令和最初の冬を迎える今年は、新時代にふさわしいホリデーの過ごし方を楽しみませんか? モノがあふれ消費してばかりの今こそ、クリスマスは環境に優しい“サステイナブル”な意識を取り入れてみては。今回は、スタイリストの浦住弥也子さんに、買わなくても身近な材料で作れるサステイナブルなクリスマスツリーを教えてもらいました。身近なアイテムばかりを使っているから、参考にして早速トライして。
クリスマスツリーはどう楽しめばいいの?
モノを増やさず、身近なもので。クリスマスツリーを作ってみよう
クリスマスを象徴する代表的なアイテムといえば、やっぱりクリスマスツリー。クリスマスが近づくと、街には見るだけでワクワクさせてくれるツリーがそこかしこに。海外では、クリスマスの4回前の日曜日からクリスマスイブまでの約4週間が“クリスマスの準備期間”とされ、その日に飾りつけを始める家が多いのだそう。
日本では、ツリーを飾りたくても独り暮らしで置くスペースがなかったり、この時期しか使わないアイテムが増えてしまったりと、なかなか楽しめずにいるという人も多いはず。
そこで今年は、ものを必要以上に増やさず、身近なものでクリスマスツリーを作ってみませんか? オズモールでも大活躍のスタイリスト・浦住弥也子さんに、身近なもので簡単に作れる3パターンのクリスマスツリーの作り方を教えてもらいました。「豪華なツリーを買わなくても、自宅にあるちょっとしたものでクリスマスツリーって作れるんです」と浦住さん。
環境にも優しい“サステイナブル”な意識を取り入れて、令和時代のクリスマスを自分らしく楽しもう。
スタイリスト・浦住弥也子さんが教える「身近なアイテムで作るクリスマスツリー」
マスキングテープで作る、スタイリッシュモダンなクリスマスツリー
こちらは、マスキングテープとフレームがあれば簡単に作れるクリスマスツリー。「マスキングテープの色味や柄を変えるだけで、飾った雰囲気もがらりと変わります」と浦住さん。「今回は、あえて蛍光色のマスキングテープを使ったものも作ってみました。蛍光色をマスキングテープを使うときは、フレームに入れる紙をクラフトペーパーっぽい色味にするとコントラストが押さえられて、大人かわいい雰囲気になります」
フレーム、マスキングテープは100円ショップのものでも十分だそう。「フレームはできればシンプルなものを。表面のカバーはガラスかアクリルなどのものだと、安っぽく見えないのでおすすめです」
【材料】
・フレーム(今回はA4サイズを使用)
・マスキングテープ
・下にしく紙
・星型のシール
【作り方】
①フレームに入れる紙に好みの色で好きな文字を書く。
②フレームに保護カバーと①を入れる。
③文字の上にツリーの形のようになるようマスキングテープを貼っていく。
④ツリーのてっぺんに星型のシールを貼れば完成。
浦住さんワンポイントアドバイス
・ラフな仕上がりもかわいいので、文字を書いたりマスキングテープを貼ったりするときは、細かな位置は気にしなくても大丈夫。もちろん、気になる人は下描きをしてもOK。
・紙にマスキングテープとシールだけを貼ってもよいし、表面のカバーに文字を書いてレイヤーにしてもかわいいです。
三又で作る、大人スウィートなクリスマスツリー
白い三又「晒し三又」を使ったクリスマスツリー。白い枝をフラワーベースにさして、ちょっとしたオーナメントを飾るだけでクリスマス気分になれそう。
「今回はオーナメントが際立たせるのにわかりやすい白い枝を使いましたが、クリスマスにはゴールドなんかもおすすめです。持っているインテリアやオーナメントのカラーに合わせて、白い三又をスプレーで好きな色に染めてもよいですね。拾ってきた小枝を使ってもかわいいですが、その場合はやすりで滑らかにしてから使ってください」
白い枝に品のあるピンクのオーナメントがちょっと甘い雰囲気に。「オーナメントの色味で印象もがらりと変わります。お子さんがいるおうちならビビッドなオーナメントにしてポップな感じにしてもよいですし、飾りやオーナメントでいろいろなテイストの飾り付けを楽しんでみてください」
【材料】
・晒し三又(今回は5本使用)
・フラワーベース
・好みのオーナメント
【作り方】
①三又をフラワーベースとのバランスに合わせて、適当な長さにカットする。(個体差があるので、バランスみながら長さ調整をしたり、枝先をカットしたりしてください)
②①をフラワーベースにさす。
③バランスを見ながら好みのオーナメントを飾って完成。
浦住さんワンポイントアドバイス
・枝をどれくらい入れるかはフラワーベースの大きさに合わせて調整してください。今回は5本使っています。
・三又はフラワーベースの入り口から放射状に広がるように挿してみてください。入り口が狭いもののほうが形は作りやすいかなと思います。
・オーナメントの飾り方のコツは、同じ色味のものをまず飾って、全体に色をばらけさせます。オーナメントも紐などでも高さを少し調整するなどして、バランスをみて飾るとうまくいきますよ。
流木を使った、ナチュラルなクリスマスツリー
エコ&サステイナブルな意識として、ぜひ取り入れたいのが流木の活用。浦住さんはインテリアはもちろん、結婚式の飾り付けなどでも流木を活用されているそう。
「ナチュラルな雰囲気もあり、高さも出せるので、流木っていろいろな場面に使えるんです。私は持っていた流木を使っていますが、もちろん自然に落ちた木や拾ってきた小枝でもいいと思います。その場合はやすりがけして、滑らかにしてから使ってくださいね」
【材料】
・流木
・麻紐
・好みのオーナメント
【作り方】
①ツリーの形になるよう、流木を並べる。
②流木の端に麻紐を3回巻き、固結びをして止めていく。
③上の流木へと麻紐でつないでいく。反対側も同じようにして、てっぺんに輪っかを作っておく。(斜めになると形が崩れてしまうので注意)
④てっぺんに飾る流木を麻紐で取りつける。
⑤好みのオーナメントを飾りつければ完成。
浦住さんワンポイントアドバイス
・ツリーに飾るような星のオーナメントがあれば、トップに飾ってもOK。
・普段は写真やポストカードを飾ったり、ドライフラワーなどと組みあわせてもかわいいですよ。
PROFILE
- 浦住弥也子(うらずみみやこ)
- 洗練されたフェミニンなスタイリングを得意とし、数多くのメディアでウェディングを中心に活躍中。DIYもお得意。
Instagram(@zumi_miyako.urazumi)
【特集】令和最初のホリデーを楽しみつくすヒント集!クリスマスガイド2019
聖なる夜を照らすイルミネーションや華やかなクリスマスディナー、心躍るギフト選び。華やかで幸せな気分に包まれるホリデーシーズンは、大切な人や家族と過ごす時間はもちろん、1人で過ごすひとときも、心豊かな時間を過ごしたいもの。今年は、クリスマスを迎える準備から令和元年の年末贅沢まで、“令和最初”の特別なホリデーをまるっとハッピーに過ごすためのヒント集2019をお届けします。
PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/KIMIKO OHKATSU