編集部が考える2024年の旅のトレンドは「日本の四季を体感する旅」。大人になると1年が転がるように過ぎ去ってしまい、さらには気候の変化により四季がうやむやになっている今だからこそ、意識して季節を“体感する”旅がトレンドに。
そこで、旅のプロである絶景プロデューサー詩歩さんに【おすすめスポット5選】と、時期を選ぶ&撮影のポイントを紹介してもらった。その時期にそこでしか味わえない旅先をストックしてみて。
トレンドワード03:旅「日本の四季を体感する旅」
「日本の四季を“体感する”旅」とは・・・
四季がうやむやになってきて、春と秋が短くなっているように感じてしまう日本の季節感。だからこそ、意識的に季節を“体感する”ことを求めたり、そんな場所に行くことがトレンドになるはずだし、なって欲しい!
そんな「日本の四季を体感する旅」をトレンド予測をした編集部は、旅のプロで絶景を求めタイミングを追い続けている「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩(しほ)さんに、【おすすめスポットと理由、時期を選ぶ&撮影のポイント】を紹介してもらった。
実は、世界中・日本中を飛び回るのに車の運転をしない彼女。だからこそおすすめ先はアクセスのいい場所というのもセレクトポイントのひとつ。
その時期にそこでしか味わえない景色や感覚を体中で感じる旅は、事前に企画しておかないと味わえないことが多いから、見たい・行きたい旅先を早めにチェックしてみて。
「行きたいリストを作っておいて、自分で行きたい場所を1シーズン1つでもいいのでシーズン前にプランニングしてみるといいのではないでしょうか。シーズンがくる前から計画してみたりお休みを取ってみたり・・・、そうすれば出遅れないで楽しめるんじゃないかなと思います(詩歩さん)」
日本の四季を体感する旅 季節別おすすめ5選
【01.春のおすすめ】
福島県 日中線しだれ桜並木
詩歩さんが教えてくれた
●おすすめのスポットとその理由
全国に数多くの桜スポットがある中で、こちら福島県の「日中線しだれ桜並木」はしだれ桜が密集しているのが珍しいと思います。ラーメンで有名な喜多方駅を降りてすぐ近くから桜並木が続いているので、電車で気軽に行けるのもポイント。約3キロほど続く1000本の桜並木は、駅から遠い側が最も密集していて、今回写真に撮ったようなトンネルのようになっています。往復すると少し長いので、いちばん端までバスかタクシーで移動して、戻りながら撮影するのが効率的です。
●時期を選ぶポイント
枝垂桜はソメイヨシノより開花時期が遅めなので、4月中旬~下旬に見ごろを迎えます。また、喜多方は首都圏より少し涼しいのもあり、桜を見逃した人やさらに楽しみたい人にもおすすめです。
●撮影のポイント
桜のトンネルの場所は人気があり多くの人が訪れるので、朝イチに撮影しました。私の頭にはギリギリ当たらないくらまで枝垂れていて、背の高い人なら顔に当たるほど。なので、人を入れて撮ると枝垂れ具合が伝わりやすいと思います。
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詩歩さんが教えてくれたその他のおすすめスポット
・神奈川県 あぐりパーク嵯峨山苑 Instagramを見る
・福岡県 海の中道海浜公園の桜とネモフィラ Instagramを見る
【02.梅雨時期のおすすめ】
静岡県 下田公園の紫陽花
詩歩さんが教えてくれた
●おすすめのスポットとその理由
300万輪が咲き誇り“日本一のあじさい”で知られる場所が、実はここ静岡県の「下田公園」であることはあまり知られていないと思います。また、あじさいよりも人が多い人気エリアもある中、こちらは公園自体が約10万平方メートルととっても広く、人がたくさんいても混雑している感じがしないのがおすすめ。海が見えるというのもポイントです。
●時期を選ぶポイント
あじさいは、桜やほかのお花と比べて長く咲くので、見ごろは6月初旬から下旬。またこちらの公園は種類も本数も多いので、長く楽しめると思います。
●撮影のポイント
入口近くにある“あじさいの壁(のような場所)”。通路沿いの斜面一面にあじさいが咲いている、まるであじさいの壁のような箇所があるので、歩いているシーンを撮影してみて。
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詩歩さんが教えてくれたその他のおすすめスポット
・千葉県 服部農園の紫陽花 Instagramを見る
・宮崎県 桃源郷岬の紫陽花 Instagramを見る
【03.夏のおすすめ】
長野県 SORA GLAMPING RESORTから見える星空
詩歩さんが教えてくれた
●おすすめのスポットとその理由
星空観賞は空気が澄んでいる冬のイメージがあるかもしれないですが、天の川に関してはいちばん密集しているいわゆる濃い部分が日本で見られるのは、実は夏なんです。なので天の川が見たい場合、私は夏をおすすめします。星がきれいに見られるという長野県には「SORA GLAMPING RESORT」 のほかグランピング施設が多く、街あかりもなく真っ暗にしたドームテントのカーテンを開けておけば頭上には星空。ハンモックなどでチルしながら観賞するのもいいですね。
●時期を選ぶポイント
天の川が昇る時間は日々ずれます。星のアプリを使って時間と位置をチェックすることをおすすめします。また月が暗い新月のタイミングを狙ったり、月が出ていても月が沈む時間帯を調べて空を見上げると星は見えやすく、天の川が無くても星自体はきれいに見えると思います。
●撮影のポイント
最近はスマートフォンでも三脚で固定しさえすればキレイに撮れるように進化しています。安いものでもいいので三脚を使って撮ってみてください。
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詩歩さんが教えてくれたその他のおすすめスポット
・山梨県 神明の花火 Instagramを見る
・青森県 ねぶた祭り Instagramを見る
【04.秋のおすすめ】
群馬県 宝徳寺の紅葉
詩歩さんが教えてくれた
●おすすめのスポットとその理由
紅葉のリフレクションといえば京都の瑠璃光院が有名ですが、実は関東にもあります。瑠璃光院は机に反射しているリフレクションですが、ここ群馬県の「宝徳寺」は特別公開期間だけ畳を上げて床で見られる“床もみじ”と言われている、まだまだ知られていない名所です。JR桐生駅からバス・タクシーでも行けるので、車が無くても日帰りでも楽しめます。
●時期を選ぶポイント
見ごろは毎年11月中旬ごろですが、少し時期がずれても奥にお庭が広がっていて100本以上の紅葉があるので、長く楽しめると思います。夜のライトアップもおすすめです。
●撮影のポイント
写真に写っている床の先は入れない場所なので、人がたくさんいても多少混んでいてもいい写真が撮れます。立った状態ではなくスマートフォンを床ギリギリに、目線を床に近づけて撮るのがポイント。
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詩歩さんが教えてくれたその他のおすすめスポット
・神奈川県 大山阿夫利神社の紅葉 Instagramを見る
・静岡県 熱海MOA美術館の紅葉 Instagramを見る
【05.冬のおすすめ】
北海道 流氷クルーズ
詩歩さんが教えてくれた
●おすすめのスポットとその理由
一度は見てみたいと思っている人も多い流氷。日本で見られるのは北海道の東側だけ、冬だけの景色です。ハードルが高いように思われますが、この写真の船の乗り場は網走駅のほど近く。ホテルによっては部屋の窓から見られたりもします。浮いている流氷を見るなら網走、ガリガリ砕いていく流氷が見たければ紋別。知床半島はクルーズはないけれど、流氷の上をドライスーツを着て歩けるアクティビティがあったりするので、せっかく行くならいろいろめぐってみると一層流氷を楽しめると思います。
●時期を選ぶポイント
いちばん確率が高いのは2月中。実際に行って思ったことは、海流によって変わる自然のものなので毎日見られるわけではないこと。なので、見られるチャンスを2回確保するスケジュールを組むことをおすすめします。船は混むので必ず事前に予約を。
●撮影のポイント
人を入れて撮ると流氷の大きさがわかります。また太陽が当たると青く光ったりするので寄って撮ったり、引きで船を入れて撮ってもいいと思います。
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詩歩さんが教えてくれたその他のおすすめスポット
・長野県 飯山かまくらの里 Instagramを見る
・富山県 五箇山合掌造り集落の雪景色 Instagramを見る
こちらもチェック!
美しい日本の絶景 50選|50 beautiful places to visit in Japan(音声あり)
今回教えてくれたのは・・・
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩(しほ)さん
静岡県出身。累計63万部を突破した書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」著者で、SNSのフォロワー数は100万人以上。 昨今の”絶景”ブームを牽引し、流行語大賞にもノミネートされた。 現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。静岡県・浜松市観光大使。
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WRITING/NAOKO ARAKAWA(OZmall)