おうちで楽しむクリスマスパーティ。新しい生活様式になった今年の冬は、オンライン飲み会や少人数でのパーティが増える予感。そこで今回はスタイリストの露木藍さんに、オンラインでも目を引きそうな、身近な材料で簡単に作れるクリスマスの飾り付けを教えてもらいました。色数をおさえた今年っぽい飾り付けは、注目の的になりそう。「流木や落ち葉で作る」「家にあるものを使う」など、サステナブルな工夫もぜひ取り入れてみて。
クリスマスの飾り付けは買わなくても楽しめる!
身近なものでクリスマスの飾り付けを作ってみよう
新しい生活様式になり、今年のクリスマスはおうちで過ごす予定の人も多いのでは。だからこそ、インテリアにクリスマス感を取り入れて、クリスマス気分を高めたいもの。でも、クリスマスツリーを買うとなると場所をとりそうだし、飾れる時期も限られるしと、躊躇してしまう人もいるのでは。
そこで、拾ってきた小枝や100円ショップでも気軽に買える毛糸などで作る簡単なクリスマスの飾り作りを、ファッションや料理の雑誌で活躍中のスタイリスト・露木藍さんが伝授。
「いかにもなクリスマスツリーじゃないから、インテリアの飾りとして冬の間ずっと飾っていてもかわいいと思います」と露木さん。
おうちにいる時間が長い今だからこそ、作ること自体を楽しむのもおすすめ。おうちクリスマスを楽しむ今年は、手作りでサステナブルなクリスマスの飾り付けを楽しんでみて。
スタイリスト・露木藍さんが教える「身近なアイテムで作るクリスマスの飾り」
ベージュ×ホワイトのワントーンでこなれ感が出る「タッセルツリー」
太めの毛糸と流木や拾ってきた小枝で作れるタッセルツリー。太めの毛糸があたたかい気分をプラスしてくれそう。カラフルな毛糸でもかわいいけれど、ベージュ×ホワイトのワントーンが最近のトレンド。
「細めの毛糸でもよいのですが、量がたくさん必要になるので、気軽に作りたい人は太めの毛糸がおすすめ」と露木さん。
毛糸をカットし結びつけていくだけだから、子どもと一緒に作業しても楽しそう!
【材料】
・枝
・毛糸(ベージュ、ホワイト)
・麻紐
【作り方】
①毛糸をそれぞれ30cmほどにカットしておく。1つのタッセルでベージュとホワイト3本ずつ、結ぶ用にベージュ1本使うので、必要な数だけカットする。
②枝に麻紐を2周くらいぐるぐる巻いてから片結びのように結び目をつけて、枝をつないでいく。一番上には壁掛け用の麻紐を結ぶ。
③枝にベージュ、ホワイトの毛糸を各3本ずつたらし、枝との境目を1本の毛糸(ベージュ)で結びつける。下の段に行くほどタッセルの数を増やしていく。
④タッセルの毛先を切りそろえて整えれば完成。
露木さんのワンポイントアドバイス
飾る時は、タッセルの結び目が壁側にくるように飾ってください。
上段の真ん中から作り、下の段では同じ位置にタッセルを作ったら、両側に1つずつ増やしていく(2段目ならタッセルが計3つとなる)ときれいに仕上がります。
ワイヤーのゴールドとグリーンのコントラストがシンプルでおしゃれ!「ワイヤーリースのタペストリー」
ワイヤーをリースの形にしてグリーンをつけ、流木に吊るして作るタペストリー。ワイヤーをいろんな形にしてもよし、ワイヤーリース単体で飾ってもよしで、さまざまなデザインが楽しめそう。
「グリーンのかわりに、誰かにいただいたお花をドライフラワーにして、それをつけても素敵ですよ。ワイヤーを使うのが難しければ、普通のリースを流木に垂らすだけでも、ただリースを飾るのとは違った雰囲気が出ます」。
【材料】
・流木
・柔らかめのワイヤー(ゴールド)
・グリーン
・麻紐
【作り方】
①ワイヤーをリースの形にする。丸いリースを作りたい場合は、大きめのフラワーベースなどにワイヤーを巻きつけて形作ると簡単。
②形ができたらワイヤーを長めにカットし、ペンチなどを使って両端を折り曲げて引っ掛ける。
③ワイヤーの引っ掛けた部分を隠すように、グルーガンでグリーンをつける。
④いくつかリースのバリエーションを作り、流木に麻紐でバランスよく結ぶ。
⑤壁掛け用の麻紐を結んで完成。
露木さんのワンポイントアドバイス
ワイヤーは柔らかくて曲げやすいものを選んでください。もっと細いワイヤーを二重とか三重にしてもよいです。あまりたくさんの飾りをつけすぎずに、ワイヤーのゴールドがスタイリッシュなラインとして見えるようにするのがポイントです。
ちょっとしたスペースにも飾りやすい!壁にかけて楽しむ「キャンバスツリー」
キャンバスに拾ってきた小枝やオーナメントをつけるだけのお手軽なクリスマスツリー。キャンバスのサイズをいろいろ用意すれば、玄関や廊下のちょっとしたスペースやトイレの壁なども飾れそう。
「実家に置きっぱなしだったツリーのオーナメントを使ってもよいですし、ドライフラワーや落ち葉、拾ってきたどんぐりや貝殻などを使っても素敵だと思います。丸やハートをかたどれば、クリスマスシーズン以外にも長く飾れそうです。ぜひ自由な発想で作ってみてください」。
【材料】
・キャンバス
・枝
・オーナメント
・飾り
【作り方】
①枝やオーナメント、飾りなどをキャンバスにバランスよく配置する。
②デザインが決まったら、グルーガンでつけていく。
露木さんのワンポイントアドバイス
今回は色味を統一したくて、松ぼっくりや枝、かすみ草のドライフラワーなどはゴールドのスプレーで着色しました。ゴールドならゴールド、シルバーならシルバーなど、色味を統一するとがちゃがちゃせず、インテリアにも馴染みやすいですよ。
テーブルコーディネートにもぴったり!クリスマスな「キャンドルデコレーション」
フラワーベースなどのガラス容器にLEDキャンドルとグリーンを入れるだけ。テーブルに置けば、クリスマス気分も高まりそう。
「電球の小さなイルミネーションライトを入れるだけでもシンプルでかわいいですし、ガラスがひとつあると、いろんな飾り付けに使えますよ」。
【材料】
・ガラス容器
・キャンドル
・ライト
・グリーン
【作り方】
ガラス容器にキャンドルやグリーンをバランスよく配置して入れる。
露木さんのワンポイントアドバイス
グリーンのほかにも、キャンドルのまわりに白い小石などをちりばめてもかわいいです。フラワーベースのようなものがなくても、ジャムの空き瓶やメイソンジャーなどでも代用できますし、小さいグラスに小さいキャンドルを組み合わせても素敵だと思います。
PROFILE
- 露木藍(つゆきあい)
- ファッション以外にも雑貨や料理、プロップスタイリングなどさまざまなジャンルで活動中。愛猫をモデルとしたブランド「G-boy(@nekonogboy)」も手掛ける。
Instagram(@aitsuyuki)
【特集】「クリスマス」の新しいカタチ!ホリデーガイド2020
いつもとはひと味違う雰囲気になりそうな2020年のホリデーシーズン。激動の1年だったからこそ、今年のクリスマスは心と身体をしっかり労わって、大切な人たちに想いを馳せる“やさしい時間”にしませんか? 自分に癒しのご褒美をあげたり、大切な人とおこもりステイを楽しんだり。離れた所にいる家族や友人とは一緒にパーティを楽しんだり、ギフトで想いを伝えたり。今年らしい“ニューノーマル”なホリデーの楽しみ方をご提案!
PHOTO/MANABU SANO STYLING/AI TSUYUKI WRITING/KIMIKO OHKATSU