おうちで楽しむクリスマスパーティ。今回カービングパフォーマー・meicaさんが教えてくれるのは、いちごのXmasツリーやリースのサラダなど、初心者&子供でも気軽にチャレンジできる心躍るデコプレート。フルーツや野菜をナイフ1本で彫刻して、アート作品へと変える話題の“カービング”を取り入れた、華やかなクリスマスプレートのレシピや簡単に作れるコツを一挙ご紹介します。
聖なる夜にぴったり!ロマンチックなクリスマスリースデコプレート
クリスマスリースをカラフルな野菜で表現
「赤いバラはトマトの皮を使っています。くるくる巻いているだけなので、見た目より簡単ですよ。クリスマス以外にも誕生日などにも使えると思います」とmeicaさん。皮をむいたトマトは、ドレッシングに使うそう。
使用する野菜は、身近にあるもので大丈夫。「ベースとなるグリーンの上に、星型などで型抜きしたカラフルな野菜をアクセントにします。この野菜じゃなきゃダメというのはないので、お好みの野菜で試してみてください」。
クリスマスリースデコプレートの作り方
①ベビーリーフなどグリーンの野菜をリースのように丸く盛り付ける
②星型に型抜きした野菜(今回は、パプリカ、紅芯大根、にんじん、大根など)、プチトマト、オクラ、紫玉ねぎなどを散らす。
③キュウリのリボン、トマトのバラ(作り方は後述)をリースの上部に飾る。
④中央に、キュウリとソーセージとパプリカのツリーを飾って完成。
「キュウリは時間が経つとクタっとしてしまうので、盛り付ける直前に作るのがおすすめです」(meicaさん)
《キュウリのリボンの作り方》
①キュウリをピーラーで6枚スライス(縦方向)する。
②幅が広い2枚を選んでリボンのようにくるっと折り、中央で重ねる。はみ出た部分は切り落として。
③②の中央にスライス1枚ぐるぐると巻きつけ、結び目を作る。巻き終わりは裏側にくるよう折りこんで。
④スライス2枚を重ねて端を斜めに切り落とし、③に重ねて左右に広げる。バランスを整えて完成。
「ピーラーは押し付けるように使うと、きれいにスライスできますよ」
《トマトのバラ》
①トマトのお尻(ヘタが付いていないほう)にナイフを当て、平らになるよう切りこみを入れる。切り落とさないよう、注意!
②ナイフを手前に倒し、左手でトマトを回しながらくるくると皮をむいていく。むけた皮がモコモコと波状になるのがベスト。
③最後までむけたら、むき終わり(おしり側ではないほう)からくるくると巻いていく。巻くときは、内側に身のついた側が巻き込まれるようにして。
④最初に平らに切り込みを入れたおしり部分を土台にして、くるくる巻いた③を乗せて完成。
「薄すぎず厚すぎず、実を削らないよう皮をむいてください。ナイフの先を使うとやりやすいです」
《キュウリのツリー》
①黄色のパプリカを星型で抜いておく。
②あらかじめ火を通しておいたソーセージの両端を切り落とし、3センチ程度の長さに切る。
③キュウリをピーラーでスライス(縦方向)する。
④スライスしたキュウリを4回ほど折りたたむ。もみの木の形をイメージして、上になるにつれて幅を狭くするよう折りたたんで。
⑤中央につまようじを刺して形を整え、てっぺんに①を、土台に②を刺して完成。
「キュウリを折りたたむときは、輪になる部分を潰すと破れてしまうから注意して」
大人も子供も心踊る!トナカイのキュートなデコプレート
キャラ弁にも使えそう!トナカイを主役にしたプレート
「チキンは手羽元でも手羽中でもお好きなものを使ってください。今回は手軽に、市販のローストチキンを使いました」とmeicaさん。形によっては、唐揚げを使ってもうまくできそう!
トナカイ以外の飾りは、クリスマスリースのデコプレートで使った、キュウリのツリー、トマトのバラなどを。「細かくさいの目切りしたカラフルな野菜を、ポテトサラダに散らしてあげると、さらに彩りのよいプレートになります」
トナカイの作り方
①スライスチーズ、海苔を、目の形になるようカットする。プチトマトは半分にカットする。
②竹串などを使って、鼻、目をレイアウトする。
③ツノは市販のプレッツェルを使用。片栗粉に少し水を混ぜて作った糊で、貼り付けて完成。
「糊として使う片栗粉は、かなり固めに水で溶いてくださいね。目安は1対3。小さじ1の片栗粉に、小さじ3程度の水を溶き、小鍋で火を軽く通して粘りをつけます」
かわいくて心ときめく!フルーツで作る、おとぎの国のツリーデコプレート
デザートは、お皿丸ごと絵のようなプレートで
絵本から飛び出たような世界観に、キュンとなるツリーのデコプレート。「イチゴはもちろん、キウイやグレープフルーツなどでも作れます」とmeicaさん。カットしたフルーツを並べるだけなので、子供と一緒に作るのもおすすめ。
また、ツリーの飾りはオーガニックオレンジの皮を使用しているのが、meicaさんらしいテクニック。「今回は彩りを優先したかったので、皮をそのまま使いました。事前に甘く煮ておけば、皮ごと食べられます」
フルーツツリーデコプレートの作り方
①イチゴを2~3mm程度の薄さに、スライスする。
②グラノーラ、ナッツでツリーの土台、ビスケットで植木鉢をレイアウトする。
③スライスしたイチゴを並べていく。ヘタのついていたほうを下側にし、ピラミッドのように並べていく。一番上は、イチゴの端っこを使うとバランスがよい。
④ライムの皮を星型で抜き、③のてっぺんに飾る。
⑤星型で型抜きしたオレンジの皮、リンゴ、ミントの葉をツリーに飾る。
⑥バナナ、イチゴ、マシュマロで作ったサンタ(作り方は後述)をレイアウトする。
⑦皮ごと丸く抜いたリンゴ、星型のリンゴなどを周りに散らし、粉砂糖をふるって完成。
「粉砂糖は“溶けない”と書いてあるものを選んでくださいね。溶けてしまうと、雪のような美しさが出ません」
《サンタの作り方》
① サンタの顔になるバナナをカット。変色しないよう、レモン汁でさっと洗っておく。
② マシュマロを7~8mm程度にスライスしておく。
③ バナナにブラックと赤のチョコペンで顔を描く。
④ ③に②を乗せ、さらにイチゴを乗せる。小さなマシュマロをイチゴの上に飾って完成。
「帽子の上に飾る小さなサイズのマシュマロがなければ、生クリームなどをしぼってもよいですね」
かんたんなのに華やかなデコプレートで、より素敵なクリスマスパーティを
今回、meicaさんにご紹介いただいたテクニックは、どれも応用が効きそうなものばかり。ちょっと変化させるだけで、プレートの世界観がぐんと変わりそう!
子供が作ったヘタウマな雰囲気もきっとかわいいから、親子で楽しんでみてはいかが?
PROFILE
- meica (めいか)
- カービングパフォーマー/ギフト彫刻家
調理師専門学校にて10年間料理を教え、日本で唯一、和洋中の3分野において教員免許(専門調理師)を取得。野菜彫刻カービングをタイで習い、2015年「ナイフ一本で世界一周!カービングパフォーマンスの旅」へ出発。35ヶ国 390日、各国の野菜やフルーツを目の前で彫刻するパフォーマンスを世界中で繰り広げ、現在までにパフォーマンスの観客総数は1万人を超える。帰国後は日本の農産物のPR活動とともに、都内のアトリエにてカービングで彩りを添えるイベント料理教室も開催中。
Instagram(@meica_carving_performer)
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PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/KIMIKO OHKATSU MOVIE/MANABU SANO KATSUMI SATO