平安時代を色濃く反映する鳳凰堂内部
平等院では貴重な鳳凰堂内部拝観が可能となっており、先着受付で各回50名限定ではありますが、職員の方が歴史や文化財についてご案内してくださいます。
平安時代最高峰の仏師と言われた定朝 作の国宝・阿弥陀如来坐像が本尊であり、「仏の本様」つまり仏像彫刻の理想像と讃えられた、そのお姿にぜひ出逢ってみてください。
また本尊を囲むように、長押(なげし)上の小壁にかけならべられている52躯の雲中供養菩薩像(うんちゅうくようぼさつぞう)は、様々な楽器を持っていたり、舞を踊っていたり、どこか可愛らしさと気品さを兼ね備えており、自分だけのお気に入りの像を見つけることも楽しみです。
平等院
住所/京都府宇治市宇治蓮華116
拝観時間/8:30~17:30 (17:15 拝観受付終了)
内部拝観/9:30~16:10(各回50名定員)
※先着順よりなくなり次第終了
拝観料/大人600円、中学・高校生400円
小人300円(鳳翔館入館含む)
※障がい者手帳をお持ちの方は、本人および介添人1名を半額
※鳳凰堂内部拝観料 300円
平等院鳳凰堂のよりみちスポット/和旬 Kien
器にもこだわるカウンター和食で、春の彩りをいただく
平等院で極楽浄土の彩りを堪能した後は、美味しい春の彩りを求めて、平等院表門近くにオープンしたばかりの和旬Kienへ。
「本物の和食を、気軽に楽しめる一品料理屋を宇治に。」そう話すのはオーナーの岡本さん。京都や東京など様々な料亭で研鑽してこられた技術を、カウンター越しに楽しめる店内は、穏やかで心地よい空気感に溢れています。
「少しずつ時間をかけて、骨董市などに足を運び集めていました。」子どものような笑顔で取り出した器は、信楽焼から九谷焼まで。欠けたものは丁寧に金継ぎをして、ずっと大切にしているのだそう。料理と器の組み合わせにも、楽しみが広がります。
お昼の献立は、季節の前菜とうな玉重のセット2600円(要事前予約)。彩り豊かな前菜は、岡本さん自らが市場に買い出しに行き、その日ごとに食材を選んで調理しているのだそう。
「旬」のものを彩り良く盛り付ける。丁寧に巻かれた京野菜は、まるで歴史を読み解く巻物のようで、口の中で読みときたくなります。裏漉しされた豆腐もなめらかで、どれも一品料理屋らしい、繊細な仕立てです。
岡本さんが鰻を使った料理が得意だったことから生まれた「うな玉重」。もともとオープン前のテイクアウト限定メニューだったところ、地域の方からのあまりの人気ぶりに復活した看板メニューなのだそう。
目でも味わうことはさることながら、口に入れた瞬間ジュワッと広がる鰻の旨味と、散らされただし巻き卵との組み合わせが絶品です。
和旬Kien
住所/京都府宇治市宇治妙楽32 中宇治yorin 1F
営業時間/11:30~14:00 (13:30LO) 、17:30~22:00 (21:30LO)※日曜は夜営業なし
定休日/月曜日
アクセス/JR宇治駅より徒歩約15分、平等院表門より徒歩約10分
今こそ「京都旅」へ。おすすめホテルランキング
読者が予約しているホテルのランキングを毎日更新
連載「京都ノ彩リ、出逢ウ巡ル。」
京都を中⼼に広報・PRマーケターとして活躍する⻄井将哉さんが、⼆⼗四節気×⾊をテーマに神社仏閣や建築物など、京都のシンボルスポットを紹介する連載「京都ノ彩リ、出逢ウ巡ル。」。
古都京都は四季によって豊かな表情を持ち、その季節でしか楽しむことの出来ない景⾊や美⾷が盛り沢⼭。地域に根付いてきた歴史を感じながら、周辺をゆっくりお散歩してみませんか?
教えてくれたのは「西井将哉さん」
⻄井 将哉
TANK Inc. General Manager / PR ・ Creative Evangelist
⽴命館⼤学法学部を卒業後、⼤⼿ウエディング企業において、神社仏閣での伝統的婚礼プロデュースや、拝観促進の新規事業開発を担う。2019年、京都にある格式高い寺院での史上初となる、婚礼分野の事業企画•演出を成功させる。
その後、法曹業界での経営企画・広報を経てTANK Inc.にジョイン「伝統⽂化をより⾝近に。」を⼈⽣のテーマして、京都市京セラ美術館での商業的利⽤の環境整備や、歴史的建造物に関わるプロジェクト推進など、ユニークベニュー開発・利⽤促進の専⾨家として、多数の⾏政案件に携わる。
また母校における京都校友会常任幹事として、起業家と学生の"知の交流"が出来る機会を創出。得意とする新規事業立案やPRコンサルティングなどの専門分野を越えて、多方面に活躍の場を拡げ続ける。
【 Instagram 】Masaya Nishii
https://www.instagram.com/msn_ni3/
【TANK.Inc HP】広報とPRのご相談
info@tankpr.jp
https://www.tankpr.jp/service.html