生物発光や巨大生物も!上野の国立科学博物館で深海の謎に迫る特別展

PC

宇宙とともに、人類に残された最後のフロンティアとも言われる、未開拓の場所「深海」。科学が進歩した今でも、まだまだ解明されていない謎がたくさんあるのだとか。そんな深海に関する最深(新?)研究の成果を見ることができる展覧会が始まる。私たちの知らない、ディープな海の世界へ出かけてみよう。

更新日:2017/05/29

  • LINEで送る

最新映像や珍しい生物標本が充実。発光する深海生物の謎に迫る展示も

上野の国立科学博物館では、2017年7月11日(火)から10月1日(日)まで特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」を開催。同館では、2013年開催の特別展「深海」で、世紀のスクープ映像と言われた生きたダイオウイカの映像や全長約5mの標本展示が話題となり、60万人もの来場者があったそう。

今回は、最新の研究成果に基づいて、深海生物の映像や実物展示がさらに充実。特に「生物発光」や「巨大生物」、「超深海」などに焦点を当てた展示が見どころに。

例えば、「生物発光」。深海に生息する生き物のうち、およそ9割が発光する能力を持っているけれど、その目的については未解明なことが多いという。

クロカムリクラゲ

写真の「クロカムリクラゲ」は刺激を受けると傘の表面が光る発光生物で、名前の由来は傘の内側が黒いことから。実は、その黒い部分の内側に胃があって、発光生物を食べても外に光が漏れないようになっているそうで、“腹黒い”のには理由があるというわけ。

深海魚の「デメニギス」は、透明な頭の中に大きなグリーンの眼を持っている。透けて見える頭のドームの中はゼリー状で、視野を広げる役割や眼を守る働きがあるらしい。それにしても、なんて個性的なマスク!

デメニギス

深海の巨大生物も大集合!5年以上の絶食記録で話題になったダイオウグソクムシも

さらに「深海」は、陸上では想像できないような巨大生物が棲むゾーンでもある。「海の魔物」と呼ばれて恐れられてきたダイオウイカは、最大で全長18mという記録も残るほど。そのダイオウイカよりもさらに大きいと言われるダイオウホウズキイカの標本も、その一部が展示されるそう。

写真は、北太平洋の深海に生息し、成長すると全長7mを超える巨大なサメ「オンデンザメ」の姿。

オンデンザメ

また、ダンゴムシなどの仲間の等脚類としては世界最大の「ダイオウグソクムシ」も展示。大型の割にはきわめて小食で、鳥羽水族館では5年以上の絶食記録を残した個体もあって一躍人気者に。ぬいぐるみなども発売されたので、知っている人も多いかも。

巨大生物については、4Kスーパーハイビジョンで巨大生物の迫力ある映像を臨場感たっぷりに感じられる「深海シアター」も見逃せない。

6000mより深い「超深海」の世界では、お寿司そっくりの姿で特殊能力を持つエビが

深海の中でも6000mより深いところは「超深海」と呼ばれ、食べるものも少なくて過酷な環境のはずなのに、最近の研究で独自の生命圏のあることが分かってきたとか。

写真の「カイコウオオソコエビ」は、1万mより深い世界最深部で採取されたもの。発表された時は、その姿が「どう見てもお寿司にしか見えない」と言われてちょっと注目されたそうだけど、食べ物の少ない超深海で生きるために、特別な酵素で沈んできた木くずなどを分解できる能力もあるらしい。

カイコウオオソコエビ

会場ではこのほかに、深海を調査することで分かる海底の地震断層の様子や、希少な金属「レアメタル」を含む深海底の様子なども展示。そこから見えてくる巨大災害への備えや、深海に眠る資源へのロマンなど、深海のさまざまな面を知ることもできる。

この夏は、私たちが知る海とは全く違った表情を見せる深海の真実の姿を、最新の映像と展示で体感してみよう。

特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」の招待券を5組10名様にプレゼント

抽選で5組10名様に特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」の招待券をプレゼント! この機会にぜひ、応募して。

特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」

国立科学博物館

TEL.03-5777-8600 (ハローダイヤル)
東京都台東区上野公園 7-20 国立科学博物館
アクセス:JR「上野駅」公園口より徒歩5分 、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」より徒歩10分、京成線「京成上野駅」正面口より徒歩10分

会期:2017年7月11日(火)~10月1日(日)
開館時間:900~17:00、金・土曜は20:00まで (入館は各閉館時刻の30分前まで)
夏休み特別開館延長:8月13日(日)~20日(日) 9:00~18:00 
※8月18日(金)、19日(土)は20:00まで
休館日:7月18日(火)、9月4日(月)・11日(月)・19日(火)

入場料:一般・大学生 1600円(1400円)、小・中・高校生 600円(500円)、金曜限定ペア得ナイト券 2000円
※( )内は前売りおよび各20名以上の団体料金
※金曜限定ペア得ナイト券は金曜夜間(17:00~20:00、最終入場19:30)入場可、会場での当日販売のみ、2名同時入場、男女問わず
<企画チケット>
「海洋堂フィギュア・会場限定3種コンプリート付チケット」3200円 Amazon限定販売
※会場限定で販売する(ガチャ)の3種全て+チケット1枚+特製クリアファイルのセット
「リラックマ×深海2017 特別コラボグッズ付チケット」詳細は公式サイトで確認を

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

アート、ミュージカル、クラシック・・・特別な1日を約束する“東京体験”をチェック

東京体験

舞台、ミュージカル、歌舞伎、クラシック、アート・・・さまざまなエンターテインメントがあふれている東京。でも、なかなか経験する機会がない人も多いのでは? オズモールの東京体験では、観劇や鑑賞のレストラン付きプラン、お土産付きの観劇チケットなど “いい1日”が過ごせる、とっておきのプランをラインナップ。ぜひチェックしてみて。

※記事は2017年5月29日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP