クリスマスだけの特別なケーキは、見た目にも華やか。でもどうやって切り分けたらいいの?と悩んでしまうことも。
そこで今回はパティスリー レザネフォールのクリスマスケーキを使ってカービングパフォーマーのmeicaさんに、ケーキをきれいに切るコツと、盛り付けのアイデアを教えてもらいました。食べきれずに残ってしまったケーキを、翌日にもおいしく食べるための保存方法もチェックして。
1.飾りやトッピングを外す
今回用意したクリスマスケーキは、鮮やかなグリーンのケーキに施されたシックなデコレーションが素敵な、パティスリー レザネフォールのピスタッシュグリオット。
切り分ける数に合わせて、どこにナイフを入れるかをイメージします。ナイフの通り道にある飾りやトッピングは、先に外しておきましょう。
フルーツやチョコレートなどの切りにくい飾りだけを外し、クリームは触らないように注意を。チョコレートは手の熱で溶けやすいので、お箸や竹串を使うのもおすすめです。
切るときは、まず一本切れ目を入れたら、180度回して十字に線を入れ、またその間に線を入れ・・・と、左右対称を気にしながら等分にしていくと、均等になりやすいです。
最近は、ケーキの上に携帯のカメラをかざすと、自分の切りたい等分線を画面に表示出来るアプリもあるので、ケーキより大きな紙の上にケーキを置いて、アプリで表示された等分線に合わせて印をつけてから切り始めるのもよいと思います。
2.湯煎で温めたナイフで切る
大きめのバットかピッチャーを使って湯煎でナイフを温め、水分を布巾でふき取って使います。ナイフを温めることで、クリームを溶かしながらキレイに切ることができます。面倒がらず一カットごとにナイフを温め直して切ってみて下さいね。
ナイフは細長いものを使い、ケーキは切る直前まで冷蔵庫でよく冷やしておくと切りやすいです。
ケーキの上のフルーツは一度外して、フルーツのみで切ってから盛り付けた方が崩れにくいです。手間はかかっても、ケーキを小皿に移動させたのちにフルーツを飾るのがベスト。
中のフルーツに関しては、何が入っているかを購入時に聞いておいて、柔らかなものであれば出来るだけ、ナイフをギコギコと揺らすことなく、スッと一回で下までナイフを下ろし、手前に引き抜くとクリームの断面がキレイに保てます。
少し固そうな素材が入っているような場合は、刃物は前後に滑らせることで切れ味が増すので、ナイフを細かくのこぎりのように前後に動かしながら、斜めに切っていき、最後は手前にナイフを引き抜きましょう。 ナイフが熱いうちに切りたいので、手早く行うことが重要です。
3.お皿に取り分け、飾りやトッピングを乗せる
切ったケーキをお皿などに移すときは、まずはナイフを底面に差し込み、断面に手を添えてお皿の上まで移動します。ナイフごとケーキを傾けて置き、その傾いたケーキと互い違いになるようにナイフをずらして引き抜きます。
お皿にケーキを移したら、外しておいた飾りやトッピングをケーキに飾りなおします。
フルーツやナッツ、チョコレート、クリームなどを追加で飾ると、より華やかに。追加のトッピングを用意するときは、ケーキに使われているものと同じ食材を選びましょう。
4.空気に触れないようにして、冷蔵庫で保存する
食べきれなかったケーキを、紙の箱のまま冷蔵庫に入れるのはNG。乾燥してぱさぱさになってしまいます。大きめの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存を。
冷蔵庫の中のにおいがケーキにつかないよう、ガラスやタッパーなど、密閉できる大きめの容器を選びましょう。大きめの密閉容器がない場合は、家にあるもので対応! アルミホイルを折りたたんで棒を作り、その両端をマスキングテープでお皿の下に貼り付け上にラップをかぶせれば、ドーム状の蓋となりますよ。
そして冷蔵庫から取り出して食べる際は、少し時間を置いて常温に戻してから食べることで本来のふんわりとした食感を楽しむことができます。
また、一度焼いて作ったチョコレートやチーズのベイクドケーキは冷凍することもできます。解凍するときは常温で自然解凍するのではなく、冷蔵庫に移してゆっくり解凍するようにしましょう。
PROFILE
- meica (めいか)
- カービングパフォーマー/ギフト彫刻家
調理師専門学校にて10年間料理を教え、日本で唯一、和洋中の3分野において教員免許(専門調理師)を取得。野菜彫刻カービングをタイで習い、2015年「ナイフ一本で世界一周!カービングパフォーマンスの旅」へ出発。35ヶ国 390日、各国の野菜やフルーツを目の前で彫刻するパフォーマンスを世界中で繰り広げ、現在までにパフォーマンスの観客総数は1万人を超える。帰国後は日本の農産物のPR活動とともに、都内のアトリエにてカービングで彩りを添えるイベント料理教室も開催中。
Instagram(@meica_carving_performer)
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PHOTO/KAZUHITO MIURA クリスマスケーキ/パティスリー レザネフォール「ピスタッシュグリオット」