クリスマス2024｜アドベントカレンダーおすすめ4選！フランスのショコラティエブランドから、岩谷貴美さんがセレクト

毎日ひとつずつ開けて、クリスマスを迎えるのが楽しみに。フランス定番のアドベントカレンダー

編集部：クリスマスの本場・フランスですが、12月を迎えるとどのような雰囲気になるのでしょうか？

岩谷さん：フランスの街は一気にクリスマスの雰囲気に包まれます。街中ではイルミネーションが美しく飾られたり、クリスマスマーケットが各地で開かれたり、この時期に欠かせない食材や商品、伝統菓子などが並びます。

編集部：クリスマスに欠かすことのできないアイテムもありますか？

岩谷さん：特に、ブッシュ・ド・ノエルやシュトーレンなどの伝統菓子は欠かせないですね。家の中ではクリスマスツリーやアドベントカレンダーが飾られ、ホームパーティーやギフトの交換が多くなるシーズンでもあります。

編集部：今回取り上げるアドベントカレンダーも定番のアイテムなのですね。

岩谷さん：アドベントカレンダーはフランスのクリスマスシーズンに欠かせないアイテムとして、多くの家庭で楽しまれています。伝統的には子供たちが12月1日から24日まで毎日ひとつずつ開けてクリスマスを待ち望むためのものですが、最近では大人も楽しむ多彩なバリエーションが登場しているんです。

編集部：アドベントカレンダーの中身は、どういったものが入っているのでしょうか？

岩谷さん：チョコレートやおもちゃ入りのものから、紅茶、ワイン、コスメが入ったものまであり、家族で楽しむだけでなく、個人で楽しむことも増えています。画像のアイテムは、パリのマレ地区にあるチョコレート専門店「レ トロワ ショコラ」と、系列店を含めフランスに20店舗以上を展開するブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ」で、過去に販売されてアッという間に完売した人気商品なんですよ。

編集部：それでは最後に、アドベントカレンダーを楽しむためのポイントを教えてください。

岩谷さん：アドベントカレンダーは、毎日小さなサプライズを楽しむことで、12月をワクワク楽しくしてくれるアイテムです。その日の日付が書かれた小さな窓には、チョコレートやお菓子、最近では紅茶やコスメ、リトルギフトが詰まったものもあります。

自分へのご褒美として選んだり、大切な人への贈り物にしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。忙しい日々の中で、毎日自分へのご褒美があると、12月を温かい気持ちで過ごせるのではないでしょうか。今回はフランスのショコラブランドによるアドベントカレンダーを紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【ル・ショコラ・アラン・デュカス】くるみ割り人形がモチーフのクラシカルなデザイン

まず初めに岩谷さんがおすすめしてくれたのは、フランス・パリ発のショコラトリー「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の「カランドリエ・ド・ラヴァン」。2024年のクリスマスコレクションは、“くるみ割り人形”をテーマしていて、アドベントカレンダーも同様のモチーフに。

「くるみ割り人形やネズミの王様など、物語に登場するキャラクターたちがデザインのモチーフになっていますが、クラシカルで大人っぽいビジュアルが印象的です」と岩谷さん。

気になる中身はというと・・・。「窓を開けると、タブレットショコラに香ばしいナッツをのせたミニマンディアンや、ドラジェ、クリスマスツリーを模ったショコラなど、24種類のクリエイションが入っています！　ちなみに、24日の窓には、ヘーゼルナッツのプラリネをたっぷりと詰め込んだショコラが入っていますが、そのビジュアルは窓を開けてからのお楽しみです」

【ジャン＝ポール・エヴァン】華やかできらびやかなパリのクリスマスに思いを馳せて

フランス・パリ創業の「ジャン＝ポール・エヴァン」からは、2024・2025年の新コレクションテーマ「LES NOUVEAUX MONDES （新しい世界）」のもとに、「ノエル アドヴェント コレクション」が登場。アドベントカレンダー「カランドリエ ドゥ ラヴァン」も、ブルーとゴールドを基調とした華麗なルックスに。

「17世紀、当時としては革新的な都市計画であったヴォージュ広場が、今年のアドベントカレンダーに描かれています。数々の歴史映画の舞台であり、多くの有名人、政治家や芸術家の住まいでもあったこの広場。偉大な作家、ヴィクトル・ユーゴーもかつてこの一角に暮らしていたそう。この広場こそが、ジャン＝ポール・エヴァン氏がとても大切に思う古き良きパリの象徴的なイメージなのだとか。華やかなパリのクリスマスの雰囲気が伝わってきます」

また、アドベントカレンダーの中には、日本の店舗では通常販売されていないアイテムも。「窓を開けると、定番のボンボンショコラだけでなく、普段はパリでのみ販売のボンボンショコラやキャラメル、マンディアン、個包装タイプのミニタブレットなどを楽しめるのも魅力的ですね」

【ピエール・エルメ・パリ】神秘的なビジュアルにときめく、青を基調とした円形ボックス

「ピエール・エルメ・パリ」のクリスマスコレクションは、「ピエール パール ピエール（ピエールによるピエールの探究）」をコンセプトに展開。神秘性を満ちたアイテムがそろい、アドベントカレンダー「カランドリエ ド ラヴァン シニャチュール ノエル」もそのひとつ。

「地球の中心を探究するような神秘的な鉱物の世界“ピエール パール ピエール”。アーティストのディミトリ・リバルチェンコ氏とのコラボレーションで、ブルーを基調にした艶やかなデザインとなっています。アドベントカレンダーもスタイリッシュで、男性やクールなインテリアを好まれる方へのギフトにも最適！」

特徴的なボックスの中にはどんなものが入っているかというと？「今やピエール・エルメ・パリのトレードマークのひとつと言われている円形のボックスの引き出しタイプ。中には、24種の異なるショコラやサブレ、パンデピスなどが入っていますよ」

よりいろいろ楽しみたい人には、28種入りのオンラインブティック限定「カランドリエ ド ラヴァン アンフィニマン グルマン」（24750円）がおすすめ。

【ラ・メゾン・デュ・ショコラ】星を散りばめた羅針図型のロマンティックなカレンダー

フランス・パリの老舗ブランド「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のクリスマスコレクションは、味わいを探求する旅「ヴォン ドゥ ノエル」がテーマ。その中のひとつである、アドベントカレンダー「カレンダー ヴォン ドゥ ノエル」は、“羅針図型”をしたフォトジェニックでインパクト大の一品。

「上品なネイビーとゴールドが映える、星が散りばめられた羅針図をモチーフにしたアドベントカレンダーは、インテリアとしても存在感バツグンです」

日付が刻まれた小箱の中には、プラリネやキャレデマンなど、15種類のショコラ入り。「フランスの人間国宝とも評されるM.O.F.（フランス国家最優秀職人章）ショコラティエ部門の称号を持つ、シェフ・パティシエ・ショコラティエ、ニコラ・クロワゾー率いるショコラティエならではの、クラシックかつエレガントなショコラを堪能出来ますよ」

【イヴァン・シュヴァリエ】注目の若手パティシエが手がけるショコラやサブレを堪能

イヴァン・シュヴァリエの「アドベントカレンダー 2024」は、六角形のボックスに、ゴールドでオーナメントを、ネイビーでボタニカルなイラストを描いた、エレガントな印象を与えてくれるアイテム。

「イヴァン・シュヴァリエ氏は、フランス・ブルターニュ地方のレンヌに店舗を構え、28歳という若さでフランスの人間国宝とも評される M.O.F.（フランス国家最高職人章）を取得した、いま最も勢いのあるパティシエです」

日本にはショップがないため、岩谷さんは昨年、フランス・レンヌのお店まで足を運んだのだそう。「焼き菓子やプチガトーなど、日本の催事ではお目にかかれないアイテムがたくさんあり、その繊細かつインパクトのある味わいに感動しました。今やフランス国内だけでなく、世界でも注目度が高まっている旬なショコラティエのボンボンショコラやサブレを毎日食べられるなんて、毎日ハッピーに過ごせること間違いなしです」