クリスマスプレゼントにおすすめの絵本を「クレヨンハウス東京店」の子どもの本事業部・チーフの鏡さんがセレクト。リズミカルで想像力が高まる「さんかくサンタ」は、1歳までの赤ちゃんに。ヒツジの兄弟が夜中にドキドキの冒険をする「ひそひそ こしょこしょ」は、2〜3歳の子供におすすめ。そのほか、4〜6歳、大人だからこそ読みたい絵本もご紹介。絵本専門店だからこその品揃えで、プレゼントしたくなる一冊が見つかるはず。
~1歳までの赤ちゃんに贈りたいクリスマスプレゼント
リズミカルでユニークな絵本を初めてのクリスマスに
『しろくまのパンツ』や『パンダ銭湯』などを手がけた、亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニット、tupera tuperaのクリスマス絵本。さんかく、まる、しかく・・・と、リズミカルにくり返しながら進んでいくので読みやすく、想像力も広がっていくユーモアいっぱいの一冊。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「テンポのいいリズミカルな文章とマル・サンカク・シカクで描かれたイラストが目を惹く、赤ちゃんから楽しめるクリスマス絵本。初めてのクリスマスを迎える赤ちゃんや、自分で本を開く楽しさをわかってきた子に」
ベビーもつかめるサイズ感!ギフトにも◎の絵本セット
約10cmと小ぶりなサイズで、赤ちゃんも手に持つことができる絵本のセット。見開きの「せいかつ」「のりもの」「いきもの」「しぜん」の4冊組で、右ページにはイラストが、左ページには名前が描かれている。まとめて持ち歩く際に便利なバンド付きで、お出かけのおともに!
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「シンプルで柔らかいイラストが赤ちゃんの目を惹きつけます。赤ちゃんもつかめるサイズなので、ベビーカーの上の赤ちゃんにも」
視点が定まってきた赤ちゃんへ。色や形が変化する絵本
グラフィックデザイナーの駒形克己さんが、自身の子供の成長に合わせて創作し続けた「リトル・アイ」シリーズの一冊。型抜きした三つ折りのカードが12枚入った、カード形式の絵本に。開けたり閉じたりするたびに、色や形が変化していくので、赤ちゃんの好奇心をくすぐってくれる。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「カード形式になっていて、紙の折り畳み方や、重ね方によって穴あきから見える色や形が変化していきます。視線が定まってきた赤ちゃんから楽しめます」
2~3歳の子供に贈りたいクリスマスプレゼント
黒を貴重とした色合いも美しい、クリスマスイブの物語
世界的にも活躍しているイラストレーター、三浦太郎さんの作品。寒いクリスマスイブの夜、町にお使いに出かけた女の子が、サンタさんの手袋を拾い、それを届けようとするけれど・・・。クリスマスイブの夜に起きた出来事を、優しくてファンタジックに描いた物語。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「黒を基調とした背景の中、静かに降る雪の白や、鮮やかな街の建物などの色合いが美しい。サンタさんに会ってみたいという子におすすめ。クリスマス時期にはお部屋に飾っていますという大人の方も」
楽しいけどちょっと怖い?ヒツジの兄弟が“夜”を冒険
『うみ まだかな』で絵本デビューした、うちむらたかしさんによる“ひと晩の冒険”の絵本。夜中に起き出し、こっそり外に出かけたヒツジの兄弟。寝静まった川や森を抜けて、広い場所にたどり着くと、なんとおばけがパーティーをしていて・・・。ワクワクとドキドキの詰まった一冊!
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「注目の絵本作家うちむらたかしさんが描いた、ヒツジの子どもたちのちょっとした夜の冒険のおはなし。見慣れた風景も、深夜はなんだか違って見えるよう。おやすみ前の読み聞かせにもおすすめです」
クリスマスの本当の意味って?仕掛けで楽しく学べる
うさこちゃん(ミッフィー)でおなじみ! ディック・ブルーナさんの絵本『クリスマスってなあに?』に、穴あきの仕掛けが付いたバージョンがこちら。サンタクロース、プレゼント、ツリー・・・。年に一度のクリスマスを楽しみにしている子供たちに向けて、世界中で祝われるクリスマスの本当の意味を優しく描いている。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「クリスマスの由来のお話を描いていて、親しみやすくなじみのあるディック・ブルーナさんの絵がかわいい。穴あきの仕掛けがあり、ボードタイプのため、自分で開きたい!という子や、クリスマスの本当の意味を伝えてあげたいお子さんにも」
ITEM DATA
商品名:ディック・ブルーナ著、ふなざきやすこ訳「しかけえほん クリスマスってなあに」(講談社)
価格:1430円
外寸:170mmx17mmx200mm
ページ数:14ページ
4~6歳までの子供に贈りたいクリスマスプレゼント
サンタクロースに会いに行く女の子が主役の美しい絵本
「ポプラせかいの絵本」シリーズから、クリスマスシーズンにぴったりの一冊をセレクト。北の国に住む女の子・オンヤが、サンタクロースに会いに行く冒険を描いた絵本で、雪景色やシロクマ、トナカイなどの写真に、主人公を合成した、美しく迫力も感じさせる作品。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「まるで映画のような展開と迫力、画面構成で、絵本の世界に引き込まれます。主人公は女の子ですが、男の子にももちろんおすすめできるクリスマス絵本です」
ITEM DATA
商品名:ロロリ・エベルト文、ペール・ブライハーゲン写真、なかがわちひろ訳「サンタクロースのおてつだい」(ポプラ社)
価格:1650円
外寸:315mm×235mm
ページ数:47ページ
軽快な大阪弁も魅力。“クセ”のある動物が登場する物語
「ぼうし」シリーズのジョン・クラッセンさん作、長谷川義史さんが絶妙な間の大阪弁で訳した絵本。ちょっぴりガンコなカメ、おしゃべりなアルマジロ、むくちなヘビ。そんなマイペースな動物たちの上に突然落ちてきたのは大きな岩!? 想像力が広がる不思議でユーモラスな物語。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「ひとくせもふたくせもあるキャラクターたちの絶妙な距離感を描かせたらこの人!というオーストラリアの作家、ジョン・クラッセンさんと、大人気絵本作家の長谷川義史さんの関西弁翻訳が冴えわたる絵本。空想が大好きな子に」
ページを捲る度にワクワク!仕掛け満載のクッキーの本
ポップアップ絵本の名手、ロバート・サブダさんの本は、特別なギフトにぜひ。登場するのは、コック姿のかわいいねずみたち。クリスマスにぴったりのお菓子をごちそうしてくれ、1ページに1枚ずつ、おいしそうなクッキーが増えていく。数え歌に合わせて次々と飛び出す仕掛けにワクワクが止まらない。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「魔術のような飛び出す仕掛けは、何度ページを開いても新鮮な驚きと感動があふれます。ページが進むほどに、どんどんにぎやかで色鮮やかになっていきます。クリスマスだから、とびきり特別で、大切に開いてほしい絵本を贈りたい!というときに選ばれています」
ITEM DATA
商品名:ロバート・サブダ作、わくはじめ訳「クッキーカウント/とびだししかけ」(大日本絵画)
価格:3300円
外寸:209mm×174mm×26mm
ページ数:20ページ
大人になった今だからこそ!
サンタクロースっているの?その答えに新聞社は・・・
1897年のアメリカ合衆国で、本当にあった話が絵本に。新聞社に8歳の女の子・バージニアから、「サンタクロースっているんでしょうか?」という手紙が届く。それを社説で取り上げ、書いた手紙の返事を翻訳したのがこちら。子供の質問に真摯に向き合う優しさを感じてみて。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「子供たち(それと、かつて子供だった大人たち)が、一度は考えたことのあるこの質問、あなたなら、どんな風に答えますか? サンタクロースがいないと思っている大人へ」
ITEM DATA
商品名:フランシス=P=チャーチ作、東逸子絵、中村妙子訳「サンタクロースっているんでしょうか?」(偕成社)
価格:880円
外寸:189mm×135mm×11mm
ページ数:30ページ
今日を大切に生きるとは?大人の心へも静かに響く作品
日本人として初めて、「アストリッド・リンドグレーン記念児童文学賞」を受賞した荒井良二さんによる絵本。雪景色の中、小さなかまくらをいくつも作り、ロウソクを灯していく女の子。今日という日の、小さな灯りが、祈りが、消えないように願いながら。大人も深く考えさせてくれる作品。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「仕事も、趣味も、家のことにも一生懸命、そんな、あわただしいく過ぎていく毎日。“明日のこと”ばかり考えていませか。“今日という日”を大切に生きていきたいひとへ。こころの中のロウソクにゆっくりと火を灯すように読んでみてください」
シンプルな言葉と写真から、大切なものに気づかされる
絵本作家・五味太郎さんの言葉と、写真家・寺崎誠三さんの写真が響き合うようなクリスマスの絵本。目に見えないものなのに、どこかにいる気配がする。冬の凛とした空気の中に。何げない日常の暮らしの中に。クリスマス、そして日常までも愛おしく大切になるような優しさがあふれる。
■子どもの本事業部 チーフ・鏡さんのコメント
「きっと、気づいてる、知ってるでしょ、「そこ」や、「ここ」、どこにだってある大切なことに。と、絵本が語りかけてきます。もしかしたら、周りが見えなくなってしまってるかもしれない自分や、誰かに」
クレヨンハウス東京店
1976年創業の絵本の専門店。2022年12月には、吉祥寺へと移転。2階「子どもの本とおもちゃ売り場」では、絵本や児童書など、常時約3万冊の絵本、さらに木製玩具やアナログゲームも取り扱っている。1階では、オーガニック食材を使用したレストランと野菜市場を展開。オーガニックコスメの販売も。また、11月1日(水)より12月25日(月)まで、地下1階にて、クリスマスツリーやオーナメントのほか、クリスマスギフトに選びたい商品やクリスマス絵本を一堂集めたクリスマスマーケットを開催。
- SNS・公式サイト
- Instagram:@crayonhouse_photos
YouTube:@crayonhouse
公式サイト:https://www.crayonhouse.co.jp/shop/default.aspx/
【特集】彼氏・彼女・子供・友達に。心を込めて贈るクリスマスプレゼント2023
クリスマスが近づくとデートや女子会、パーティなど、プレゼントを贈る機会が増えてきます。楽しくも悩ましいギフト選びは、気が利いていて、機能性に優れ、毎日がちょっと豊かになる、センスのいいアイテムを選びたいもの。そこで今回、彼・夫や彼女・妻に、友達に、子供に、自分へのご褒美に贈る相手別に編集部がプレゼントを厳選。センスのいい人が選ぶギフト図鑑や、必ず喜ばれるギフト選びのコツもチェックして。
WRITTING/EMI YAMASHITA