オズモール、旅行、鳥取県米子市

伯州綿の町で生まれる、世界に1着だけの特別な服/鳥取県・米子市

更新日:2023/02/20

編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回はWEBマガジン「+○++○」の編集長・水田さんから届いた手紙を頼りに、鳥取県・米子市へ。編集部スズキが町を訪ね、お返事をしたためました。ローカルが足繫く通うスポットもご紹介。

画像/手紡ぎの糸を使用した「おりもんや」のジャケット

オズモール、旅行、鳥取県米子市

鳥取県・米子市「おりもんやのジャケット」

私の特別な日の特別な一着は「おりもんや」のジャケット。「おりもんや」は、伯州綿の栽培・糸紡ぎ・染め・織り・仕立て・販売を一貫する素晴らしき猛者集団です。

地域の土や草木や人の力を信じ、時間をかけて形づくられたものだからこそ、ふくよかな生地へ袖を通すたび、私はどこに立ち、どう生きるのかを問われる幸せをかみしめます。(+○++○編集長 米子育ちの水田さんより)

拝啓、水田さんへ

1年でいちばん寒さが身に染みる時期、春の便りが待ち遠しい今日この頃です。水田さんは風邪などひいていませんか? 春の訪れまで、どうぞ暖かくして過ごしてください。

生まれて初めて降り立った鳥取県。薄曇りが続くこの季節の山陰は、町全体がやわらかで優しい色彩で、まるでニュアンスカラーで描かれた絵画のよう。どことなく故郷の秋田と似ていて、初めてなのになんだか懐かしい気がします。

城下町として栄えた歴史を持つ米子。400年以上前、江戸時代の区画がそのまま残っているという“小路(しょうじ)”には、風情のある商家が建ち並びます。駅前の賑わいとは対照的で、「星と妖怪好きが多い」というこの町はなんとも美しい。

そしてまた、水田さんの特別な1着を仕立てる「おりもんや」さんにも、情緒的で美しい時間が流れていました。旧い時代にタイムスリップしたような趣深い長屋に「カラカラカラ・・・」「トン、トン、トン」と響く音。糸を紡ぎ、ひと織りずつ丁寧に織られていく伯州綿。そうして織りあがったのはふかふかと弾力があって温かく、幸せを形にしたみたいな1着でした。  敬具

編集部が現地で訪ねた、米子市のいいところ

【RECOMMENDED SPOT_1】岡田商店

生産者から直接仕入れた新「撰」野菜がところ狭しと並ぶ、米子市民の台所。境港で水揚げされた松葉ガニも!

【RECOMMENDED SPOT_2】bluebird

本を片手にまったりしたい憩いのお店。季節限定の桜ホワイトチョコスコーンは、ぜひ鳥取の和紅茶と一緒に

【RECOMMENDED SPOT_3】Mintchuchu Leather

鞄職人が革や帆布、籐で仕立てたいいモノに出会う。可憐で繊細な花結びの籠バッグはうっとりする美しさ

【RECOMMENDED SPOT_4】めがねのスエツグplus

絵に額縁をかけるように顔にも眼鏡を。個性大爆発の1本が意外にしっくり来るんだなぁ。眼鏡選び、楽しい

【RECOMMENDED SPOT_5】米子市児童文化センター

天体観測にプラネタリウム。米子で気軽に星を楽しめる場所こそが、通称・じどぶん。自然と童心に帰ります

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PHOTO/MANABU SANO
※メトロミニッツ2023年3月号「拝啓、あなたの町から」より転載

※記事は2023年2月20日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります