かまぼこ板製造の技術力を生かした新発想!大分県の日田杉を使った繰り返し使えるストロー【サステナブルチャレンジ】
【サステナブルチャレンジ】楽しく始めるSDGsアクション!エコな暮らしやフードロスレシピ、エシカルグッズや話題のスポットまで

かまぼこ板製造の技術力を生かした新発想!大分県の日田杉を使った繰り返し使えるストロー【サステナブルチャレンジ】

更新日:2021/04/12

オズモールとはじめる、SDGsアクション。小さな“サステナブルチャレンジ”から挑戦してみませんか? ご紹介するのは、大分県のかまぼこ板製造工場が地域資源を活用して作った、地球に優しい杉のストロー。プラスチックごみを減らしたいという想いに、熟練の技を掛け合わせた、革命的な工芸品に注目して。このアイテムを使うことで、産地や地球に貢献できている実感が生まれるはず。

サステナブルチャレンジとは?

今回のサステナブルチャレンジは“繰り返し使えて無駄を生まない杉のストローを選ぶこと”

大分県の日田杉を使った繰り返し使えるストロー【サステナブルチャレンジ】

大分県日田市にある『髙瀬文夫商店』は、かまぼこ板を中心に製造する木材加工工場。2代目の髙瀬加津男さんは、時代の移り変わりとともにかまぼこ板の需要が下がる中で、新商品開発の試行錯誤をしていたそう。そして2018年、プラスチックごみの海洋汚染問題、大手コーヒーチェーンのプラスチックストロー廃止のニュースを目にし、木材加工を手がける会社として、環境問題の解決に風穴を開けられるのではないかと一念発起。プラスチックストローに代わる、環境に優しい木のストローの開発へ。

木の丸い棒に穴を開けることからスタートするも、技術的な難易度の高さから断念。そして次に浮かんだ案が、粘りのある松の薄板をストロー状に巻く方法。これはうまくいったものの、減少傾向にある松の原木で量産するのは難しいと、再度断念。それでも諦めることなく次に考えたのが、日田市の地域資源「日田杉」を薄板に加工して巻く方法。職人の熟練の技で、日田杉を厚さ0.15mmの薄い板にしてストロー状に巻いてみると・・・白い部分と赤い部分がある杉の木目が現れた美しいストローが完成! 
穴をくり抜かず薄板にして作ることで、捨てる部分がなく無駄を生まない設計に。例えば、13×13cm、高さ3mの角材を原材料にすると、なんと1本の角材から約17500本ものストローが作れるという生産効率の高さ。そして接着剤は、福岡県・八女市にあるのり屋『ダイアックス』へ依頼し、口に触れても安心安全な、防腐剤不使用のものを開発してもらったそう。

こうして各分野の匠の知恵の融合で、日田の新しい工芸品、杉のストローが誕生。地域産業の活性化にもつながる、未来へ続く架け橋に。

大分県の日田杉を使った繰り返し使えるストロー【サステナブルチャレンジ】

杉のストロー「itaTTe tsutsu straw(イタッテ ツツ ストロー)」は厚さ0.15mmの杉の薄板を丁寧に巻き上げた、柔らかな仕上がりが特徴。木目を生かしたデザインのほか、丈夫で口当たりのよい、漆塗りを施したデザインも展開。洗って繰り返し使えるので、マイストローとして持ち歩けば、外出先や職場でも活躍してくれ、プラスチックごみの削減に。口径12mmと太めでタピオカやスムージーにも使えるタイプもあって、ユニーク。

かまぼこ板の「板」とポジティブな要素を持った「至って」を組み合わせたシリーズ名「itaTTe(イタッテ)」にも遊び心が込められているように、柔軟な発想で環境と向き合う姿勢は、ぜひ見習いたいもの。このアイテムを使うことで、産地や地球に貢献できている実感が生まれるはず。

アイテムDATA

商品名:株式会社髙瀬文夫商店「itaTTe tsutsu straw」
価格:直径5mm・1本330円、2本入り550円、5本入り1320円、直径12mmTAPI1本660円、直径5mm漆塗り2本入り5500円
主な販売場所:ビームス ジャパン(東京・京都)、あべのハルカス 食器売り場ほか

【特集】OZとはじめる、#サステナブルチャレンジ

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SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。

WRITING/KYOKO KASHIMURA

※記事は2021年4月12日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります