昭和2年(1927年)横浜に開業した、日本を代表するクラシックホテル「ホテルニューグランド」。山下公園の真正面に位置し、横浜ベイエリアの景色を一望できる贅沢な立地に建つクラシカルな名建築は、横浜市認定歴史的建造物・近代化産業遺産にも認定されています。
そんな歴史と文化に彩られた魅力あふれるこちらのホテルを、ラグジュアリートラベル専門Youtube「大人の休日CH」のLilyさんとレポートします。
特別な日は「ホテル ニューグランド」に泊まりたい理由
ラグジュアリーホテルに頻繁に泊まるLilyさんにとって、「ホテルニューグランド」の魅力は、なんといっても「ホテルの歴史にある」そう。
「100年近い歴史のある本館の建物は、異国情緒と歴史を感じさせるノスタルジックな雰囲気で、思わず昭和初期にタイムスリップした気分に。美しい中庭やロビーなど館内を見て歩くだけでどこを切り取っても絵になる美しさでため息がでます。その中で撮った写真はとっておきの1枚になるはず」
静かで大人の雰囲気が感じられるエリアにたたずむこちら。横浜のデートスポットのど真ん中でもあります。ホテルから一歩出ると山下公園で、氷川丸やバラ園もあり散策など楽しむことができます。船が行き来する大桟橋やみなとみらいの夜景を部屋から眺めることができるのもなんとも贅沢。
特別な日に訪れたくなる魅力いっぱいのホテルです。
また2023年12月1日(金)から12月25日(月)には、3室限定でクリスマスルームが登場。
ベイフロントコーナーダブルルームまたはタワー館グランドクラブフロア ツインルームに、大きなクリスマスツリーを設置。窓の外には横浜イルミネーションが輝き、部屋にはオーナメントも飾られるなど、ホリデー気分がさらに盛り上がりそう。
「ホテル ニューグランド」で過ごす1日を、Lilyさんがレポート
14:00 ホテルにチェックイン。VIP気分を味わえるスイートルーム
1991年に建てられたタワー館にあるロビーでチェックイン。今回泊まるのは、タワー館の高層階にある「プルミエスイート ダブル」。エレベーターに真鍮のルームキーを挿すと行先ボタンが押せる仕組みになっているのも、なんとも特別感があります。
「プルミエスイート ダブル」は、リビングとベッドルームの2部屋からなる部屋。淡い色合いのヨーロピアンクラシカルな空間が広がっています。
リビングには、ゆったりとしたベロアのソファや大理石のテーブル、足を伸ばせる一人がけチェア、窓際にアンティークなデスクがあり、どこを切り取っても絵になります。大きな窓からは、ランドマークタワーや赤レンガ倉庫、大さん橋などのみなとみらいの景色が一望。これは夜景も楽しみ!
ベッドルームは、リビングのドアを開けた先にあります。幅200m×長さ205cmの大きなベッドは、ゴールドの配色で、ホテルのロゴを刺繍した枕もとても素敵。ヘッドボードの上には大きな絵画が飾られていて、左右にはアンティークなサイドテーブルが配置されています。
ベッドルームの右側のドアを開けると、大理石でできたバスルームが。額縁のような鏡、カットが美しい洗面台に思わずうっとりします。
歯ブラシやヘアブラシのほか、アルガンオイルや立派なかみそりなどアメニティも充実。ソープやシャンプー類はブルガリで、優雅な香りを楽しめます。
14:30 専用ラウンジで優雅なティータイムを堪能
15:00 館内の散策へ。まるで美術館のような本館
ホテルニューグランドの顔とも言える、歴史ある本館の館内を散策へ。いちばん印象的だったのは本館ロビーに続く大階段。絨毯のブルーは「ニューグランドブルー」と言われているそう。
大階段の上にある天女が舞う姿を描いたレリーフ「天女奏楽之図」は、絹で織られたタペストリー。宴会場のホワイエのマホガニーの柱の上部には弁財天を模した装飾など、いたるところに貴重なアートがちりばめられています。
高い天井と太い柱、大きな窓・・・歴史を感じさせる本館2階ザ・ロビーには、開業時より大切に使い続けている「横浜家具」が配されており、中でも当時の高級車一台分であった「キングスチェア」や、旧フロントがあったりと見どころ満載。館内には歴史を物語るパネルの展示もあって、読めば読むほど魅力を感じます。
17:00 専用ラウンジで心華やぐカクテルタイム
サンセットが近くなったら、16階のクラブラウンジ「ザ・クラブ」へ。17時から19時までは、カクテルタイムとしてアルコールとおつまみのサービスが提供されます。
ビールサーバーから注ぐ生ビールに、スパークリングワインとアルコールの種類もいろいろ。チーズやナドライフルーツをつまみながら、大人の時間を過ごすことができます。すっかり外は暗くなり、マリンタワーや本牧エリアの美しい夜景に思わずうっとり。
18:00 横浜随一の夜景とナイトスポット巡りに出かけよう
夜の横浜を楽しむためにお散歩へ。目の前に広がる山下公園の通りから、大型客船が寄港する客船ターミナル「横浜港大さん橋」へ。
大さん橋のウッドデッキからは、横浜ベイブリッジやみなとみらい、赤レンガ倉庫など幻想的な横浜の夜景が一望できます。海風もとっても気持ちいい! ホテルの裏側には「横浜中華街」があって、中華街グルメを巡るのも楽しいですね。
お散歩から帰ってくると中庭と噴水がライトアップしていて、まるで海外にいるかのよう・・・。
20:00 本館1階バー「シーガーディアンII」で伝統のカクテル&ウイスキーを満喫
サザンオールスターズの曲中にも登場する、本館1階バー「シーガーディアンII」へ。
ジンとウォッカ、2種類のスピリッツを使ったカクテルで、オレンジのフルーティーな香りが甘やかな「YOKOHAMA」(2150円)と、「ウイスキートディ」(2150円)で乾杯。ペリー提督一行が横浜に上陸した際に日米和親条約の交渉にあたった日本人が飲んだとされるカクテルは、横浜開港の歴史を伝えるすっきりとした甘さの一杯です。
20:00 夜景を眺めながらお部屋で「アニバーサリーケーキ」もおすすめ
お酒が苦手な方は、お部屋にメッセージ入りケーキのルームサービスを頼むのもおすすめ。
ミルキーな生クリームで飾られたケーキは、上質な生クリームをしっとりとしたスポンジでサンドされ、2人で食べるのにちょうどいいサイズ感。横浜の海夜景を眺めながらいただくアニバーサリーケーキは、忘れられない夜を演出してくれますよ。
7:00 タワー館5階「ル・ノルマンディ」で名物の朝食を
朝食をいただくために、タワー館5階「ル・ノルマンディ」へ。豪華客船のレストランをイメージした店内は、マリンブルーが映える優雅なインテリア。おすすめはデッキ席。窓一面に横浜の海が見えて、まるで船に乗っているかのよう。
いただいたのは、ホテルの名物「モンテクリストサンド」。とろっと甘いフレンチトーストに、塩気のあるチーズ、カリカリ食感のベーコンをはさんだ、甘しょっぱい組み合わせが後引くおいしさです。
12:00 本館1階にあるコーヒーハウス「ザ・カフェ」で発祥メニューを堪能
11時にチェックアウトした後は、本館1階にある「ザ・カフェ」でホテル発祥メニュー3品をいただきます。
一晩寝かせたもちもち麺が特徴の「スパゲティ ナポリタン」(2277円)から。アメリカ人将校がケチャップを使って食べていたのをみて、よりおいしくなるようにトマトソースに変えてアレンジしたのが始まりだそう。具はマッシュルームとベーコン。シンプルなおいしさがたまりません。
次は「シーフードドリア」(3162円)。初代総料理長が体調の悪いお客様のために即興で作ったのがはじまり。コクのある2層のソースの中に、エビ、ホタテ、マッシュルームがゴロゴロ。ふんわりなめらか、やさしい旨味に包まれます。
運ばれてきた瞬間に笑顔になる「プリン ア ラ モード」(2024円)は、GHQ将校とともにホテルで暮らしていた夫人を喜ばせたいと誕生。クラシカルな固めのカスタードプリンと、濃厚なアイスクリーム、ホテルメイドの由緒正しい味わいに思わず笑みがこぼれます。
素敵なホテルステイの締めくくりにぴったりのデザートでした。
ホテルDATA
- スポット名
- ホテル ニューグランド
- 電話番号
- 0456811841 0456811841
- 住所
- 神奈川県横浜市中区山下町10
- 交通アクセス
- 【電車】横浜高速鉄道みなとみらい線「元町・中華街駅」1番口より徒歩1分 、JR「石川町駅」より徒歩13分
【車】首都高速横羽線「横浜公園・山下町ランプ」より約5分、首都高速狩場線ほか「新山下ランプ」より約5分
- ホームページ
- 公式ホームページ