日本橋 長崎館(日本橋)のローカルおやつ3選

【長崎県】愛され続ける老舗の定番スイーツ_スイーツなかの MEETS ローカルおやつ

更新日:2021/07/02

スイーツなかのさんが、東京にある47都道府県のアンテナショップを巡って出会った、お土産にもぴったりのローカルおやつをご紹介します。今回は長崎県のアンテナショップ「日本橋 長崎館」(日本橋)で手に入る、長崎文明堂総本店「カステラ巻」、梅月堂「シースクリーム」、蔦屋「カスドース」の3品を選んでお届け!

【01】長崎文明堂総本店の「カステラ巻」

日本橋 長崎館(日本橋)の「カステラ巻」

総本家の名物カステラ巻!

1900年創業の長崎文明堂総本店。文明堂という名前を聞けば、すぐカステラを頭に浮かべるくらい全国的に浸透していますよね。日本各地で文明堂の名前を見ることができますが、すべては、この長崎文明堂総本店から始まり、総本家として長く愛されています。僕も昔から大好きな「カステラ巻」は、3代目の中川安明(なかがわやすあき)さんが考案されたお菓子で、「三笠山」(どら焼き)の皮でカステラを巻いたという、名物同士を組み合わせた豪華なつくり。

日本橋 長崎館(日本橋)の「カステラ巻」

くるんと巻かれた「三笠山」の皮とふわっとしたカステラを同時に食べられる嬉しさに、初めて食べた時は、こんなお菓子があるのかと感動しました。卵の風味に、ザラメのシャリッとした食感もあり、カステラ本来のおいしさがしっかり楽しめるのもナイスィーツ! 何度でも食べたくるようなやさしい味わいからは、長く愛されていることがよく伝わります。

長崎文明堂総本店の「カステラ巻」

6個入り820円

【02】梅月堂の「シースクリーム」

日本橋 長崎館(日本橋)の「シースクリーム」

長崎のソウルフードケーキ!

1894年創業、老舗洋菓子店の梅月堂さんが手がける「シースクリーム」。長崎市内では知らない人はいないと言われる、ソウルフードのようなケーキです。四角いスポンジに、カスタードクリームと生クリームを合わせ、缶詰の黄桃とパイナップルを飾った鮮やかな見た目。ふわっとした食感のスポンジに、どこか懐かしいショートケーキのような味わい。食べるとほっとするような甘さがナイスィーツ!

日本橋 長崎館(日本橋)の「シースクリーム」

初めて発売されたのが、1955年で、当時は楕円形のスポンジだったそう。その見た目が豆のようだったことから、豆の“さや”を意味する“「sheath(シース)”をもじって名付けられました。しかし! 後々、“sheath”が同じさやでも“刀のさや”の意味とわかり、現在は誤解がないよう、オリジナルの綴り“ceece”に変更しました。長い歴史を持つお菓子だからこそのほっこりしたエピソードですね。

梅月堂の「シースクリーム」

2個入り853円

【03】蔦屋の「カスドース」

日本橋 長崎館(日本橋)の「カスドース」

400年前からつくられている長崎銘菓!

室町時代から続く、創業1502年の平戸蔦屋さんは、九州最古のお店とも言われています。看板菓子である「カスドース」は、なんと400年以上前からつくり続けられています。この時代まで「よくぞ伝わってきてくれた!」と感動すら覚えます。「カスドース」は、カステラを卵黄に絡め、糖蜜で揚げたお菓子。

日本橋 長崎館(日本橋)の「カスドース」

糖蜜は沸騰させてから浸すことで、卵黄に火を通し、日持ちをよくしているのだそう。これも代々伝わる製法で、先人たちの知恵は、ほんとに素晴らスィーツです。砂糖をまぶしたシャリッとした食感に、中はふっくらとしたカステラの生地。卵黄の風味がたっぷりと感じられて、どこかフレンチトーストのような味わいもあります。長い歴史を持ちながらも洋風なテイストを感じられる、異国文化が早くに伝わった長崎ならではのお菓子です。

蔦屋の「カスドース」

5個入り1080円

今回のスイーツに出会える東京にあるアンテナショップはこちら

長崎県のアンテナショップ日本橋 長崎館(日本橋)

カステラをはじめとする定番ご当地グルメや、伝統の陶磁器”波佐見焼”などが豊富に揃う物販コーナーが魅力。ほかに地元情報も満載で、長崎を身近に感じられるスポット。

SHOP DATA

TEL.03-6262-5352
住所/東京都中央区日本橋2-1-3アーバンネット日本橋二丁目ビル1F
営業時間/10:30~19:30 
定休日/無休(年末年始を除く)
アクセス/東京メトロ銀座線ほか「日本橋駅」B7よりすぐ

ご当地スイーツを紹介してくれたのは

スイーツ芸人・スイーツなかのさん

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。

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PHOTO/MIURA KAZUHITO TEXT/SWEETS NAKANO

※記事は2021年7月2日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります