至上の印象派展 ルノワール+セザンヌ
美術展ニュース

モネの幻の代表作ほか印象派がこんなに!世界有数の個人コレクション「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」

更新日:2018/02/05

ルノワール、ファン・ゴッホ、モネ、セザンヌ、ピカソ・・・美術ファンでなくても、誰もが知っている世界的に有名な作家たち。そんな作品を、1人のコレクターが情熱的に集めた“個人コレクション”が披露される。プライベートと言っても、スイス国外から一度も出たことがないモネの代表作ほか、印象派・ポスト印象派の傑作ばかり。「ビュールレ・コレクション」の全貌が観られるのは今回が最後だから、この機会を逃さないで。

左:ピエール=オーギュスト・ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》 右:ポール・セザンヌ《赤いチョッキの少年》

至上の印象派展 ビュールレとプライベート美術館
左:エミール・ゲオルク・ビュールレ、1950年頃 Photo: Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) 右:ビュールレ・コレクションのプライベート美術館 Photo: Hans Humm, Zurich

印象派の巨匠ルノワールの最高傑作となる少女像など約60点を展示

2018年2月14日(水)から5月7日(月)まで、六本木の国立新美術館では「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を開催。世界でも有数のプライベート・コレクションの中から、印象派の作品を中心に約60点の名作を展示する。トップ写真は、絵画史上、最も有名な少女像といわれるルノワールの作品と、セザンヌの《赤いチョッキの少年》で、印象派の中でも高い人気を誇る両巨匠の「最高傑作」。

このコレクションは、スイスの実業家であるエミール・ゲオルク・ビュールレが、1937年から1956年にかけて収集したもの。邸宅の別棟に飾られていたコレクションは、その後美術館として一般公開されていたそうだけど2015年に閉館。2020年にはチューリヒ美術館に全作品が移されることが決まっているため、今回はコレクションの全貌を観ることができる最後のチャンスなのだとか。

至上の印象派展 アルフレッド・シスレー
アルフレッド・シスレー《ハンプトン・コートのレガッタ》(C)Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: Dominic Buettner, Zurich

会場は10の章で構成。軽やかな筆致で表現された印象派の風景画も

会場は、「肖像画」「ヨーロッパの都市」「19世紀のフランス絵画」「印象派の風景―マネ、モネ、ピサロ、シスレー」「印象派の人物―ドガとルノワール」「ポール・セザンヌ」「フィンセント・ファン・ゴッホ」「20世紀初頭のフランス絵画」「モダン・アート」「新たなる絵画の地平」の、10章に分けて作品を構成。

写真は、ロンドンの旧王宮「ハンプトン・コート」でのボート競技・レガッタの様子を描いた、印象派のシスレー作品(日本初公開)。印象派の画家たちは、肖像画や静物画などいろいろなテーマに取り組んだけれど、いちばん熱心に描いたのが「風景画」だったという。この作品のほかにも、パリの郊外やセーヌ河畔の豊かな自然を、印象派らしい軽やかな筆致でいきいきと表現した傑作が揃っている。

至上の印象派展 フィンセント・ファン・ゴッホ
フィンセント・ファン・ゴッホ《日没を背に種まく人》(C)Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)

特に充実したセザンヌとファン・ゴッホのコレクションから、それぞれ6作品

印象派の画家の中でも特に充実したコレクションを持つのが、ポール・セザンヌとフィンセント・ファン・ゴッホの2人について。セザンヌの作品では、肖像画の中で最も有名なトップ画像の《赤いチョッキの少年》をはじめ、初期の作品から晩年のものまで6点が展示される。

また、ファン・ゴッホの作品も6点出品されているものの、作品はすべて6年の間に制作されたものだとか。それでも、37歳という若さで短い生涯を燃やし尽くしたことを考えれば、その表現の多様性を十分に感じられるはず。写真の作品は、ゴッホがパリから南部のアルル地方に移住した頃、ミレーの作品《種まく人》からインスピレーションを得て制作したもので、同様のモチーフは繰り返し描かれたそう。

至上の印象派展 クロード・モネ
クロード・モネ《睡蓮の池、緑の反映》(C)Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)

出品作の約半数が日本初公開!コレクターの情熱を感じながら鑑賞を

今回の展覧会の見どころのひとつは、出品作の約半数が日本初公開であるということ。なかでも、モネの代表作のひとつに数えられる写真の《睡蓮の池、緑の反映》は、これまでスイス国内から一度も外に出たことのない作品。ビュールレは、「睡蓮」をモチーフにした作品を4点購入していて、そのうち2点はチューリヒ美術館に寄贈している。手元に残したこの作品は、本人にとっても大切な1点だったに違いない。高さ約2メートル×幅約4メートルの大作で、門外不出とされた最高傑作だけに、今回の展覧会で鑑賞できるのは幸運かも。

たった1人のコレクターの情熱が作り上げた、世界有数のすばらしいコレクション。ビュールレの美術への愛情に心をとめながら、名作絵画の数々を堪能して。

「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」展の無料観覧券を5組10名様にプレゼント

【応募方法】
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【応募期間】
2018年2月5日(月)10:00~2018年2月12日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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至上の印象派展 ポスター

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

イベント名
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
開催場所
国立新美術館 企画展示室1E
開催日程
2018年2月14日(水)~5月7日(月)
開催時間
10:00~18:00 ※毎週金・土曜日、4月28日(土)〜5月6日(日)は20:00まで、入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日 ※ただし5月1日(火)は除く
観覧料(前売)
一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)
※トップ画像 クレジット
左:ピエール=オーギュスト・ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》 右:ポール・セザンヌ《赤いチョッキの少年》(C)Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
ホームページ
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国立新美術館

電話番号
0357778600 0357778600 (ハローダイヤル)
住所
東京都港区六本木7-22-2 Map
交通アクセス
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」6出口より美術館直結、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口より徒歩5分、都営大江戸線「六本木駅」7出口より徒歩4分

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※記事は2018年2月5日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります