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週末、千葉で。 #チバケーション ~VOL.2 勝浦・御宿・いすみ~

千葉、いすみ、勝浦、御宿、アウトドア、キャンプ、チバケーション

東京から近いのに千葉にはトリップ感があると思いませんか? 海が、まちが、ひとが、別世界で、豊かな時間を刻んでいる感覚。そんな千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らしを「#チバケーション」といいます。秋の週末、妻と子どもとともに千葉の勝浦・いすみエリアのグルメキャンプへ。さあ、最高の食材をゲットして味わう冒険に出かけよう!

更新日:2023/11/21

人気のチーズ工房や絶品パンも! キャンプ飯を楽しむ千葉・勝浦市&いすみ市の週末旅

【勝浦市・御宿町・いすみ市】名物の朝市や人気の直売所で、新米、地魚、朝どれ野菜をGET!

狙うのは「キングサザエ」や「シンマイダー」、うまい食材ゲットだぜ! 息子と車内で盛り上がりながら一路、勝浦へ。車で早朝に都心を出発すれば1時間半弱で着く。このクエスト、単に僕ら夫婦が最高のキャンプ飯を味わいたかっただけなのは言うまでもない。

朝の爽やかな空気の中、『守谷海岸』へ立ち寄る。きらめく美しい海面に、鳥居が立つ岩場が神秘的だ。「あそこにすごいアイテムがありそうだよ!」と息子が言うけど僕も同じことを考えた。よし、次は『勝浦朝市』にワープ!

地元や遠方から来た客、近隣の宿の客で通りはにぎわう。「原木で育てたシイタケだよ」「アジ、味見してって!」と元気な声が飛び交い、ぶらぶら歩くだけで楽しい。目の前で焼いた干物を試食させてくれる鮮魚店のお母さんの、「人間に食べられるのが一番幸せなんだから」という言葉が深い。この日は幸運にも伊勢海老が! 殻を縦に割る食べやすい剥き方を教えてもらい、親子3人かぶりつく。ああ、人間も至福です。

次のお目当ては、皇室献上米にも選ばれた、いすみ米の新米だ。『農産物直売所 なのはな』は、朝どれの野菜や果物が豊富に揃って午前中から混雑している。すぐ売り切れることも多いという新米をいち早く確保して、ひと安心。

海鮮は、御宿の『白鳥丸』で。いけすの壁を登り切るほど活きのいい15cmサイズのサザエをゲット。アジの干物も1枚120円と手頃なのにデカい。息子は、さっきお腹に収めた伊勢海老が泳ぐいけすをじっと観察。「食育よね」と妻。ぴちぴちの地魚が5種盛られた刺身御膳のランチに大満足だ。

守谷海岸

千葉県内でも屈指の透明度を誇り、夏は海水浴場としても人気で、青い波と白い砂浜のビーチを求めて県内外から多くの人が訪れる。「日本の渚・百選」選出。鳥居が立つ渡島へは年に数回、干潮時に歩いて渡れるというロマンも

TEL/0470-73-2500(勝浦市観光協会)
住所/千葉県勝浦市守谷地先
勝浦市観光協会HP

勝浦朝市

「日本三大朝市」のひとつに数えられる、勝浦名物の朝市。起源は安土桃山時代にさかのぼり、漁師と農民が物々交換する場として始まったという。週末は特ににぎわい、多いときで50店ほど並ぶ。道行く人が次々と試食に足を止める鮮魚店をはじめ地元の八百屋さんや近隣の農園、コーヒーの屋台などバラエティ豊か。小銭をたくさん持っていくと買い物しやすい。月の前半と後半とで開催場所が異なる

TEL/0470-73-2500(勝浦市観光協会)
千葉県勝浦市浜勝浦下本町朝市通り(毎月1日~15日)、仲本町通り(毎月16日~月末)
営業時間/6:30~11:00頃
定休日/水定休、1/1休
※無料市営駐車場あり
勝浦市観光協会HP

農産物直売所 なのはな

1998年にコンビニ横の無人販売所から始まり、今では面積も数倍、大人気の“市民の台所”に。多数の登録生産者が朝に納品するという野菜や果物はもちろん、豆腐や干物、惣菜、加工食品も豊富。実は全国でも指折りの米どころ、千葉。特においしいと評判のいすみ米の新米は、300gの小分けサイズからあってうれしい。店頭では地元産のメダカの販売も

TEL/0470-64-0502
住所/千葉県いすみ市日在1181 
営業時間/8:00~17:00
定休日/1/1~1/5休
農産物直売所 なのはなHP

白鳥丸(しらとりまる)

御宿を中心に、鴨川から九十九里までの漁港で仕入れた、鮮度抜群な魚介を扱う老舗鮮魚店。いけすから生きたまま選べるサザエは100g 250 円~、伊勢海老は100g 1000円~。「サザエの身を外すにはボイルがいちばん!」と耳寄り情報も入手。レストランの人気メニューは新鮮地魚の刺身御膳1925 円。地元の岩瀬酒造の酒粕を使った西京漬けやスイーツも名物

TEL/0470-68-3031
住所/千葉県夷隅郡御宿町浜2163 
営業時間/8:00~16:00
定休日/火定休
白鳥丸HP

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【いすみ市】ベーカリーやチーズ工房、お洒落カフェも! 地元の食材で贅沢グランピングを満喫 

「見逃せない新店」とパン好きの妻が力説する『Backerei Punkt』へ向かう。超本格ドイツパンのお店で、ひと際目を引くのがブレッツェル。「腕組みのようにも見える独特な形は、神への祈りを表すという説もあります。ネギとクリームチーズを挟んだものは、ドイツでは駅の売店にも並ぶ定番の味です」と店主の青木優作(あおきゆうさく)さんが教えてくれる。

いすみに来たからにはチーズも外せない。ミルク本来のおいしさを感じるナチュラルチーズが評判と聞く『haru fromagerie・cafe』では、迷いに迷って2 種類を購入。夕飯が楽しみだ。

買い出し後は『杢珈琲』でひと息。「豆の本質がよく現れます」と店主の木村洋平(きむらようへい)さんがこだわるネルドリップのコーヒーに安らぐ。ネクタイ&サスペンダーの木村さんの装いを含めて、シックで落ち着いたお店の雰囲気に感じ入ったのか、背筋を伸ばし神妙な顔でパフェを食べる息子の姿が微笑ましい。

眺めのよい高台にあるキャンプ場『TAKIVILLAGE』へ。手伝いに張り切る息子は妻と一緒に米を研ぐ。僕は火起こしだ。サザエの旨みが染み出たアヒージョや、焼いてほぐしたアジのっけご飯が完成。いすみ米は旨みしっかりの僕好みの味だ。パンとチーズは切っただけだけど、シンプルこそ至高! 

「これから多くの食材が旬を迎えて、星空もどんどんきれいになりますよ」とオーナーの新谷亮太(しんかいりょうた)さん。この街で季節の移ろいを感じられたら、幸せだろうな。僕ら家族が得たそんな予感が、今回のクエストのいちばんの宝物だ。

Backerei Punkt(ベッカライ プンクト)

2021年8月開業。昼すぎには売り切れる日も多い、ドイツのパンとケーキとサンドイッチのお店。ドイツ人マイスターのもとで長年腕を磨いた、青木さんが焼くパンが約20種並ぶ。ケーキなどのスイーツは菓子店で修業した妻・沙綾さんが担当。ライ麦60%のロッゲンミッシュブロート500円はほどよい酸味。ねぎとクリームチーズのブレッツェル280円や香ばしい生地のラウゲンあんバター250円、黒ケシをまぶしたカイザー150円とどれもうまい!

TEL/0470-62-6177
住所/千葉県いすみ市弥正370-1 
営業時間/9:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日/日・月・祝定休
*イベント出店など最新情報はInstagramをご確認ください
Backerei Punkt Instagram

haru fromagerie・cafe(ハル フロマジュリ・カフェ)

全国有数のチーズ作りが盛んな土地・いすみ市で、2018年にオープン。本場フランスのコンクールで最高賞受賞経験もある??見真宏さんの工房&カフェ。穏やかな塩気と旨みがご飯にも合うブルー、ミルキーなコクと弾力が楽しいスープルは各1590円。爽やかな酸味のフロマージュブラン810円、口どけがよいハル320円も美味。同じ市内の高秀牧場の生乳を使用している。妻・幸代さんが作るガレット コンプレット1230円などカフェのフードも充実

TEL/0470-62-5610
住所/千葉県いすみ市山田332 
営業時間/10:30~17:00
定休日/火~木定休
haru fromagerie・cafe HP

杢珈琲(もくコーヒー)

古い木の柱や風情あるガラス戸、そして奥の庭の緑。うっとりするような美しい空間が広がる『杢珈琲』は、築80 年の古民家を改装して2018年に開店。銀座の老舗喫茶店に長く勤めるうちにコーヒーに魅せられた、店主の木村さんが一人で切り盛りする。本日のコーヒー550円は自家焙煎したマンデリンやブラジルなどを日替わりで提供。イチゴや桃など季節のフルーツを使ったパフェも名物で、9月は無花果パフェ1300 円とシャインマスカットと巨峰のパフェ1300円

TEL/なし
住所/千葉県いすみ市岬町椎木1776
営業時間/10:00~17:00(16:30LO) 
定休日/日・月・第3 火定休
*不定休など最新情報はInstagramをご確認ください
杢珈琲Instagram

TAKIVILLAGE(タキビレッジ)

キャンプと焚き火といすみに魅せられた、東京出身のオーナーが雑木林を開いて、2020年にオープンしたグランピング&キャンプ場。設営や火起こしも手厚くサポートしてくれるから安心。手ぶらキャンププランは1 人7500 円~。道具を持ち込むならフリーサイト1 人3000 円~。贅沢に楽しみたいならグランピング1棟40000円~。夜には美しい星空も

TEL/080-4202-5834
住所/千葉県いすみ市国府台459-2 
定休日/不定休
TAKIVILLAGE HP

【いすみ市×移住 クロストーク】暮らしの真ん中に、実直な「食」がある街

今回の週末旅で驚いたのは、いすみ市に素敵な「食」の担い手が多いこと。そのワケを知りたくて、いすみ市で地域の活性化に長年取り組んできた大先輩・髙原和江さんと、いすみ市の新米移住者・青木優作さん・沙綾さん夫妻のクロストークを直撃しました!

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いすみ市で長年地域の活性化に携わる髙原和江さん( 右)と、2021 年に移住してドイツのパンとケーキとサンドイッチのお店『Backerei Punkt』を開いた青木優作さん(左)・沙綾さん(中央)

いすみ市には移住者が溶け込みやすい、人と人の輪がある

青木優作さん(以下優作) いすみ市のこと、実はほとんど知らなかったんです。偶然立ち寄ったときに「なんかいいなぁ」と直感的なものを覚えて。ここでベーカリーを開こうと思いました。

青木沙綾さん(以下沙綾) 生活で困ることは本当に少ないですね。お客さんの中には「私も東京に住んでたのよ」という方や移住歴20年の先輩も。助けてもらえたり相談できたりと心強いです。

髙原和江さん(以下髙原) 移住定住促進の取り組みが本格的に始まったのは、合併でいすみ市ができてすぐの2006年頃から。ほかの自治体と比べてもかなり早いほうなんですよ。移住者同士が出会って結婚し、そのお子さんがもう小学生に…なんていうケースもあって、行政と一緒に長年取り組んできた私たちもうれしく思います。

優作 移住してから知りましたが、『農産物直売所 なのはな』さんや、小さな無人販売所など、魅力的な直売所が多いですね。スーパーの食材も充実していて地元の食材が手軽に買えます。名産のタコも安いし、めちゃくちゃうまかった!

沙綾 イチゴも梨もすごくおいしい! 最近やっと生活も落ち着いて、いすみグルメに夢中です。

髙原 今は伊勢海老が旬(笑)

沙綾 その情報、お客さんから教わりました(笑)。ありがたいことに、気にかけていろいろ教えてくださる親切な方が多いです。

季節限定の完熟ブルーベリートルテ500 円は、『Backerei Punkt』にパンを買いに来た、いすみ市内のワイズファームの農園主が食材の提供を持ちかけて誕生。「すぐレシピを考えました」と沙綾さん

優作 オープン初日も、ご近所にチラシを配ったのと、SNSで告知しただけだったのに、お店から離れた地区から見えた方もいて。口コミを広げたり、チラシをコピーして知り合いに渡したりしてくださったみたいです。その温かさに感動しました。

沙綾 それから、お客さんがきっかけでメニューが生まれたこともあります。いすみ市産のブルーベリーを使った季節限定のトルテは、農園の方が「よかったら使いませんか?」と提案してくださって誕生した商品です。

髙原 お店と生産者がつながりやすいんですよね。家庭菜園などでとれ過ぎたらおすそ分けしたり、野菜や魚介を物々交換したり。食材を循環させる習慣がある地域なんです。農業が大規模ではなく多品目で、街のサイズ感もちょうどいいのかも。

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『港の朝市』は大原漁港で毎週日曜開催(現在は休止中)。沖合にある一大漁場・器械根でとれたタコや伊勢海老などが並び、購入した海鮮をバーベキューでも楽しめる。近隣の雑貨店や飲食店などの出店も多い

いすみ市には、オーガニックと小商いの文化が根づいている

優作 県内外から多くのお客さんが来る大原漁港の『港の朝市』をはじめ、いすみ市を中心に近隣エリアでマルシェが数多く開催されていますよね。僕らも9月は一宮町、10月は九十九里町のマルシェに出店予定です。いつか、『港の朝市』にも参加してみたいです。

髙原 マルシェの発展は十数年前から。私たちも6年間ほど保育園跡地を利用して毎月マーケットを開催し、小商い初心者とベテラン、そして移住者の方々と地元の方々をつなぐ活動を続けていました。今ではマルシェも各地で開かれて、移住者が小商いにチャレンジすることも増えてきました。

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オーガニック専門店『いすみや』は、学校給食の有機米・有機野菜を作る生産者を応援しようという思いを抱いた店主が2020 年に開店。学校給食と同じ米のいすみやのお米2kg1,250 円~や有機食品を販売している。オーガニックや持続可能な暮らしに共感して店を手伝う若者も増えてきた TEL/070-4332-6135 住所/千葉県いすみ市岬町長者475 営業時間/10:30~17:30 定休日/水・日定休

沙綾 有機農業に取り組む生産者も多いですね。スーパーのいちばん目立つところに専用コーナーがあって関心の高さを感じました。

髙原 有機農業は最初から盛んだったわけではないんです。恵まれた自然環境と生物の多様性に注目し、30年以上も前から環境活動を続けられている方々がいて。そうした下地の上に市が「自然と共生する里づくり」を掲げて、さまざまな活動がスタートしました。全国でも先進的と話題になった学校給食の有機化もその一環です。

沙綾 娘が来年、小学校入学なので、給食に有機食材が使われているのは、保護者としてありがたいです。味の評判も耳にします。

髙原 2017年に給食のご飯がすべて有機米になり、翌年には有機野菜の導入も始まりました。参加してくれる農家さんも増えて、市内の『いすみや』さんでは同じお米を一般向けに販売しています。

優作 SNSなどではお店同士のつながりの深さも感じます。

髙原 個性豊かなお店がたくさんあって、自然と紹介しあう風土があるんですよ。自分が先輩にしてもらったから流れを受け継ごう、そんな積み重ねでつながりができているのかもしれません。

沙綾 移住者の方が手がける魅力的なお店も多くて、休日に巡っています。『haru fromagerie・cafe』さんや『杢珈琲』さんも素敵でした。

髙原 生産の現場が近いから鮮度のよい食材が手に入りやすい。作り手の顔が見えて、会話もできるそんな環境がとても贅沢ですよね。食べて応援して、支えあう関係が自然に生まれているのかな。

優作 自分たちの初めての店の開業と移住の場所を、いすみ市に決めて本当によかったです。これからも応援よろしくお願いします!

■髙原和江(たかはらかずえ)さん
出身地/千葉県いすみ市(旧夷隅町)
いすみ市在住歴/31年目
仕事/ちばの野菜伝道師、野菜ソムリエ上級プロ、NPO 法人いすみライフスタイル研究所理事長

大学入学で上京し2009年にUターン。野菜ソムリエとして活動しながら移住定住促進や起業支援、環境保全など、いすみ市の活性化に取り組む

■青木優作さん・沙綾(さや)さん
出身地/秋田県横手市(優作さん)、東京都江戸川区(沙綾さん)
いすみ市在住歴/2年目
仕事/ベーカリー・スイーツ店経営

ともに1985年生まれ。出会いは以前の勤務先のベーカリー。6歳の娘と3人暮らし。好きな時間は「家族一緒にドライブ」(優作さん)、「保育所の登降。娘と歩き、いすみの季節を感じること」(沙綾さん)

INFORMATION
#チバケーション
千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らし

都心から近いのに、風景も食もひとも、すべてが新鮮で心に響く。そんな千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らしを伝えて、みんなでシェアするためのキーワードが、「#チバケーション」です。
#チバケーションは、千葉を旅して遊ぶことはもちろん、買い物をしたり、その味覚を楽しんだり。買って帰ったものを家で愛で、味わう・・・、あとに続く余韻の時間も含みます。ワーケーションや二地域居住、移住や定住もそのひとつ。さまざまな#チバケーションのかたちを紹介しています。

Styling:YOSHIE KAZAMORI Photo:ATSUSHI YOSHIHAMA , MIHO NORO , FUMINARI YOSHITSUGU Text: ATSUSHI SATO

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※記事は2023年11月21日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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