この1年がんばった自分へのご褒美に、ホリデーシーズンは憧れのホテルに“ひとりステイ”してみては? そこで、Instagramのフォロワー6万人超、ひとり時間の楽しみ方を提案するメディア「おひとりさま。」の主宰・まろさんに、ひとりステイにぴったりのホテルと過ごし方を教えてもらいました。和洋折衷の趣にときめくクラシックホテル、心身ともにリフレッシュできる北欧風リゾートなど、おすすめを参考にしてみて。
撮影場所/インターコンチネンタル横浜Pier 8(ピアエイト)
まろさん流、ひとりで過ごすホテルの選び方とは?
ひとりステイの醍醐味は、ホテルを存分に堪能すること
ひとりステイの魅力は、ホテルという“誰かがこだわり抜いた空間”を思う存分堪能できることと語るまろさん。
「もちろんホテルは誰かと行くのも楽しいのですが、私の場合、その人との思い出が強くなってしまい、“結局どんなホテルだったっけ・・・?”となりがちで(笑)。例えば、人気の少ない夜に館内をお散歩して、ロビーを独り占めする!なんていうのは最高に幸せで、とにかくそんな風にホテルを味わい尽くせるのは、ひとりステイならではの魅力なのだと思います。そういった素敵な空間で、誰の目も気にせずダラダラと過ごせて、自分をとことん甘やかせるというのも醍醐味ですね。ルームサービスを頼んで、ベッドでゴロゴロしながら大画面で好きな番組コンテンツを見るだけでも超幸せ」
さらに、ひとりステイのポイントは、ホテル選びからスケジュール、何をするかまで、自分好みで決められるということ。
「1人で過ごすホテルは、完全に“自分の気分”で決められるのも魅力です。なので、毎回このホテルに泊まらなきゃいけないということはなくて、リフレッシュ・街歩き・読書・温泉・アクティビティなど、目的によっても選ぶホテルを変えるようにしています。そこで今回は、クリスマスシーズンの自分へのご褒美というテーマをもとに、目的別でおすすめのホテルをご紹介していきたいと思います」
【1】みなとみらいを望む、ラグジュアリーホテル「インターコンチネンタル横浜Pier 8(ピアエイト)」
国内でも希少な海上立地。港町ならではの絶景を楽しむ
まろさんが景色をテーマにセレクトしたのは、ラグジュアリーホテル「インターコンチネンタル横浜Pier 8(ピアエイト)」。3方向、海で囲まれた埠頭に位置し、宿泊者専用のルーフトップも。
「クラシック みなとみらいビューなど、みなとみらいの景色を一望できるお部屋があります。夜景も素敵なのですが、段々とオレンジ色に染まっていく夕景も綺麗なんです。少し窓を開けて、海風を感じながら景色を見て読書したり、音楽を聴いたり、ルームサービスを食べたり、お部屋でゆったり優雅な時間を過ごせるのが魅力。洗練されたリゾートホテルのラグジュアリーさを楽しみたい人におすすめです」
木や革をデザインに取り入れた船旅をイメージしたインテリア
景色だけでなく、船旅をインテリアのテーマにした客室にも注目してほしいそう。
「ベッド、ヘッドボード部分がトランクケースのデザインのよう。丸い照明も、どことなく港をイメージさせて、青のまだらなじゅうたんも海の色とリンクしていて素敵。いちばんのお気に入りは、ミニバーやグラス・カトラリー類が収納されたトランクケースデザインのキャビネット! 1人だからこそ、インテリアの細部まで堪能してほしいですね」
InterContinental Yokohama Pier 8
住所/神奈川県横浜市中区新港2-14-1
アクセス/【電車】みなとみらい線「馬車道駅」4番出口より徒歩約10分、みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩約12分 【車】首都高速神奈川1号横羽線「みなとみらいランプ」より約4分 【バス】ピアラインJR「桜木町駅」より約12分、ベイサイドブルーJR「横浜駅」より約21分
【2】雪景色も美しい。明治6年創業、日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」
クラシカルな空間を思い切り満喫するおひとりステイを
クラシカルな雰囲気が好きな方におすすめしたいというのが、明治6年創業、現存する日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」。
「本館・新館・別館等が国の有形文化財に登録されるなど、歴史が詰まったクラシックホテルの代表格です。和洋折衷の魅力が詰まった空間で、白亜の建物や赤い絨毯で見せる優雅さの一方で、創始者・金谷善一郎さんが日光東照宮に勤めていたこともあり、日光東照宮をイメージしたものや、不思議な生き物たちがちりばめられているのも特徴的。なんとも言えないカオスさや、ダイニングのサインなど、ある種の手作り感に味があっていい。ひとりだからこそ堪能したい空間です。館内ツアーもあるので、参加するとより建物の魅力を感じられると思います」
館内もグッズも充実!自己流のホテルツアーも楽しい
さらにホテルを楽しむコツを教えていただくと・・・。
「ダイニングで優雅なディナーコースや、朝日を浴びながら朝食をいただいたり、ひとりバーしてみたり。館内のコンテンツを楽しみながら、自分でホテルツアーをできるところが楽しい。メニューやカトラリー、コースターなど、ディテール一つひとつが愛おしく、グッズも充実していて、私はマグを購入しました。ちょっとした自分へのクリスマスプレゼントにもぴったりかも」
また、ご自身もこの冬に日光金谷ホテルへ訪れたい理由があるそうで・・・。「日光金谷ホテルのInstagramで見たのですが、12月には“MERRY CHRISTMAS”のプレートが飾られていました。そして、雪が降ると白亜の建物の美しさがさらに際立っていて、冬が似合うクラシックホテルなんだなぁと。私自身は冬に足を運んだことがないので、ぜひ行ってみたいです!」とまろさん。
日光金谷ホテル
住所/栃木県日光市上鉢石町1300
アクセス/【電車】東武日光線「東武日光駅」より無料送迎バスで約10分。東武日光線「東武日光駅」またはJR日光線「日光駅」より、奥細尾・中禅寺温泉・湯元温泉行きバスで約5分、「神橋(しんきょう)」下車、徒歩約5分 【車】東北自動車道「宇都宮IC」より日光宇都宮道、日光IC、R119経由で、約20分
【3】森の隠れ家で過ごす、癒しのひとり時間「箱根リトリート före by 温故知新」
箱根の森に佇む北欧スタイルのリゾートで、読書タイム
箱根・仙石原の森の中に佇む、北欧スタイルのリゾート「箱根リトリート före by 温故知新」。こちらにステイしたのは、自然の中でゆっくり読書をしたいという理由から。
「ハリウッドツインのお部屋で、一面緑の景色の中、気持ちよく本を読むことができたんです。訪れたときは雨だったのですが、雨音をBGMに読書を楽しむ時間が幸せでした。また、嬉しいのが宿泊者特典! レセプション棟1階にあるcafe & loungeのドリンクが、滞在中無料で楽しめます」
シンプルでモダンな趣の客室は、読書だったり、日記を綴ったり・・・。誰にも邪魔されず、没頭したいときにぴったり。大きな窓一面には仙石原の大自然が広がり、心落ち着くひとときに。
緑に囲まれた半露天も。自分のペースで温泉を楽しむ
まろさんがおすすめするのは、森の中を歩くと現れる「onsen f」。
「内湯は温泉、外湯は深緑に包まれた半露天のお風呂もあるんです。どちらも総檜の浴室で、箱根の山々を眺めながらゆっくり浸かってリラックスできる。1人だと自分のペースで温泉に入りに行けるのがいいですよね。森林の中でリラックスすることをテーマにしている、könoha spa treatmentもあり、自分へのご褒美にぴったりです」
箱根リトリート före by 温故知新
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286−116
アクセス/【電車】小田急ロマンスカー「箱根湯本駅」下車、箱根登山バスに乗車し「俵石・ガラスの森」バス停下車、徒歩約5分 【バス】バスタ新宿から小田急箱根高速バス乗車、「ガラスの森」バス停下車、徒歩約10分 【車】御殿場ICより約23分、小田原西ICより約35分
今回教えてくれたのは・・・
「おひとりさま。」まろさん
ひとり時間の楽しみ方を提案するメディア「おひとりさま。」運営。2017年にInstagramを中心にスタートし、現在はフォロワー6万人超。ホテルや飲食店とのコラボで“ひとり向けプラン”の企画・プロデュースを手掛ける。「おひとりさま。」原案の漫画『おひとりさまホテル』(漫画:マキヒロチ)はコミックス第2巻が発売中。ひとり時間をみんなでつくるコミュニティ「おひとりくらぶ。」もスタート。
- @ohitorigram
- 公式HP
- おひとりくらぶ。
まろさん原案コミック「おひとりさまホテル」第2巻が好評発売中
ひとり時間の過ごし方を提案するメディア『おひとりさま。』を主宰するまろさん原案、『いつかティファニーで朝食を』のマキヒロチが漫画を描く、実在するホテルを舞台にした物語。設計会社に勤める塩川史香。彼女は、ホテルで過ごす“おひとりさま”の時間を大切にしている。友人や同僚たちにも、それぞれ自己流のホテルの楽しみ方があって・・・。2023年8月には待望の第2巻が発売された。
クリスマスのホテルステイ・旅行
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クリスマスに向けて、わくわくするような出来事が次々と起こるホリデーシーズン。12/24や25が楽しみであることはもちろん、いつもの通勤ルートにイルミネーションがともったり、お買い物スポットにクリスマスマーケットが登場したり、期間限定のスイーツの販売など、日常にも楽しいことがたくさん。毎日「今日も素敵な1日だった」と感じながら2024年を締めくくることができるよう、“特別な日常”を過ごそう。
WRITING/EMI YAMASHITA