おうち時間が増えて手芸や手作りのクラフトアートに注目が集まるなか、目黒のホテル雅叙園東京で2020年12月5日(土)から12月27日(日)まで開催される 「和キルト×百段階段2020 ~世界と未来へ~」には、人気キルト作家の作品やコンクール入賞作品など230点以上が集結。館内にある東京都指定有形文化財「百段階段」の伝統的な空間で、布に込められたアートな世界を堪能して。
和キルト×百段階段2018年(前回)の様子<草丘の間>
豪華絢爛な装飾が“昭和の竜宮城”の面影を宿す「百段階段」
東京・目黒の「ホテル雅叙園東京」は、2500点もの美術工芸品に彩られた“ミュージアムホテル”。特に、 「和キルト×百段階段2020 ~世界と未来へ~」の会場となる“百段階段”は、1935年(昭和10年)に建てられた貴重な木造建築で、東京都の有形文化財にも指定されている。
階段の斜面に沿って作られた7つの部屋を、99段の階段廊下がつなぐ構造で、以前はこの部屋で食事を楽しんだり宴会が催されたという。それぞれの部屋は天井や欄間に至るまで、当時の著名な画家達によって豪華絢爛な装飾が施されているので、室内そのものが美術品のよう。
作品を鑑賞するとともに、“昭和の竜宮城”と呼ばれた旧目黒雅叙園の、当時の雰囲気に思いをはせてみては。
日本人の感性を生かした温かな「和キルト」が230点以上
「和キルト×百段階段」の第4回目となる今回は、「世界と未来へ」がテーマ。世界中に愛好家が存在するパッチワークキルトの手法に日本独自のモチーフや素材を用いて作り上げた「和キルト」を展示して、日本人の豊かな感性を表現する。
展示される作品は、和のキルトコンクール入選・入賞作約30点や、グループキルト・ミニキルトの公募作100点以上、さらに、この企画展のために2年の歳月をかけて制作された45名のキルト作家による新作などが100点以上と、多彩なラインナップ。
作品は大きいもので約2メートル角、ミニキルトは30センチ角と、サイズもさまざま。海外でも年々人気が高まっているという「和キルト」の世界を、いろいろなスタイルで鑑賞できる。
人気のつまみ細工も!伝統空間で美しい手芸作品を楽しもう
展示されている作品はどれも写真撮影が可能なので、百段階段の伝統的な空間と和キルト作品のコラボレーションを活かしながら、思い出に残したい。
また、ハンドメイドに注目が集まり、手芸ブームが高まっていることもあって、和キルト以外にも人気のある「つまみ細工」も約60点展示される。今年は日常が変化するなかで、吉祥文様など幸せを願うおめでたい柄が多く集まったという。
「一針一針に心を込めて作られたオンリーワンの作品をご覧いただいて、モノづくりにふれる機会になれたら」と企画展担当者さん。糸と針で綴られた美しい布のアートを、心ゆくまで楽しんで。
イベント情報
- イベント名
- 和キルト×百段階段2020 ~世界と未来へ~
- 開催場所
- ホテル雅叙園東京内 東京都指定有形文化財「百段階段」
- 開催日程
- 2020/12/5(土)~12/27(日)
- 開催時間
- 10:00~17:00 (最終入館16:30)
※会期中無休
- 料金
- 当日:1600円
特別前売:1100円 ※特別前売は2020/12/4(金)まで館内(16:30まで)および公式オンラインチケットで販売
学生:大学生・高校生 1000円、中学生・小学生 600円 ※要学生証提示、未就学児無料
- 問い合わせ
- 03-5434-3140(イベント企画10:00~18:00)
- ホームページ
- 和キルト×百段階段2020 ~世界と未来へ~ 特設ページ
- スポット名
- ホテル雅叙園東京
- 電話番号
- 0354343140 0354343140 10:00~18:00まで
- 住所
- 東京都目黒区下目黒1-8-1 Map
- 定休日
- なし
- 交通アクセス
- JR山手線、東急目黒線、東京メトロ各「目黒」駅より徒歩約3分
- ホームページ
- ホテル雅叙園東京 公式ホームページ
WRITING/NAOKO YOSHIDA