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週末、千葉で。 #チバケーション ~VOL.3 南房総・館山~

千葉、南房総、館山、旅行、旅、トラベル、トリップ、サイクリング、自転車、チバケーション

東京から近いのに千葉にはトリップ感があると思いませんか? 海が、まちが、ひとが、別世界で、豊かな時間を刻んでいる感覚。そんな千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らしを「#チバケーション」といいます。秋の週末、友達夫妻と一緒にサイクリングへ。海沿いのルートを疾走し、絶景に海鮮グルメ、お洒落なカフェに道の駅ホッピング・・・、暖かい房総の恵みにふれるロードトリップを楽しもう。

更新日:2023/11/21

海辺のアートに海鮮グルメ、道の駅めぐりも! 千葉・南房総&館山はサイクリングに最高

安西水丸の「口笛のきこえる」(左)や「サーフィン」(右)など、どの作品も目を引く『ちくらアートな海の散歩道』の壁画群。防波堤の向こうには航路の目印になる七浦港導灯が立つ

ご当地グルメや人気スイーツを満喫!南房総の道の駅をハシゴしながら快走、海辺のカフェでコーヒータイムも

サイクリングにハマり、1年ちょっとの僕と妻。休日に遠出するぐらいだけど、走るなら絶景や地元グルメも楽しみたいし、素敵なカフェにも寄りたい。南房総の評判を聞き、調べてみると、海沿いを時計回りに行けば水平線が眼前で景色は最高。さらに南房総市には道の駅が8つもあり全国最多タイだそう。友人夫妻も誘って走ることにした。

スタートは『道の駅 富楽里とみやま』。高速の出口からすぐで便利。
近くの『HEGURI HUB』にはサイクリスト向けクラブハウスがあり、拠点に最適かも。代表の瀬戸川賢二(せとがわけんじ)さんは「南房総サイクルツーリズム協会」の発起人だ。
「南房総に魅せられ、2016年に移住する前は8年ほど二地域居住し、週末にサイクリングをしていました。交通量と信号が少なくて走りやすく、平坦な海沿いと丘陵地帯が密接。変化に富むコースが楽しめますよ」と瀬戸川さん。

房総半島を横断するように東へ。棚田を横目にアップダウンのある里山を抜けると、道は下り基調に。快適なスピードでゆるいカーブを曲がり、全員が「最高!」と叫んだ。そして、エメラルドグリーンの外房の海が見えてくる。

「千倉(ちくら)に別荘を持った写真家の浅井慎平さんは、この海を『光が散っている』と表現したんですよ。粗野だけど優しく、どこか詩情を感じませんか?」。休憩で立ち寄った『Sand CAFE』の店主、込山敏郎(こみやまとしろう)さんがコーヒーを1杯ずつハンドドリップしながら教えてくれた。

道の駅 富楽里とみやま(みちのえき ふらりとみやま)

近隣の350以上の生産者の食品を求める客で朝から大にぎわい。ミルクセーキのように濃厚な近藤牧場のノンホモ牛乳900ml700円、甘い厚焼き玉子で酢飯と干ぴょうなどの具を巻いた玉子巻1本864円、郷土料理をアレンジした伏姫さんが焼き(鯵)330 円、お餅の中にさまざまなフレーバーの生クリームが入った生クリーム大福8個入1128円などが人気
※改修工事のため現在仮設店舗で営業中

TEL/0470-57-2601
住所/千葉県南房総市二部2211
営業時間/9:00 ~17:00、土・日・祝8:30 ~17:00
定休日/不定休
道の駅 富楽里とみやまHP

HEGURI HUB(ヘグリハブ)

レンタルバイクやシャワールーム、コワーキングスペース、ゲストハウス、キャンプ場なども完備した複合施設。デリ&カフェでは地元野菜を使ったメニューを楽しめる。「観光客と地域をつなぐ拠点になれたら」と話す代表の瀬戸川さんは、サイクリングツアーのガイドも務める

TEL/0470-58-0312
千葉県南房総市平久里中224-3
営業時間/クラブハウス 土・日・祝8:00~16:00、デリ&カフェ 土・日・祝11:00~15:00(LO)
定休日/月~金
HEGURI HUB HP

道の駅ローズマリー公園

中世イギリス風の洋館がトレードマークの道の駅。直売所『はなまる市場』の人気商品は花で、真冬に最盛期を迎えるシクラメンやキンセンカが華やかに売り場を彩る。人気の、みよし牛乳ソフト390円はミルキーかつ爽やかな甘さ。使用されている南房総・三芳地区の牛乳のルーツは、徳川吉宗が始めたといわれる日本酪農発祥の地、嶺岡牧(みねおかまき)の乳牛

TEL/0470-46-2882
住所/千葉県南房総市白子1501
営業時間/9:00~16:30(イートイン ~15:30)
定休日/ 無休
道の駅 ローズマリー公園HP

Sand CAFE(サンドカフェ)

1994年オープン。ヘミングウェイの小説に登場しそうなケープコッドの海小屋のような佇まいの喫茶店。「サーフィン後に砂がついたまま入れる店にしたくて」と話す店主の込山敏郎さんは、自身もサーファーで、写真家・浅井慎平さんが館長を務めた私設の『海岸美術館』の立ち上げにも携わった。餡子がのった黒ゴマ豆乳のシフォンケーキ480円はオリジナルブレンドコーヒー500円と好相性。名物サザエカレー1450円は、千倉出身のイラストレーター・安西水丸さんの好物で、たびたびエッセイに登場している

TEL/0470-44-5255
住所/千葉県南房総市千倉町瀬戸2908-1
営業時間/10:30 ~ 17:00(16:30 LO)
定休日/月・火 ※不定休あり
Sand CAFE HP

千葉、、チバケーション

海辺のアートに絶品・海鮮丼、館山のサイクリング・ロードを走り抜け、夕映えの富士山を望む絶景スポットへ

外房沿いを南下し、いくつかの小さな漁港を通り過ぎる。「かわいい!」。先を行く妻が声を上げた。防波堤に描かれた絵が目に飛び込んでくる。南房総在住の画家・山口マオさんが中心となり制作した『ちくらアートな海の散歩道』だ。140 点もの多彩な作品の中にイラストレーター・安西水丸の代表作もあり、村上春樹作品の表紙絵で好きになった僕は何枚も写真を撮った。

そろそろ残りのエネルギーも空っぽ。補給のランチの時間だ。すぐ近くにある『道の駅ちくら・潮風王国』の『旬膳 はな房』は料亭出身の店主による魚料理が人気を集める。アジやブリなど、とれぴちの魚介が満載の海鮮丼は、地魚のうまさはもちろんのこと、酢飯の加減が優しくて絶妙。サイクリングの疲れが一気に吹き飛ぶおいしさだ。

旅も終盤。房総半島の最南端、野島埼灯台から先の『房総フラワーライン』は、南国リゾートのような雰囲気の快走路だ。自然とスピードが上がり、夕焼けを見るならここと考えていた『原岡桟橋』に余裕を持って到着。砂浜から延びた桟橋の先に巨大な富士山のシルエット。のんびり犬の散歩をする人や流木に座って話し込む人たち。波の音を聞き、暗くなるまで眺めたくなる。

心地よい風、自然豊かで美しい景色、食べものもおいしいし、なんて素敵なんだ、千葉。「『暮らすように旅する』のもいいけど『旅するように暮らす』のはどう?」と妻が何気なく言う。それじゃ明日は、東京と南房総で二地域居住を満喫中の先輩に、話を聞きに行こっか!

オズモール、千葉県、チバケーション

ちくらアートな海の散歩道

南房総市在住のイラストレーター・山口マオさんが、近隣在住のアーティストに呼びかけて、防波堤をキャンバスにした壁画群。津波からの避難を喚起する「TSUNAMI」(左)や、地元の子どもたちとのコラボ作品、安西水丸の「十五歳のボート」(右下)などバラエティ豊かなアートが約1.5kmにわたって続く

TEL/0470-44-1113(千倉地域づくり協議会『きずな』)
住所/千葉県南房総市千倉町千田1051(道の駅ちくら・潮風王国)付近

旬膳 はな房(しゅんぜん はなぼう)

約7000㎡の広大な芝生と、70tクラスの第一千倉丸のレプリカが出迎えてくれる『道の駅ちくら・潮風王国』内の海鮮レストラン。いちばん人気の海鮮丼2,199円(左)は、アジフライ付き(開店~15時までのタイムサービス)。粒がしっかりして甘みのあるお米は、房総で栽培された長狭米。合言葉「ツーリング盛り」でサイクリスト向けに大盛りが無料になるうれしい特典も

TEL/0470-43-8871
住所/千葉県南房総市千倉町千田1051 道の駅ちくら・潮風王国内 
営業時間/10:45 ~ 21:30(悪天候、売り切れ時終了)
定休日/水 ※不定休あり
旬膳 はな房 HP

オズモール、千葉、チバケーション

房総フラワーライン

館山市下町交差点から南房総市和田町までを結ぶ、総距離約46kmのシーサイドライン。高低差がほとんどなく、海がよく見えて風光明媚。特に館山市伊戸から相浜の間の約6kmは「日本の道100選」にも選出され、1月から春にかけては菜の花、夏はマリーゴールドと季節の花々が道沿いに咲き誇る

TEL/0470-22-2000(館山市観光協会)
住所/千葉県館山市伊戸 他 

岡本桟橋(おかもとさんばし)

南房総屈指の絶景スポット。『岡本桟橋』が正式名だが、原岡海水浴場にあることから『原岡桟橋』の通称が有名に。木製の桟橋が残るのは全国でも稀少。日中もよいけれど、夕暮れの美しさは圧倒的で、桟橋の上の街灯に明かりが灯り、行き交う人々のシルエットが浮かび上がる。晴れた日はその向こうに富士山もくっきり! ちなみに桟橋の上は幅2m 程度で、すれ違いにも余裕がないので自転車の乗り入れは超危険。押し歩きもやめよう。波しぶきはサビの原因に…

TEL/0470-28-5307(南房総市観光協会)
住所/千葉県南房総市富浦町原岡地先
南房総いいとこどりHP

道の駅とみうら 枇杷倶楽部(みちのえきとみうら びわくらぶ)

千葉県内の道の駅第1号で、初めての全国道の駅コンクール「道の駅グランプリ2000」で最優秀賞を受賞。江戸時代に栽培が始まり、皇室献上品としても名高い特産の房州びわに特化したオリジナル商品は最高のお土産。自社製造のびわピューレを使ったゼリーをチーズムースと重ねた枇杷ムース&ゼリー1 個390円は旅の疲れを癒すご褒美だ

TEL/0470-33-4611
住所/千葉県南房総市富浦町青木123-1 
営業時間/10:00~17:00 土・日・祝9:15~17:00
定休日/無休
道の駅とみうら 枇杷倶楽部HP   

【南房総×二地域居住インタビュー】自然まるごとを楽しむ!心にゆとり生まれる、週末の里山ライフ

サイクリングで実感した南房総のすばらしさ。実際に住んでみたらどうなんだろう? ということで、東京との南房総との二地域居住を長年続ける、馬場未織さんのお宅を訪問。南房総の里山で過ごす週末に密着して、その魅力を教えてもらいます!

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東京と南房総との二地域居住を15年間続けている馬場未織さん

平日は東京、週末を南房総。暮らしのリズムがととのう、二地域居住

平日は東京で、週末は南房総で。そんな二地域居住スタイルをはじめて15年になります。もともと私の家系は代々東京暮らしで、母は「銀座の鳩居堂に住みたい」なんて冗談を言うぐらい都会好き(笑)。私も都市に親しみがありました。ところが、結婚して生まれた長男が生きもの好きで、自然に触れさせてあげたいと思ったのが二地域居住を選んだ理由のひとつです。今や彼も大学生になり、友達とサーフィンをしによくこの家を利用しています。

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馬場さんの最近の楽しみは二ホンミツバチの養蜂(左)。秋には初めてとなるハチミツの採取に成功(右上)。「この家の味のハチミツができました」と馬場さんも誇らしげ。敷地内はミカン(右下)や栗、梅、びわなどの果樹が豊富。「6月には梅干しや梅ジュースなどの梅仕事を楽しんでいます」

「別荘とどう違うの?」って聞かれることもあるけれど、別荘や旅行で体験できるのは、まるごとの自然ではなく、切り取られた一部分なんじゃないかな。その場所に関わり続けて四季を感じる、そんな『暮らし』にしたくて二地域居住を選びました。でも、草刈りなどの野良仕事は超大変です(笑)。

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散歩の途中、ご近所の友人のゲンゴロウのおばあちゃん(左上)とおしゃべり。「『ゲンゴロウ』は集落内での屋号で、愛称。野菜作りや下ごしらえのコツなど長年の知恵を伝授してくれます」と馬場さん。この日の夕食は『道の駅 富楽里とみやま』内の漁協直営店で手に入れた新鮮な魚(左下)。美しい夕暮れや星空、風の音や虫の鳴き声などの自然の環境音も、南房総のこの住まいの魅力(右上)。趣味の読書時間(右下)。住まいは築120年の古民家で、必要最小限の板張りや断熱改修以外はほとんど手を入れていないそう

南房総は、海に里山、おいしい食材、のんびりした土地柄など、たくさん魅力があるけれど、自分たちのちからでライフスタイルを創り上げる喜びがあります。それと、ダイレクトに自然に近いのもすばらしい。そこに心を掴まれました。今ではご近所との交流も生まれて、米作りや重機の扱いが上手なコイデさん、野菜作りの達人のゲンゴロウのおばあちゃん、みんな大切な友人。長い時間の中でお互いを知れたことが本当によかったです。

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南房総の自宅の縁側につながるデッキからは里山の風景と空を見渡せる。「夜になると、この下をアナグマなどの小動物が通ります。最高にかわいいですよ」と馬場未織さん

週末だけでも都会を離れて自然を感じる場所で過ごすと気持ちに余裕ができて心が豊かになります。でも、『意外な自分』に出会えることが最大の発見かも。「私って、こんなに動物や虫が好きなんだ」、「私、田舎だとこんなにぐっすり眠れるんだ」とか、大人になっても新しい自分に気づけるのってとても面白いですよ。

■馬場未織(ばばみおり)さん
出身地 / 東京都文京区
東京⇔南房総二地域居住歴 / 15 年目
仕事 / 建築ライター、ライフスタイルや福祉の企画運営を行う会社経営、NPO 法人 南房総リパブリック理事長

2007年に二地域居住をスタート。南房総に8700坪の敷地がある古民家を購入し、週末に東京から家族で通う生活を続ける。夫、一男二女の5人家族

INFORMATION
#チバケーション
千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らし

都心から近いのに、風景も食もひとも、すべてが新鮮で心に響く。そんな千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らしを伝えて、みんなでシェアするためのキーワードが、「#チバケーション」です。
#チバケーションは、千葉を旅して遊ぶことはもちろん、買い物をしたり、その味覚を楽しんだり。買って帰ったものを家で愛で、味わう・・・、あとに続く余韻の時間も含みます。ワーケーションや二地域居住、移住や定住もそのひとつ。さまざまな#チバケーションのかたちを紹介しています。

Photo:TAKANORI SASAKI Text: ATSUSHI SATO Special Thanks To: CMKCC

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※記事は2023年11月21日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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