シャンパンのおいしい飲み方や新しい楽しみ方も!クリスマスシーズンに飲みたい王道&人気のシャンパン銘柄5選
クリスマスガイド2019

シャンパンのおいしい飲み方や新しい楽しみ方も!クリスマスシーズンに飲みたい王道&人気のシャンパン銘柄5選

更新日:2019/11/25

1年に一度の大切な人と過ごすクリスマス。特別な機会だからこそ、シュワッと弾ける泡が魅力的なシャンパンでの乾杯はいかが。今回は、ANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ・佐藤雄介さんに、シャンパンのおいしい飲み方や選び方、クリスマスパーティやデートでの楽しみ方、間違いなしの王道&人気銘柄を教えてもらいました。今年のクリスマスは、自宅やレストランでシャンパンを味わう贅沢なひとときを過ごして。

シャンパンの嗜み方がわかれば、手土産でもデートでも上手に選べそう!

フランス・シャンパーニュ地方で
作られるスパークリングワイン

シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で、決められた製法で作られた発泡性ワイン(スパークリングワイン)のこと。シャンパーニュ地方で作られており、かつ、限定された規定をクリアしたものしか「シャンパン」と名乗れないそう。

いちばんの魅力は、液体に溶け込んでいるきめ細かな泡と奥ゆきのある香り。「スパークリングワインの中にはスティルワインに炭酸を注入するものもありますが、シャンパンは必ずボトル内で2次発酵をさせ、自然に炭酸を発生させます。これが決め手となり、繊細な泡と芳醇で複雑な香りが生まれます」と佐藤さん。

また、シャンパンには、収穫年の異なるぶどうを混合したノンビンテージと、天候に恵まれ出来が非常によかった年のぶどうだけを使ったビンテージの2種類がある。さらに、ビンテージシャンパンの中でも各メゾン(製造者)の最高級品をプレステージ・キュヴェと呼ぶそう。

有名なメゾンでは、「モエ エ シャンドン」なら「ドン ペリニヨン」、「ペリエ ジュエ」なら「ベル エポック」、「ルイ ロデレール」なら「クリスタル」が、それぞれのプレステージ・キュヴェに当たる。

自宅で楽しむなら冷蔵庫で保管を
8度が適温&グラス選びもポイントに

ホームパーティなど自宅でシャンパンを楽しむときに注意したいのが、買ってきてから開けるまでの保管方法や注ぎ方。佐藤さんは、「ワインセラーがない場合は冷蔵庫に横にして入れておきましょう。飲み頃は8度くらいなので、パーティ当日に購入するときは飲む2~3時間前には冷蔵庫に入れることがおすすめです」と説明する。横にしておくことでコルクが乾かずに済むのだとか。

「上手に開けるコツは、コルクをしっかり持ち、ボトルの方を回すこと。ガスを少しずつ逃がせます」。開けた後はグラスを斜めにして静かに注ぐことで、シャンパンの繊細な泡そのままにおいしくいただけるそう。

また、グラスの選び方も大切なポイント。「フルートグラスの中でも真っ直ぐではなく、少し膨らみのあるタイプが適しています。液面が広いためシャンパンの醍醐味である複雑な味わいと香りを感じられますよ」。

レストランでは好みをソムリエに伝えればOK
食事のコースに合わせて1本を楽しんでも

シャンパンに詳しくなくても、ソムリエに相談すれば問題なし。甘口や辛口、華やかな香りなど好みを伝えると、合ったものを持ってきてくれる。

そもそも、シャンパンに主に使われるぶどうの品種は、「ピノ・ノワール」と「ムニエ」、「シャルドネ」の3つ。「この3つを同じ割合でブレンドしたのが、スタンダードなスタイルだと言われています」と佐藤さん。このようなクセのないシャンパンを選びたいときは、「バランスのいいシャンパンを」と伝えよう。

「お気に入りの1本を、コースを通して楽しむのもおしゃれですね。実は同じシャンパンでも、温度変化によって味わいや香りが変わるのです。乾杯時はすっきり感じられる8度、メイン料理のときは香りが広がる10~12度など、違いを楽しめますよ」

シェフソムリエの佐藤さんがおすすめする、間違いなしの王道&人気のシャンパン銘柄5選

ペリエ ジュエ グラン ブリュット

白い花や柑橘が香りたち、華やか
「ペリエ ジュエ グラン ブリュット」

「華やか、エレガントという言葉がぴったりの、乾杯におすすめのシャンパンです。1811年にシャンパーニュ地方エペルネ市で誕生した老舗メゾン、ペリエ ジュエを代表する人気銘柄ですね。ペリエ ジュエの持つ柔らかな味わいをイメージさせる、曲線が美しいシルエットのボトルも印象的です。

フルーティで丸みのある口当たりで、繊細ながらしっかりした味わいが特徴のひとつ。野菜や柑橘の果汁を絞った白身のカルパッチョなどとよく合いますよ」

ビルカール サルモン ブリュット レゼルヴ

やさしい泡と豊かなフレーバーにファン多数
「ビルカール サルモン ブリュット レゼルヴ」

「繊細な泡立ちの中にも柑橘や花、はちみつ、ブリオッシュの豊かなフレーバーがあるシャンパンです。ボリューム感があるので、前菜はもちろん、白身魚のムニエルや甲殻類などメインディッシュとペアリングしても。

こちらのシャンパンの作り手であるビルカール サルモンは、設立された1818年からずっと家族経営を守り続けている職人気質のメゾンです。有名なため大手と思われがちですが、実は生産量は少なめ。世界中にファンがいるほど人気です」

ボランジェ スペシャル キュヴェ ブリュット

イーストと穏やかなアロマの力強く深い味わい
「ボランジェ スペシャル キュヴェ ブリュット」

「かの有名映画で、ジェームズ・ボンドが愛飲しているのがこちら。シャンパンの中でも重めのタイプで色調も濃く、飲みごたえのある力強さが特徴です。優しいイースト香とレモンの穏やかなアロマが感じられ、ボリューム感のあるボディをきれいな酸味が引き締めます。

少し温度を上げて小ぶりの白ワイングラスに注ぎ、鶏肉と合わせるのがおすすめ。ボランジェは1829年に創立した英国王室御用達の稀少なメゾンのひとつでもあり、名門シャンパーニュ・メゾンの味を楽しむのに最適ですよ」

ペリエ ジュエ キュヴェ ベル エポックブリュット

金色に輝くペリエ ジュエの最高峰
「ペリエ ジュエ キュヴェ ベル エポックブリュット」

「ペリエ ジュエのプレステージ・キュヴェ、つまり最高傑作のシャンパンです。白い花の特徴的な香りに白桃、すっきりとした洋ナシ、レモンが香り、奥ゆきのある複雑な味わいに。ぜひ、ひと皿にいろいろな食材が散りばめられたフランス料理など手の込んだ料理とのペアリングを楽しんでみてください。

白ワイン用の中くらいの大きさのワイングラスに注ぎ、10度くらいの少し高めの温度でいただくと、繊細さと華やかさをより一層感じられますよ。エミール・ガレのアネモネが描かれた印象的なボトルは気分も上がると評判です」

ルイ ロデレール クリスタル ブリュット

ふくよかで濃厚。酸味がエレガントなビンテージ
「ルイ ロデレール クリスタル ブリュット」

「1876年にロシア皇帝に献上するために生まれた、ルイ ロデレールのプレステージ・キュヴェです。誕生以来、優良年のみに造られているビンテージシャンパンで、2009年もののこちらは、熟成している中にも適度なフレッシュ感のあるバランスの取れた味わいに。

香りは柑橘類、ドライフルーツ、ブリオッシュなどが複雑に混じり合い、口あたりは濃厚で芳醇です。ジューシーな脂身と相性抜群なので、羊のローストがぴったり。また、乾杯からメインまでコースを通して1本を楽しんでも」

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PROFILE

佐藤雄介さん
一般社団法人「日本ソムリエ協会」認定のシニアソムリエ。学生時代のフランス留学でワインに出会い、ソムリエをめざす。都内の星付きフレンチレストラン、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。

ご協力いただいたお店

ANAインターコンチネンタルホテル東京の3階、吹き抜けのロビーに浮かぶ開放的でモダンなスポット「シャンパン・バー」。シャンパン専門店としてグラスシャンパンが常時10種類用意されており、ソムリエの説明を聞きながら好みの1杯に出会える。カウンター席やソファ席に座り、華やかなシャンパンとともに特別なひとときを楽しんで。

スポット名
シャンパン・バー
住所
東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京3F
営業時間
月~土11:30~22:00、日祝11:30~20:00
定休日
年中無休
交通アクセス
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王駅」13番出口より徒歩1分
ホームページ
OZmall掲載ページ

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PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/NOZOMI SUZUKI

※記事は2019年11月25日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります