東京ステーションホテル 宿泊記

東京駅のなかにラグジュアリーホテル⁉「東京ステーションホテル」に泊まってみたら、上質なホテル空間が広がっていました

更新日:2023/10/14

1915(大正4)年に誕生した「東京駅丸の内駅舎」。そのエキナカに、ヨーロピアンクラシックを基調としたラグジュアリーホテル「東京ステーションホテル」があります。美術館のような空間、きめ細やかなサービス、アトリウムでいただく宿泊者限定の朝食・・・。

一生に一度は泊ってみたい魅力にあふれたこちらのホテルでの記念日ステイを、ラグジュアリートラベル専門Youtube「大人の休日CH」のLilyさんとレポートします。

記念日ステイで「東京ステーションホテル」に泊まりたい理由

ラグジュアリーホテルに詳しいLilyさんにとって、「東京ステーションホテル」の魅力は、国の重要文化財に指定されている東京駅丸の内駅に宿泊できるというプレミア感なのだそう。

「建物全体がまるでアートのような空間で、館内のいたるところで駅舎や鉄道の魅力を身近に感じられます。歴史や鉄道好きな相手にはたまりませんね!」

日本を代表するラグジュアリーホテルとあって、きめ細やかな声がけやサービスなど、スタッフのホスピタリティの高さにも驚くばかり。

「ホテル内の見どころを教えてくれたり、サプライズの手配を相談できたり。想い出に残るステイのためのサポートをしてくれます」

宿泊者だけが足を踏み入れることができる空間でゴージャスな朝食ブッフェ、シェフが全国から食材を集めたフランス料理のディナーと、グルメも充実。

大切な記念日を過ごしたくなる理由が尽きません。

「東京ステーションホテル」で過ごす記念日を、Lilyさんがレポート

15:00 ホテルにチェックイン。厳かな雰囲気に圧倒!

ひっきりなしに電車が走り、多くの人々が行きかう東京駅。館内に一歩足を踏み入れると、そこはもう異空間!ヨーロピアンクラシックスタイルの厳かな雰囲気が漂う落ち着いた空間が広がります。特別な人しか足を踏み入れることができない敷居の高さはさすがです。

15:30 高い天井と美しい階段があるメゾネットタイプのお部屋でお姫様気分に!

今回泊まるのは、1階がリビングルーム、2階が寝室に分かれた2階建てのメゾネットキング。65㎡と広々とした空間で、ゆったりと過ごすことができそうです。

高さが5.5メートルもの天井にはびっくり。こんなに天井が高い客室のあるホテルはなかなかないと思います。天井にはシャンデリアが設置されていて、とってもゴージャスな装いに。階段にはふかふかの絨毯が敷かれ、各階にはお手洗いが設置されており、気分はもうお姫様気分!

私の誕生日が近いこともあって、部屋には夫が手配してくれた贈り物が! ハッピーバースデイの文字が書かれたウェルカムチョコと、とらやの羊羹(有料サービス)が用意されていました。これは素直にうれしい!気分が盛り上がります。

17:00 長い廊下はまるで美術館!ミュージアムツアーも楽しめる

横長の東京駅丸の内駅にそって建つホテルだからこそ、まっすぐに伸びている廊下の美しさは格別。長い廊下の壁には、大正時代の創設当時の駅舎の写真をはじめ、東京駅にまつわる図面やさまざまなアートワークが全107点も飾られていて、美術館のように楽しめます。

私が気に入ったのは川上澄生さんの作品「丸ノ内曇日(『新東京百景』より)」。ほんわかした雰囲気と斬新な構図がかわいい。

駅舎のシンボル的な存在になっているドームの天井や壁を間近に見ることもできるのもうれしいところ。美しい干支のレリーフや「旅人の喜び」という花言葉を持つ「クレマチス」の花飾りがとってもきれい!東京駅を行きかう人々を上から眺めることも。

夜中は人がいないため、一気に静寂に包まれるそう。そんな東京駅の雰囲気を味わえるのも宿泊者ならではの特権かも・・・。

17:30 老舗バー&カフェ「カメリア」で乾杯♪

記念日ディナーの前に、老舗バー&カフェ「カメリア」でアペリティフを楽しむことに。平日の夕方に行ったにもかかわらず、ほぼ満席! 今回は、お店のオープン当初から働いている83歳の伝説バーテンダーが考案した東京駅75周年を記念した「東京駅」とジャパニーズウィスキーベースのシーズフルカクテル「いちじくモダン」をいただきました。甘いいちじくの芳醇で上品な風味と、不思議な雰囲気を感じさせる異空間に、すっかりほろ酔い気分・・・。

18:00 フランス料理店「ブラン ルージュ」のディナー

「カメリア」の奥にある、フランス料理店「ブラン ルージュ」へ。高級感あふれるレストラン内に入ると、至近距離を山手線や新幹線がひっきりなしに走っていて、その様子に目がクギ付け! 旅情感たっぷりの空間で、日本中からシェフが集めた食材で仕立てたフランス料理をいただきましょう。

今回はディナーコース「ブラン」をいただきます。海の幸の旨味が凝縮したプリプリ食感の「伊勢海老と蒸し鮑のソテ」や、ジューシーでとろけるような味わいの「いわて牛ロースステーキ」など。一皿一皿の彩りが美しく、丁寧に作られていることが伝わってくるお料理ばかり。

最後には夫がバースデープレートを手配してくれていました。大好きなチョコとマカロンに大満足!

20:00 ホテル周辺をお散歩

たっぷり食事を楽しんだ後は、ホテルの外をお散歩。駅舎がライトアップされていて、昼間とは全然違う雰囲気に。

夜風を感じながら、皇居につながる行幸通りをてくてくお散歩するのも気持ちいい・・・。

21:00 バスルームで癒しのヒーリングタイム♪

広々としたバスルームには大理石が使われています。お風呂はガラス張りで、ハンドシャワーはもちろん、レインシャワーも。

この客室のアメニティはブルガリ。シャンプーやリンスはもちろん、ハンドクリームやリップバームまで用意されているのには驚き! 「雪肌精MYV」のスキンケアセットが置いてあるところもさすがです。

8:00 「アトリウム」で朝食

東京ステーションホテルに泊まりたい理由のひとつが、この特別な朝食ブッフェ。駅舎の屋根裏部分にあたる「アトリウム」は、宿泊者専用エリアにあって、一般の方が足を踏み入れることはできないところなんです。高い天井に、降り注ぐ自然光、創建当時の構造レンガが残されているのも魅力的です。

朝食ブッフェのアイテムは全部で100種類以上。とらやのあんペーストを塗ったバターパンに、とろり卵のエッグベネディクトと目移りしてしまうほどパンの種類もいろいろ。オードブルの盛り合わせや、江戸をテーマにした和食。たっぷりのフルーツの横には、スイーツもありました。

すべて一口サイズの小鉢に盛り付けてあるので、取り分けた後も美しいし、いろいろなお料理を少しずつ試せるのも嬉しい。

目の前で焼き上げるアトリウムシェフのオムレツは、とくにおすすめ。小さめでシンプルなオムレツなんですが、トリュフバターの香りとトリュフ塩の組み合わせがたまらないおいしさです。

12:00 チェックアウト

チェックアウトの時間が12時なのも、ゆったりできるポイント。朝食を食べてから、もう1回眠るなんて贅沢ですよね。

日本のホテルならではの徹底されたホスピタリティも感じ、気持ちよく過ごすことができました。クラシカルな美しさが光る螺旋階段や、エレベーターの装飾などすべてが美しく完璧。想い出に残る誕生日ステイになりました。

地下1階には「日本ならではのおもてなし」をコンセプトにしたトリートメントを施してくれるスパ「庵SPA」や、人工温泉やサウナを備える温浴施設があって、チェックアウトの前後に利用するのもいいですね。

ホテルDATA

スポット名
東京ステーションホテル
電話番号
0352201111 0352201111
住所
東京都千代田区丸の内1-9-1
交通アクセス
JR「東京駅」丸の内南口直結
ホームページ
公式ホームページ

WRITING/RIE TAGAI PHOTO/Lily

※記事は2023年10月14日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります