国ごとに独特の楽しみ方や、思いが込められた伝統菓子。日本でもクリスマスシーズンになると、ヨーロッパを中心としたお祝いのための伝統菓子が楽しめます。それぞれのお菓子にまつわる物語を紐解きながらいただくと、より味わい深い時間が過ごせるはず。日本でも手に入りやすい3つのお菓子を中心に、伝統菓子の魅力に迫ります!
クリスマス菓子とは?
祈りや願いが込められた世界のクリスマス菓子
12月になると、欧米ではさまざまなクリスマス菓子が食べられているという。古より代々その国で、各々の地方で食べられている伝統菓子にはどんなものがあるのだろうか?
そこで、日本でも近年人気が高まっているドイツの「シュトーレン」、フランス東部のアルザス地方で古くから食べられている「クグロフ」、ツリーの飾りにも欠かせないヨーロッパで愛される「ジンジャーブレッド」に注目。世界中の人の祈りが込められたお菓子の由来に触れながら、本場ならでは楽しみ方で味わって。
美しき物語を奏でるクリスマスの伝統菓子3選
3週間かけて味わうドイツ伝統の「シュトーレン」
14世紀(1300年代)にドイツのザクセン州ドレスデンが誕生の地といわれるシュトーレン。ラム酒などの洋酒に漬けたドライフルーツとナッツが入った、バターをたっぷりのシュトーレンを3週間かけて味わう理由は? グリューワインと楽しむシュトーレンのおいしい食べ方もご紹介。
マリー・アントワネットも愛した「クグロフ」
斜めにうねりがあり、帽子型(冠型)が特徴のクグロフ。マリー・アントワネットがオーストリアからお嫁入りのときに持ち込んだ、など発祥には諸説あるよう。クリスマスには欠かせないフランス・アルザス地方のクグロフの楽しみ方や、上手にカットするポイントもお届けします。
ヨーロッパのクリスマスを彩る「ジンジャーブレッド」
複数のスパイスを生地に練り込むジンジャーブレッドの始まりは900年代ともいわれ、今ではヨーロッパ中で食べられている定番菓子。中でも、生地を薄く伸ばして焼き上げたジンジャークッキーは、クリスマスの飾りとしても活躍。料理家・星谷菜々さんが、失敗しない作り方を教えてくれました。
クリスマスケーキ図鑑2024もチェック!
今年のクリスマスケーキはどうする? 1年に一度だけ出会える特別なケーキで心まで満たされてほしいから、憧れのホテルやデパート・商業施設・コンビニで販売される、今年の珠玉のクリスマスケーキ図鑑をご用意しました。定番ビュッシュ・ド・ノエルやいちごのショートほか、注目のケーキリストもお見逃しなく。期間限定品だけに、早期に完売してしまうクリスマスケーキも多いので、予約はお早めにどうぞ。
PHOTO/masa STYLING/NANA HOSHIYA TEXT/NAOMI TERAKAWA,NARUMI AKIBA