メトロミニッツ、伊豆、湯本館、尾崎世界観

“会社は什器でできている” 最新オフィスデザイン事情

更新日:2024/05/20

働きやすいオフィスには、心地いい椅子やデスクが不可欠。いい什器がいい仕事を作ると言っても過言ではありません。コロナ禍で多様化した働き方に合わせて、今やそのデザインもさまざまに。そんなオフィス什器の現在地を、最新モデルが揃う「コクヨ東京ショールーム」から探ります。

メトロミニッツ、伊豆、湯本館、尾崎世界観
デザイン性の高い什器から、エグゼクティブ向けの重厚感のある什器まで、約3000㎡のスペースに、企業の幅広いニーズに合わせた約1900点のアイテムが揃う。最近は木目調の家具やソファを取り入れた、リラックスしながら働けるリビングライクな空間を求める声が増えている

作業をするためから“価値を作るため”へ。変化する「什器」の役割

「 従来はオフィスと言えば、『仕事を処理する場』でした。でも今は『価値を創造する場』に変化しています」と話すのは、コクヨのワークプレイス事業本部・川嶋さん。リモートワークが普及した今、必要とされるのは「あえて出社する価値のあるオフィス」を作ること。

2023年11月にリニューアルしたこの東京ショールームも「いっしょにつくろう。」をコンセプトに、社員が集い、よいアウトプットを促すための什器を提案しています。

「什器選びは、どんなふうに働きたいかをイメージすることから始まります。個人で作業に没頭したいか、チームで活発なコミュニケーションを取りながら進めたいか。想定される働き方を具体的な什器に落とし込むことで、オフィスの環境はがらりと変わります」

メトロミニッツ、伊豆、湯本館、尾崎世界観

さらにコクヨが大切にしているのは、サステナブルなデザイン。今後も働き方が多様化していく時代だからこそ、パーツの組み替えで用途が変えられる、ロングライフな什器を提案しています。

「オフィスの心地よさは、人材獲得においても大事な要素です。弊社の若手からも、オフィスに惹かれて入社を希望したという声を多く聞きます」と川嶋さん。「行きたくなるオフィス」を作ることは、社員の働きがいを生むための最重要課題と言えるかもしれません。

KOKUYO WORKSTYLE SHOP

これまで企業向けにオフィス家具を提案してきたコクヨが、個人向けに展開する公式ECサイト。在宅勤務向けの家具や什器、サポートツールなど、約8600品番を揃える。

KOKUYO WORKSTYLE SHOP

コクヨ 東京ショールーム

TEL.06-6976-1221(代表)
住所/東京都港区港南1-8-35
営業時間/平日9:00~17:00(最終入館16:30)*見学は完全予約制

PHOTO/NAOKI SHIMODA  WRITING/KAORUKO SEYA
※メトロミニッツ2024年6月号より転載 

※記事は2024年5月20日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります