中村隼人

歌舞伎初心者も思い切り楽しめる『新春浅草歌舞伎』!中村隼人さんインタビュー

更新日:2018/12/27

浅草の正月の風物詩として親しまれている『新春浅草歌舞伎』。“若手歌舞伎俳優の登竜門”とも言われるこの公演は、7人の主要出演者全員が20~30代の実力派揃いです。メンバーの中村隼人さんは、今年は漫画原作で話題となったスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』、新作歌舞伎『NARUTO -ナルト- 』にも出演し、注目を集めている若手の1人。今回で8度目の出演となる『新春浅草歌舞伎』の魅力や見どころについて語っていただきました。

尾上松也さんとのやりとりがメインになる昼の部の『義賢最期』。ふたりのやりとりが楽しみ

来年の公演では、昼の部と夜の部、それぞ3作品が上演されます。この浅草歌舞伎は、普段は同じ舞台に立つことが少ない役者同士の絡みが観られるのも楽しみの1つですが、昼の部の『義賢最期』においても・・・。

「今回は、(尾上)松也兄さんと、初めてたっぷりと芝居させていただきます。兄さんと僕のやりとりがメインになってきますのですごく楽しみですね。この作品は“感情が大事”と言われていますが、感情を入れ過ぎると新劇みたいになってしまうのが難しいところ。バランス良く演じていきたいと思います。」


夜の部の演目『番町皿屋敷』は、幼い頃からずっとやりたいと思っていた。新春から叶ってうれしいです!

 また、夜の部の演目『番町皿屋敷』は、一般的に怪談話と思われがちですが、今回上演するのは明治時代の劇作家・岡本綺堂がこの怪談話をもとに新たに書き直した恋愛がテーマの物語。中村隼人さんは主役・青山播磨を演じます。

「これはちょっと変わった恋愛の話で、恋したゆえの猜疑心や嫉妬心、男のプライドの哀れさなどが描かれています。“男はどうして本当の意味で素直になれないんだろう”というところをぜひ観て、感じていただければ。実は、僕はこの芝居がとても好きで、幼い頃からずっとやりたいと思っていたんです。新春からそれが叶って本当にありがたいですね」

新春浅草歌舞伎は、これら演目の他、開幕前に素顔の出演者が舞台に立って芝居の解説やフリートークをする「お年玉」(年始ご挨拶)も用意され、“歌舞伎がぐっと身近に感じられる”と大好評。さらに、観劇ついでに浅草寺初詣や仲見世散策、美味いもの巡りなどができ、初心者から長年のファンまで満足できること間違いなしです。1月は、ぜひ浅草で歌舞伎を楽しんでみませんか?

中村隼人が出演の『新春浅草歌舞伎』はホテルのお正月ランチ付きでご用意!

お正月の風物詩として親しまれ、大人気の『新春浅草歌舞伎』。注目の若手歌舞伎俳優が集結し、有名な演目の大役に挑む。2019年は、尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助らが出演し、「番町皿屋敷」など3演目を上演。また、開幕前には「お年玉」と呼ばれる大好評の口上「年始のご挨拶」もあり、福々しくお祭り感がたっぷり。OZではホテルの高層階でいただくお正月ランチ付きでご用意。

プロフィール

中村隼人(なかむらはやと)
1993年、二代目中村錦之助の長男として誕生。2002年、初代・中村隼人の名で初舞台に立つ。以後、NHK大河ドラマ『龍馬伝』『八重の桜』をはじめ、俳優、CMなど幅広く活躍
スポット名
浅草公会堂
住所
東京都台東区浅草1-38-6
交通アクセス
つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線「浅草駅」1・3番出口より徒歩5分、東武鉄道「浅草駅」北口より徒歩5分
出演
尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助 他
公演日程
2019/1/2(水) ~ 2019/1/26(土)
料金
1等席9000円、2等席6000円、3等席3000円
※未就学児入場不可
ホームページ
『新春浅草歌舞伎』公式サイト

PHOTO/Kikuko Usuyama WRITING/Yashio Suzuki

※記事は2018年12月27日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります