甲斐みのりさんのクリスマスの思い出

甲斐さん

雑貨やお菓子など、女性がかわいい、憧れる!というモノを見つけて、発信してくれる文筆家の甲斐みのりさん。そのこだわりは、幼少期からの年に一度の一大イベント、クリスマスの過ごし方にありそう。今回は、思い出のクリスマスを語っていただきました

更新日:2017/11/14

MEMORY
かわいらしい絵の世界観に引き込まれるクリスマス絵本

12月に入ると、お姉さんとモミの木に飾りつけしながら、クリスマス当日を心待ちにしていたという甲斐さん。特に、子供の頃プレゼントしてもらったクリスマスの絵本は、今でも本棚に愛おしく並んでいる。「大人になっても大事にとっておきたくなる、かわいらしい絵が詰まった絵本ばかりです」(甲斐さん)。かわいいモノへの探求心は、夢中になって読んで、想像を膨らませた幼少期の体験から?

甲斐さんのクリスマス絵本
甲斐さんの子供の頃からの宝物、クリスマス絵本。『クリスマスのこねこ』、『ピッポのクリスマス』、『どうぶつたちのクリスマス』、『こうさぎたちのクリスマス』。大人になっても大切にしている絵本たちは、仕事のアイデアを生み出すヒントになることもあるそう

大人になっても楽しめる、子供の時にもらったクリスマス絵本

「母がクリスチャンだったので、子供の頃からクリスマスは特別な行事として過ごしていました」という甲斐さん。イブの昼間は教会で子供クリスマス会、夜は礼拝に参加していたそう。「神父さんや母親から毎年プレゼントしてもらうクリスマス絵本は楽しみのひとつ。改めて本棚をチェックしたら素敵な絵本ばかりで、私の思い出が詰まった宝物です」(甲斐さん)。

その中から特に印象的な4冊を教えてもらいました。「外国のクリスマスってこんなに素敵なんだ~と海外の国への憧れを抱いたのが『こうさぎたちのクリスマス』。『どうぶつたちのクリスマス』は登場する動物や雪の結晶が印象的で、折り紙でマネて作ったり紙に描いたりしました。『ピッポのクリスマス』は工作キットになっていたので、リースを作って玄関に飾ったり。クールな絵の『クリスマスのこねこ』は大人になってからさらに好きになった1冊。最近はクリスマスの時期にインテリアとして飾っています」

世界中で愛され続けるクリスマスの定番『A Charlie Brown Christmas』のアナログ盤。60年代アメリカのTVで放映された『スヌーピーのメリークリスマス』のサウンドトラックとして制作され、マルチ・ミリオン・セールスを記録した名盤

パーティに欠かせない!気分を盛り上げるBGM

子供会のクリスマス会で観たスヌーピーのアニメを懐かしく思い、大学時代、友達の家でのクリスマスパーティ用に購入したレコードが『A Charlie Brown Christmas』だそう。「ポップなアルバムかと思ったら、意外にも渋いモダンジャズで(笑)。でも、ムーディな雰囲気がパーティのBGMにはぴったりでした」(甲斐さん)。

子供の頃、絵本をいただいたり、教会のプレゼント交換した経験が、いただき物を大事にしよう、という気持ちにつながっているという甲斐さん。今では、クリスマスシーズに会う友達とは、プレゼントを贈り合うのが自然な流れに。「1000円以内とささやかであっても、相手に喜ばれるのモノを見つけるのも私の楽しみ。また、毎年20人ぐらいで行うクリスマスパーティでも、ジングルベルの曲を歌いながら各自が用意したプレゼント交換で盛り上がっています」(甲斐さん)

季節のフルーツが10種類以上入った「近江屋洋菓子店」のフルーツポンチは手土産にも喜ばれる。売り切れ必至のため、電話予約がおすすめ

子供の頃を思い出す「近江屋洋菓子店」の絶品スイーツ

甲斐家では、25日は家族でクリスマス会をするのが恒例。「姉と、折り紙で輪を作って部屋を飾ったり、フルーツの缶詰やカットした生のフルーツにサイダーを入れて、自家製のフルーツポンチを作っていました。母手作りのチキンには赤いリボンがあしらわれ、この日だけは子供シャンパンも用意してくれて・・・。当時、私は生クリームが苦手だったので、我が家ではケーキと言えばアイスケーキでしたね」(甲斐さん)。

大人になって『近江屋洋菓子店』でフルーツポンチとアイスデコレ(アイスケーキ)に出会っとき、子供の頃の懐かしい記憶が蘇ってきたそう。「クラシカルでかわいらしいアイスデコレは『近江屋洋菓子店』の隠れた名物。通年は花型ですが、クリスマス時期はサンタの飾りになります。どちらも、甘すぎず、素材の味を活かした上品な味なので、クリスマスの持ち寄りアイテムとしても大好評です」(甲斐さん)

甲斐みのりさん

文筆家・甲斐みのりさん

旅や散歩、お菓子に手土産、クラシック建築やホテル、雑貨と暮らしなど、女性が好んだり憧れるモノやコトを主な題材に書籍や雑誌に執筆。著書は『お菓子の包み紙』『地元パン手帖』(共に、グラフィック社)、『全国かわいいおみやげ』(サンマーク出版)など多数。「叙情あるものつくり」と「女性の永遠の憧れ」をテーマに、雑貨の企画・イベントをおこなう「Loule」(ロル)も主宰している

「近江屋洋菓子店」のフルーツポンチ

今回取材に協力していただいたお店_神田の「近江屋洋菓子店」

1884(明治17)年創業。店内には、アップルパイなどの洋菓子をはじめ、マドレーヌなどの焼き菓子、手作りパンやフルーツゼリーなどが並ぶ。奥の喫茶スペースでは、店主が毎日市場で仕入れる旬なフルーツを使った生フルーツジュースも味わえる。クリスマスシーズンには、イチゴがぎっしりサンドされたクリスマスショートケーキも登場。売り切れ必至のため電話予約を。
(写真)フルーツポンチ2916円税込(箱入3078円税込)※平日・土のみ販売

■SHOP DATA
近江屋洋菓子店
TEL : 03-3251-1088
住所 : 千代田区神田淡路町2-4
営業時間 : 9:00~19:00  日・祝10:00~17:30(喫茶は~17:00)
定休日: 元旦、年末年始は要問い合せ
アクセス:東京メトロ丸の内線・淡路町駅A3出口よりすぐ

TEXT/NAOMI TERAKAWA   PHOTO/masa

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※記事は2017年11月14日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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