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【マネー入門】毎月のスマホ代が高い!?月額の通信費、どうしたら抑えられる?節約法や見直し方をFPが解説

更新日:2020/01/07

スマホが必需品になってから、毎月の負担となっている通信費。総務省のデータによると、世帯あたりの1カ月間の通信費は13404円と、この30年で約2倍になっているのだとか。ではなにから見直せばいいの? 格安スマホにしたほうがお得な人って? そんな通信費の見直し方法について、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんに聞いてみました。

スマホの利用明細を見て、不要なサービスがないかを確認

スマホの利用明細を見て、不要なサービスがないかを確認

毎月出ていく通信費、まずどんなところから見直せばいいの?
「まず、スマホの利用明細書を見てみましょう。契約時に初月無料で入り、なんとなく続けているサービスはないでしょうか。毎月の携帯電話料金で合計されているとなかなか気づきません。それぞれのサービスを本当に使っているかをチェックして、使っていなければ解約してしまいましょう」と西山さん。

「また、最近話題のサブスクリプションサービスもチェックしてみましょう。音楽や映画、マンガ、雑誌読み放題などのサービスに入っている方も多いはず。複数に入っていて、重複している場合もあるかもしれません。使っていないサービスがあれば、思い切って解約するのも手」(西山さん)

300円程度のものを2つ解約すれば、月600円。大したことなく感じるが、1年間で7000円以上浮く計算に。

Wi-Fiを意識して使って、通信費を節約

Wi-Fiを意識して使って、通信費を節約

さらに通信費を抑えるために、気を付けたいポイントって?
「チェックしたいのが、自分の今の使い方にあったプランになっているかどうか。例えば、『何時間話しても、通話料無料』のプランに入っていても、最近は通話をほとんどしていなければ、違うプランの方が安くなる可能性があります」(西山さん)

また、西山さんによるとキャリアの通信以外にも、Wi-Fiを上手く使ってデータ通信量を減らすのも、通信費の節約になる可能性が高いそう。
契約データ通信量の上限を超えてしまい、『いつも月末は速度制限にかかってつながりにくい』という人や、スマホを利用する家族が多い人などは、Wi-Fiの導入を検討してみては?
「1人暮らしの方はポケットWi-Fiを取り入れてみても良いかもしれません。自宅だけでなく、外出先や旅行先でも使えるので、結果的にお得になります」と西山さん。

格安スマホにチェンジするのも手

格安スマホにチェンジするのも手

また、大手の携帯電話会社のプランを変えるだけでなく、思い切って格安スマホにチェンジすると、毎月のスマホ代が大きく下がる可能性が高いと話す西山さん。
「『1カ月で1万円以上かかっていたのが、2000円台になった』などという声もたくさん聞きます。通話機能を最小限にしたり、前述のWi-Fiと組み合わせて契約データ通信量を減らしたりすることで、大きなコストダウンを図れます」(西山さん)

ではどんな人が格安スマホに乗り換えた方がいいの?
「一般的に格安スマホに向いているのは、長時間通話をすることが少ない人。なぜなら、格安スマホは通話代が高く設定されていることが多いからです。ただし、一部の格安スマホでは、電話のかけ放題プランや、1通話10分以内なら、何度使っても無料といったものもあります。通話料が高い場合は、無料通話アプリを使うのも手でしょう。
また、契約データ通信量も、1GBや3GBなど、細かく設定されていることが多いので、自宅にWi-Fiがあり、データ通信を使わずに済む時間が多い人も、格安スマホによる節約効果が高いです」(西山さん)

格安スマホのデメリットはあるの?
「これまでのキャリアメールが使えなくなるほか、家族との割引サービスが使えなくなったり、通信速度が不安定なことがあったりすること。また、最新の機種を使えないことが多い点に注意が必要です。メリット・デメリットを確認したうえで、総合的に検討したいですね」と西山さん。

通信費は一度削減すれば、翌月からもずっと削減でき、年間で考えると大きな節約に。月に数百円分でも長い目で考えると大きなお金になるので、ぜひチェックしてみて。

教えてくれた人

西山美紀さん

出版社で編集・マーケティングを経験後、独立してファイナンシャルプランナーの資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、うるおいのある毎日になるためのお金の貯め方・使い方について女性誌やWEB等で発信中。著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。男女の子を持つ二児の母。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2020年1月7日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります