読者と作る「私だけの旅、聞いてください!」Vol.008/熱海を遊び尽くす【後編】
【毎週水曜 6:00 更新】
旅を愛してやまない普通の女性たちに、旅について座談会をしてもらうこの企画。今回は、熱海で暮らす豊田ちほさんと、市来治子さんが登場。熱海を知り尽くすふたりが案内したい場所は? 後編ではおすすめのスポットやおみやげを聞きました。
更新日:2016/09/14
豊田ちほさん(&温泉の妖精アツオ)
約2年前、東京から熱海に移住し、現在はRoCA晴の店長。包容力のある温かな人柄で町の人に親しまれ、市来さん曰く、“熱海の止まり木”的存在。
市来治子さん
熱海でまちづくりを行う旦那さんとの結婚を機に、およそ7年前に熱海へ。RoCA晴のサブ・マネージャーで1児の母。
熱海のまち歩きって
どうやってすればいい?
市来「私たちが働いているカフェ晴のある熱海銀座通りは、昭和期にはたくさんの人が訪れ、活気に満ちていた場所なんですよ。今では落ち着いた雰囲気ですが、この通りや周辺には、昭和の面影を残す老舗店も多い。レトロ好き女子は、歩くだけで楽しいと思います!」
豊田「そうそう。熱海銀座通りには、伊藤博文が愛したあをきひもの本店や、創業150年以上の釜鶴ひもの店とかがあって。歴史あるお店がいっぱいです」
市来「あと、86歳の現役ストリッパーのいる劇場もあります(笑)。通りから一歩入ったところには、ボンネットというレトロな喫茶店もあるんです。ここのハンバーガーの味に惚れて、谷崎潤一郎や三島由紀夫などの文豪も通ったといわれているんですよ!」
豊田「熱海の夜もおもしろいです。通りの近くには、糸川という川が流れていて、夜はライトアップをしていて雰囲気がいいんです。歩いていると気持ちいいし、おすすめです。あとは、素敵なママとマスターのいるスナックが多いので、まち歩きをしながら夜の熱海も楽しんでほしい」
市来「駅の近くにある建築家ブルーノ・タウトさんが設計した建物“熱海の家(旧日向別邸)”も見ていただきたいなぁ。それに石垣と石畳の景色が広がる海光町にも足を伸ばしてほしいです。古い洋館もあるので、まち歩きにはおすすめです」
友達を案内するなら
どこに連れていく?
豊田「KKRホテル熱海っていうホテルは、相模湾を望める温泉があってすごくキレイ。しかもランチ付きで2000円! その後は、恋愛成就のパワースポット・伊豆山神社に案内したいですね。それから銀座通りに来てもらって、やっぱりRoCA晴に! 静岡産のオーガニックのお茶とお野菜を堪能してほしいな。その夜は、ゲストハウスマルヤに泊まってもらって、カフェ&バーのen+maru(エンとマル)で地元の人たちとの交流を楽しんでもらいたいです!」
市来「私は、来宮神社に連れていきたいです。ここは夜のライトアップも素敵。緑も川もあるから心洗われると思いますよ。後は、レトロ喫茶店をめぐるコース。ボンネットでハンバーガーを食べたら、ケーキがおいしいモンブランでひと休みして、インベーダーゲームがある純喫茶 パインツリーです。とことん昭和を感じてもらえたら!」
豊田「熱海に来たからにはやっぱり海にも行ってもらわないと! サンビーチは、朝日もいいけど、月が海に反射する夜もキレイだからおすすめ」
市来「秋~冬は、温かい恰好してビーチで本を読んだり、ゆっくり過ごすのもいいよね!」
やっぱり干物が定番?
おすすめのおみやげは?
豊田「熱海名物の干物は、やっぱり外せませんね~。熱海銀座通りの釜鶴ひもの店、あをきひもの本店とか。釜鶴ひもの店は、アンチョビまで自家製で作っていて人気ですよ」
市来「お菓子なら三木製菓のネコの舌。ラングドシャなんですけど、バターの香りがたまりません! バウムクーヘンも絶品です。あとは、大正8年創業の佐藤油店。伊豆大島の椿をお店で種から絞った椿油は、友達にも喜ばれそうです」
豊田「熱海在住のデザイナー、ハラカナエ(HALa9000)さんが制作した熱海をモチーフにしたTシャツも、かっこいいですよ! うちのお店にも置いてあって、スタッフも普段着として愛用しております」
【THE PLACE WE LOVE 私たちの好きな場所】熱海(豊田ちほさん、市来治子さん) 2人に会える場所: RoCA晴
熱海を盛り上げ、町中の再生をめざすmachimoriが、空き店舗をリノベーションして運営。地元の食材や旬野菜を使った料理は、体にやさしいものばかり。今年の7月からは、静岡の農園から届いた無農薬中心の緑茶メニューを用意する。
℡0557-81-0808
住所/静岡県熱海市銀座町10-19
営業時間/11:00~18:00 第2土~24:00
不定休
アクセス/JR熱海駅から徒歩15分
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WRITING/MAKI FUNABASHI