民藝、オズモール、長野県飯山市、温井村づくり委員会、わら細工

仕立てて育てて贈り継いでいく。小豆島生まれのサステナブルな「1枚の布」/香川県・小豆島町

更新日:2022/05/20

ローカルに暮らすあの人が教えてくれる、町で生まれた手仕事もの(=民藝ちゃん)の話。今回は香川県・小豆島町のギャラリーショップ「うすけはれ」で生まれた「1枚の布」を紹介。うすけはれ店主の上杉道代さんが、民藝ちゃんに込めた思いやローカルの物語をお届けします。

民藝、オズモール、香川県小豆島町、うすけはれ

小豆島から生まれる、10年後も共に育っていく1枚の布

私たちのお店「うすけはれ」は小豆島の山の中にあります。お越しいただく方にとって「未来のありたい自分のために、モノと出会う場所」になればと願い、店を構えています。

今回紹介するのは、うすけはれで今まさに生まれつつあるアイテム。購入いただいたときより、1年先、5年先、10年先、よりその人らしく、魅力を育て続ける。それがこの「1枚の布」です。うすけはれの店内には、生地を組み合わせて、草木や小豆島の廃棄素材などで染められた何枚もの布が並んでいます。お客様にはその中から、お好みのものを選んでいただき、用途に合わせて形にしていきます。この布から生まれるモノは座布団カバーやカバン、足袋、おくるみなど、オーダーする方のライフスタイルに合わせてさまざま。最初はバッグとして仕立てたものを、汚れが目立ってきたら重ね染めしたり、布が弱ってきたらパッチワークをしたり。バッグから別の形に作り替え、誰か大切な人へ贈り継ぐこともおすすめです。

エコやサステナブルが注目される中、もちろんそのこともとても大事ですが、何よりずっと使い続けられることで育まれるものが見てみたい、そんな想いから生み出されたアイテムです。10年先、1枚の布がどうなっているのか、私たちの未来がどうなっているのか、ありたい未来を過ごすためにお客様と育てていきたいと思っています。

文・上杉道代

民藝ちゃんDATA

■教えてくれた人/上杉道代さん
小豆島生まれ、小豆島在住。夫、子供と山の中で暮らしながら、ギャラリーショップ「うすけはれ」を営む

■作った人/
・WUY
染める人。自然の摂理にそった安全な素材を使用し、草木染めによる染め直しや染め素材の提供を行なっている
・来雅子さん
縫う人。小豆島の海のそばで、日々布と向き合い、手仕事から様々なアイテムを生み出している

■買えるところ/うすけはれ
TEL.090-8284-6171
住所/香川県小豆郡小豆島町中山131-1
営業時間/10:00~17:00 
定休日/火・水
公式HP/うすけはれ

PHOTO/MANABU SANO
※メトロミニッツ2022年6月号「わたしの町の民藝ちゃん」より転載

※記事は2022年5月20日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります