず、内部がスカスカになり、うねりを引き起こしてしまう。
うねりを防ぐためには、髪を内部と外部からケアすることが大切。規則正しい生活はもちろん、保湿成分入りのヘアケアアイテムを使ったり、ヒートプロテクトオイルなどを使って熱ダメージを防いだりして健やかな髪を保とう。
2ー3. 生まれつきの遺伝によるもの
両親や祖父母がくせ毛で、生まれつき髪にうねりがある場合は、遺伝によるものである可能性が高い。毛穴の形や髪内部の成分バランスなどが似ることが原因だといわれている。先天性の場合は、うねりの程度により、以下の4つのタイプに分けられる。自分の髪がどのタイプかを見極めて、適切なヘアケアをすることが大切。
<先天性くせ毛の4つのタイプ>
・縮毛:細かくチリチリと縮れていて、一番うねりが強い。湿気には強いものの、ごわごわしていてボリューム感がある
・連珠毛:髪の太さがバラバラで、髪の1本1本に凸凹がある。髪が切れやすく、縮毛矯正やパーマが難しい
・捻転毛:スタイリングしづらく、縮毛矯正の効果得られにくい
・波状毛:髪の毛が波打つようにうねっていて、湿気の影響を受けやすい。日本人では一番多いタイプ
2-4. 頭皮の汚れによる毛穴の詰まり
頭皮が清潔に保たれていないことが、うねりにつながることもある。頭皮の毛穴にはシャンプーの洗い残しや過剰に分泌された皮脂、古くなった角質、花粉などの汚染物質などの汚れが詰まりやすいもの。汚れが詰まることだけが原因で毛穴がゆがむことは少ないが、加齢や外部からのダメージでゆがんだ毛穴に汚れが詰まると、さらにゆがみがひどくなってしまう場合もあるので注意して。
3.気になる髪のうねりを抑える4つの対策
髪のうねり、広がりを抑えるためにはどうしたらよいのだろうか。うねり対策に効果的な4つの方法を紹介するので参考にしてみて。
3-1.頭皮マッサージで血行を促進
頭皮マッサージで血流をよくすることも効果的。頭皮に適度な圧を与えて血行がよくなると髪に栄養が届きやすくなり、健康な髪が生えることに。逆に血流が悪いままだと栄養が十分に行き渡らず、内部がスカスカの細い髪の毛が生えてしまう。トップを中心にマッサージし頭皮を柔らかくほぐすことで、毛穴のゆがみを整えていくこともできる。
まずはシャンプーのときの習慣にして、毎回1~2分を目安に続けてみるのがおすすめ。シャンプー時以外に行う場合は、頭皮ケア用のローションやエッセンス、皮脂に近いスクワランなどの天然オイルを使い、時間をかけてゆっくりマッサージしてみて。
3-2.正しいヘアケアを行い、髪へのダメージを防ぐ
バリア機能の役割を果たすキューティクルが損傷しないよう、できるだけ髪へのダメージを防ぐことも大切なポイント。ドライヤーによる熱ダメージを軽減するためにオイルなどでコーティングしたり、外出時に紫外線対策をおこなったりして髪を保護しよう。
ヘアケアには自分の肌質や年齢に合った成分を配合しているアイテムがおすすめ。シャンプーが合わないと、頭皮のかゆみやきしみなどのトラブルを引き起こす原因に。自分に合ったアイテムを使うことで髪のハリ・コシを保ち、指通りのよい髪をめざそう。
洗髪後はトリートメントなどで潤いと栄養を補給するのも忘れずに。濡れた髪は摩擦を与えないよう、タオルでこすらず叩くようにして水分を拭き取って。髪が濡れたままブラッシングするとキューティクルが剥がれ落ちやすいので、ある程度かわしてから行うのがコツ。髪が絡まったときもできるだけ髪に負担をかけないよう毛先からやさしくほぐすよう心がけて。
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3-3.規則正しい生活習慣を送り、健やかな髪を育てる
髪を健やかに保つための原則は、バランスのよい食事を摂ること。とくに、髪を作る成分であるタンパク質が不足すると髪がぱさつく原因にもなるので、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品、ナッツ類などの食品を積極的に摂ろう。野菜や果物もたっぷり食べて、ビタミンやミネラルも補っておきたい。
お酒を飲むと髪の生成に必要なナイアシンがアルコールの分解に使われてしまい、髪に栄養が行き届かないため量は控えよう。また、睡眠時間は最低でも6~7時間以上とるのが理想的。睡眠不足だと頭皮の代謝が悪くなり、ハリを失いやすくなる。ストレスを溜めても血行不良を起こしやすいので、気をつけて。
3-4.定期的なクレンジングできれいな頭皮をキープ
毛穴のゆがみをひどくしないために、頭皮をきれいに保つことも重要。定期的に頭皮クレンジングを行い、毛穴に詰まった皮脂や汚れをすっきり取り除こう。乾燥が気になる場合は、アルガンオイル、ホホバオイルなどを使ったオイルクレンジングも効果的。
一方、皮脂が多い人や頭皮の血行を促進したい人には、炭酸クレンジングがおすすめ。はじめての人はクレンジングシャンプーから試してみるのもOK。まずは週に1回を目安に続けてみて。よりしっかりケアしたい場合は、月に1回サロンなどでヘッドスパをするのもおすすめ。
4.髪のうねり、広がりを抑えるヘアケアアイテムの選び方と方法
髪のうねりを抑えるには、髪のダメージを補修して保湿するアイテムを使い、正しい方法でケアするのがポイント。具体的なアイテムの選び方とヘアケアをするときのコツを押さえておこう。
4-1.シャンプー
肌と同じ弱酸性で、必要な水分や皮脂を残したまま洗い上げるアミノ酸シャンプーがおすすめ。また、髪の乾燥はうねりの原因になりうるため、保湿成分を含み、頭皮までしっかり届けるノンシリコンシャンプーにも着目してみて。ノンシリコンシャンプーは髪にハリ感を与えるので、30~40代を過ぎた人にもぴったり。洗浄力の強いシャンプーは避けるようにしよう。
シャンプー前にブラッシングをして毛先の絡まりをとっておくと、シャワーの水が頭皮まで届きやすくなる。その後、36~38度のお湯で頭皮と髪がしっかり濡れるまで予洗いを行おう。予洗いを行うことで汚れが落ちやすくなり、シャンプーの泡立ちもよくなる。
シャンプーをしっかり泡立てたあと、指の腹を使って頭皮をもむように丁寧に洗うのがポイント。シャンプー後は1~2分しっかりシャワーを当て、洗い残しのないようしっかり流すことが大事。
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髪の内部脂質は、年齢やダメージとともに減少して空洞化しがち。セグレタは、髪の内部にセラミドS(※1)を浸透・補修させる内部密度ケア(※2)。うねる髪を表面と内部からダブルケアすることで、するんとなめらかにまとまる。
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4-2.インバストリートメント
髪が乾燥しているとうねりがひどくなるため、トリートメントで必要な油分と水分を補給することが大切。ケラチンなど髪の傷みを補修する成分や、保湿成分などが配合されているものでケアするのがおすすめ。オイルベースのトリートメントに髪質に合う+αの成分が含まれているものを使ってみて。
使うときは頭皮につかないように注意し、髪の中間から毛先に向かってつけていこう。髪の1本1本をコーティングするようなイメージで、表面がつるつるになるまでしっかりなじませるのがポイント。余裕があるときは、蒸しタオルなどを巻き付けて時間をおいてから洗い流すとより効果的。
4-3.アウトバストリートメント(ヘアオイル)
髪のパサつきを防ぐために、洗髪後はアウトバストリートメントを使ってケアしよう。トリートメントを使うことで、髪の内側に水分を閉じ込めて表面を滑らかに整え、摩擦を減らしてダメージを抑えられる。
髪のうねりが気になる場合は、油分が多めのヘアオイルなどがおすすめ。油分で髪の表面をコーティングすれば、水分の蒸発を防ぐのに効果を発揮。ダメージ補修成分が入っているとさらにベター。油分多めのトリートメントには、ほかにもバームやジェル、ミルクなどがあるので、髪質や好みの質感に合うものを使ってみて。
5.髪のうねりを抑えるスタイリングのポイント
髪のうねり、広がりを抑え、まとまりのあるきれいな髪にするために覚えておきたいスタイリングのポイントを紹介するので参考にしてみて。
5-1.髪は濡れたままにせずすぐに乾かす
シャンプー後は髪を濡れたままにせず、すぐに乾かすのが基本。頭皮や髪の根元にも風を当ててしっかり乾かそう。内側の髪からはじめていき、毛先、表面の順に風を当てていけばOK。ドライヤーの風を下から上に当てるとボリュームが出てしまうので、上から下へ向けてて乾かすと髪の収まりがよくなる。
5-2.軽く引っ張りながらうねりを伸ばす
ヘアアイロンを使うときは、あらかじめ熱をブロックするトリートメント剤を髪につけて保湿しておこう。アイロンの温度は130℃以下が目安。180℃などの高温で行う場合は、とにかく素早く終わらせることが大事。
髪をブロッキングしたら、内側の髪から毛束を少しずつとって軽く引っ張りながらかけていき、最後に表面の髪を伸ばすように仕上げよう。ただし強く引っ張っりすぎると負担になるので、あくまでも軽い力で行うこと。プレートが上を向かないよう注意し、斜め下方向に向けてセットして。
5-3.重めのスタイリング剤でセット
髪のうねりで広がるのを抑えるためには、バームやワックス、ヘアオイルなどテクスチャーが重めのスタイリング剤を使うのがおすすめ。バームは広がりを抑えたいとき、ワックスは広がりを抑えつつ髪に動きをつけたいときなど、髪質や好みのスタイリングに合わせて使い分けてみて。オイルはジェルなどを少し混ぜると使いやすくなる。
セットするときは、スタイリング剤を両手になじませて少し温めたあと毛先から順につけていこう。頭皮につかないよう、髪の中間くらいまで丁寧になじませて。
6.髪のうねりがひどいときはサロンでケアを
うねりがひどく、普段のヘアケアだけでは手に負えない場合は、サロンで髪質を整えよう。
6-1.サロントリートメント
軽いうねりが気になるときは、サロントリートメントを受けてみて。髪の状態に合わせて必要な成分を補うことにより内部のダメージを補修し、外側のキューティクルも整う。
サロントリートメントには、ホームケアとしても知られる「ハホニコトリートメント」や「モロッカントリートメント」など種類がたくさん。なかには、酸のチカラを利用してダメージを補修して芯を強くしていく「酸熱トリートメント」や、ハイダメージを修復してまとまりのある髪に仕上げる「M3Dトリートメント」など、うねりが気になる人におすすめのものも。サロンで相談し、自分の髪質に合うものを試してみて。
6-2.縮毛矯正
うねりがひどい髪は、縮毛矯正でまっすぐにクセづけするのがおすすめ。髪が広がりやすく、ボリュームを抑えたい人にも効果的。クセが軽い場合はストレートパーマでもいいが、ガンコなうねりには対応できないため、自分の髪質に合わせて検討してみて。
縮毛矯正はストレートパーマより髪に与える影響が大きく、値段も若干高め。ただし、一度かけると半永久的に効果が続くので、半年に1回程度新しく生えてきた髪にだけ行えばOK。まっすぐすぎるストレートヘアになるのを避けたい場合は、前髪や顔周りだけ施術してもらうのもおすすめ。
6-3.ホット系パーマ
髪がまっすぐになりすぎるのを避けたいなら、巻いた髪に熱を加えて固定するホット系パーマに注目。デジタルパーマ、形状記憶パーマとも呼ばれているもので、もともとのうねりやクセをいかし、ふんわりとナチュラルな仕上がりにできる。
ただし、専用の機械を使うので値段が高い傾向があり、熱を加える分、髪に負担がかかりやすい。髪が乾いた状態でもパーマのウェーブをキープしたい人や、絶妙なニュアンスのヘアアレンジを楽しみたい人も検討してみて。
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髪の内部脂質は、年齢やダメージとともに減少して空洞化しがち。セグレタは、髪の内部にセラミドS(※1)を浸透・補修させる内部密度ケア(※2)。うねる髪を表面と内部からダブルケアすることで、するんとなめらかにまとまる。
さらに髪と地肌の美容液成分として、6種のエキス(ローズヒップ、ザクロ、バラ、ローヤルゼリー、ダイズ、ユーカリ)、リンゴ酸を配合(つや付与・保湿)。ハーバルブーケの香りで、おだやかな気分に満たされる。
※1:ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン
※2:髪内部を補修
販売名:セグレタシャンプーUa セグレタヘアコンディショナーUa
8.髪のうねりに関するQ&A
前髪のうねりを抑えるコツは?
くせの気になる部分にヘアウォーターを吹きかけて髪を少し濡らし、手ぐしで軽く引っ張りながら乾かしてみましょう。とくに根元にしっかり温風をあて、8割程度乾いたら冷風を当てて仕上がるのがコツ。どちらかに寄っている場合は、髪を反対の方向に向けて伸ばしてみるのもいいでしょう。
髪にうねりのある人におすすめのヘアスタイルは?
ショートの場合、トップに少しボリュームを持たせ毛先に動きをつけるのがおすすめです。ミディアムの人は顔周りにレイヤーを入れて動きを出したり、毛先を大きくカールしたりするとカバーできるでしょう。クセを活かしてゆるふわパーマをかけてみるのもおすすめです。
ロングヘアなら毛先もしくは全体にゆるいウェーブをかけると、うねりをカバーできて女性らしさもプラスできますよ。セットの仕上げに上からスプレーをかけると、スタイルをキープできるでしょう。
今回お話を聞いたのは・・・原宿・表参道の美容室PlusLoungeオーナー・毛髪診断士 中島あずささん
大人女性のためのサロン、原宿の美容室PlusLounge(プルースラウンジ)を経営。20年以上のキャリアを活かし、毛髪診断や骨格似合わせ診断などを組み合わせたサロンメニューを展開。雑誌の取材や美容サイト監修、メイクセミナーなど女性のための<大人キレイ塾>を行う。『心身ともに美しく』をテーマに、美齢学問を中心としたヘッドスパメソッドを構築。