東京離島、式根島

【式根島恋人旅】温泉が湧き出るようにふたりの愛も湧いてくる!? 1泊2日式根島LOVE旅を編集部が提案!

更新日:2019/01/22

式根島のいちばんの見どころは、岩場に囲まれ海が間近に迫る、ワイルドで野性味あふれる温泉スポット。今回編集部が提案するのは、恋人と式根島にある3つのワイルド温泉を巡るラブ旅プラン。こんこんと湧き出る温泉のように、ふたりの愛も湧き出てくる、そんな温泉三昧の旅に出かけよう。

恋人同士で巡りたい、一泊二日の式根島旅のポイントとは?

東京離島、神津島、

自然の温泉でデトックスしたら、島の湧き出るパワーを全身で受け入れよう

大地から天然温泉が湧き出て、大地のパワーにあふれている式根島。そんな式根島に恋人同士で訪れるのなら、あつあつの温泉をとことん満喫する、湯めぐりデートがおすすめ! 式根島には、24時間男女一緒に入れる天然露天温泉が3つあり、温泉巡りをしながらふたりの時間を楽しめる。まずは、源泉が80度もあり潮の満ち引きによって入れる「地鉈温泉」で日ごろの疲れなどたまったものをデトックス。そのあと、数分あれば行き来できるほど近くにある、「松が下 雅湯」と「足付温泉」をはしご湯。式根島の大地から湧き続けるお湯にふたりで浸かり、体はポカポカ、ふたりの愛もさらにあたためて。温泉のほか、地元素材を使ったおいしいものを食べ、式根自慢の海に癒されるのも忘れずに!

【式根島のお役立ちお店情報】
・「おくやま」
島の人がスーパーのように利用している商店。生鮮食品や野菜、お菓子や飲み物はもちろん、手作り弁当やお惣菜も手に入る。地酒や名産品などのおみやげも販売。
住所/東京都新島村式根島281-1 営業時間/8:30〜19:00  夏季~20:00 月定休(夏季は無休)

・「いのうえみやげ店」
オリジナルTシャツやお菓子、地酒など、式根島みやげが勢揃い。ギョサンや海水浴用のゴーグルやうきわなど島時間が楽しくなるアイテムも豊富なので、到着したらまず訪れて。
住所/東京都新島村式根島15-2 営業時間/7:30~18:00頃  夏季~21:00 無休

■交通について
今回は、高速ジェット船を利用。東京・竹芝桟橋より約3時間で式根島に到着。料金は往復18820円(シーズンにより異なる)。島内は、レンタルモビリティーを利用

1泊2日の式根島のラブ旅モデル行程表

【1日目】
08:35 竹芝出発
11:45 式根島到着 、港でレンタルモビリティーの受け取り
12:15 地鉈温泉で入浴
13:30 島cafe963で昼ごはん
15:00 松が下 雅湯と足付温泉をはしご湯
17:30 凪グランピングにチェックイン
19:00 凪グランピングで和食ディナー
【2日目】
07:30 凪グランピングで朝ごはん
09:30 泊海岸を散策
10:30 みやとらでくさやのたたき丸に挑戦。その後、みやげ店などをぶらぶら
12:00 大師で昼ごはん
13:15 式根島出発
16:20 竹芝到着
(運航時間はシーズンにより異なるので、東海汽船のHPで確認を。2、3月は大型客船のみ運航)

恋人と過ごす式根島の1日目

式根島、モビリティ
ふたり乗りの超小型モビリティ。ふたり乗りが2台、3人乗りが1台の全3台なので、早めの予約を

移動は、「フジイレンタカーサービス」で借りられる小さな式根島にぴったりの超小型モビリティで

島に着いたら、「フジイレンタカーサービス」で予約しておいた超小型モビリティを港でレンタル。超小型モビリティとは、電動スクーターよりパワーがあり、軽自動車よりコンパクトな電動車。普通免許があれば運転でき、操作方法も一般的な車とほぼ同じなので、初めて乗る人でも心配なし。通常の車もレンタルできるけれど、細い道の多い式根島の移動には、この小回りのきくモビリティが断然便利。大人ふたりが前後に乗るタイプで、ふたりの距離も近くに感じられるはず。東京の離島でこれに乗れるのは式根島だけ。普段なかなか乗れない車で、心ゆくまでドライブデートを楽しもう。

フジイレンタカーサービス

TEL.04992-7-0337
住所/東京都新島村式根島610-2
営業時間/8:00〜18:00
定休日/無休
アクセス/野伏港より徒歩17分(車の受け取り・返却は港で)

式根島、地鉈温泉
(左)温泉までは断崖絶壁が続く (右)温泉は水着が必須。更衣室がないためあらかじめ服の下に水着を着ておくのがおすすめ。温泉の色が付くので白い水着は避けよう

式根島の初温泉は、断崖に囲まれた島でいちばんワイルドな「地鉈温泉」

モビリティに乗ったら、島を代表する「地鉈温泉」に向けて出発。地鉈温泉は、切り立った岩山の底にある野性味あふれる天然温泉。岩壁に囲まれた珍しい場所にあり、温泉に浸かりながら力強い圧巻の景色を楽しめる。温泉は海辺にあるため、潮の満ち引きによって温度が変化するというナチュラルさも特徴だ。赤褐色のお湯の泉質は硫化鉄で冷え性や神経痛によく、別名「内科の湯」とも呼ばれているとか。約80度もある源泉は、体の芯からポカポカになると評判。自然のパワーを全身で感じながらあつあつのお湯に浸り、ふたりの愛をあたためよう。

地鉈温泉

住所/東京都新島村式根島
営業時間/24時間入浴自由※水着着用、更衣室・シャワーなし
料金/無料
定休日/なし
アクセス/野伏港より車で約5分

式根島、島cafe963
(左)古民家をリノベーションしたカフェ  (右)ガパオライス1058円。目玉焼きのとろとろの黄身を絡めればマイルドな味わいに

大地から湧き出るパワーを取り込んだら、島唯一のカフェ「島cafe963」で腹ごしらえ

地鉈温泉で島のパワーを注入したら、アットホームな雰囲気が心地よく、式根島唯一のカフェ「島cafe963」でランチを。式根島産の野菜や魚など、島の恵みを使ったエスニック料理がいただける。ランチのイチオシは、式根島でとれた明日葉が入った、通年食べられるガパオライス。明日葉の爽やかな香りとほのかな苦みがアクセントになった、独特な味わいが美味。そのほかのメニューは時期によって変わるという。オフシーズンは予約時に食べたい食材をリクエストすれば用意してくれることも。

島cafe963

TEL.04992-7-0961
住所/東京都新島村式根島344-5
営業時間/11:00~14:00、17:30~22:00※夏季10:30~15:00、17:30~22:00
定休日/不定休※夏季は無休
アクセス/野伏港より車で2分

式根島、雅湯、足付温泉
(左)松が下 雅湯の湯船。小さな更衣室も完備 (右)足付温泉の温度はだいたい35度前後。ぷくぷく出ている泡を目印に温泉を見つけ出そう

お腹を満たしたら、泉質の異なる「松が下 雅湯」と「足付温泉」で湯めぐり

島の味でお腹いっぱいになったら、海のすぐ近くにある天然温泉「松が下 雅湯」で再び湯あみを。こちらのお湯は、地鉈温泉と同じ源泉から引いていて、いつでも適温で入れるので地元の人も日常的に利用しているとか。雅湯には足湯もあるので、足だけ浸かってのんびりおしゃべりするのもおすすめ。雅湯を堪能したら、徒歩数分で行ける「足付温泉」へはしご湯。その昔、足を怪我したアシカが温泉に入って傷を癒したことからこの名が付いたそう。お湯は、式根島の天然温泉で唯一の無色透明。切り傷などを癒す効果があり、「外科の湯」とも呼ばれている。こんなに近くで異なるお湯に入れるうえ、どちらの温泉も目の前には海が広がりロケーション抜群! 雄大な景色を見ながらふたつの湧き出る天然温泉を楽しめば、ふたりの仲もさらにあつあつに。

【松が下 雅湯】
住所/東京都新島村式根島
営業時間/24時間入浴自由※水着着用、更衣室・シャワーあり
料金/無料
定休日/なし
アクセス/野伏港より車で約5分
松が下 雅湯

【足付温泉】
住所/東京都新島村式根島
営業時間/24時間入浴自由※水着着用、更衣室・シャワーなし
料金/無料
定休日/なし
アクセス/野伏港より車で約5分
足付温泉

恋人と過ごす式根島の2日目

式根島、泊海岸
周りを囲う岩には黒松が生えていて、式根島らしい絶景に出会える

「泊海水浴場」で、透明度抜群の式根島の海を見ながらビーチを散策し、1日をスタート

朝食を食べ、宿を出たら、透明度の高いことでも知られる式根島の海を見に、ドライブをしながら「泊海水浴場」へ。こちらは、岩にぐるりと囲まれた穏やかなビーチ。小高い場所にある駐車場からは、エメラルドグリーンに煌めく海と扇状をした独特な入り江の絶景を一望できる。ビーチに降りる前に、泊の海をバックに記念撮影を忘れずに! 白い砂浜に降りたら、ビーチコーミングしながら散策したり、足だけ海に入ったりして、その澄んだ海を堪能しよう。朝いちばんの爽やかな海で、ふたりの心もリフレッシュされる。

泊海水浴場

住所/東京都新島村式根島
アクセス/野伏港より自転車で4分

式根島、みやとら
まんまるい形のたたき丸は1個200円。具はくさやのほか、明日葉の佃煮、ハム&チーズがある

島民にも愛される「みやとら」のローカルおやつ“たたき丸”で、くさやに挑戦!

式根島の美しい海に心が満たされたら、島らしい食材「くさや」を使ったご当地グルメに挑戦。くさやとは、近海で水揚げされたアオムロアジなどの鮮魚を、伝統のくさや液に漬けて干したもの。その独特な匂いから、島民の中でも好き嫌いが別れるそう。くさや初心者にもおすすめなのが、惣菜や弁当が充実した商店「みやとら」で手作りする「たたき丸」。これは、具材をごはんと島の郷土料理であるたたき(魚のすり身)で包んで揚げた、オリジナルの惣菜だ。くさやのたたき丸をひと口パクリ。すると、くさやの強烈な匂いが口から脳天に突き刺さる衝撃体験が! あまりの匂いに驚くけれど、凝縮した魚のうま味と強めの塩味のおいしさに気が付くと、意外とクセになってしまうかも。くさやの匂いが記憶から“湧き出る”たびに、「あのくさやはすごかったね」とふたりの中でいつまでも語れる思い出になるはず。

みやとら

TEL.04992-7-0304
住所/東京都新島村式根島283-2
営業時間/8:00~19:00※夏季~20:00
定休日/日※夏季は無休
アクセス/野伏港より車で約5分

式根島、大師
明日葉チャーハン700円(写真手前)。磯の香りに包まれる岩のりチャーハン800円(写真奥)も人気

出発前は、地元で愛されるレストラン「大師」でがっつりお昼ごはん

くさやのたたき丸で盛り上がったあとは、腹ごなしを兼ねて商店が集まる集落の中心でおみやげ選びを。買い物が済んだら、メニューのバラエティが豊富な「大師」でお昼ごはんを食べて旅の締めくくり。こちらのレストランは和食や洋食、中華まで揃い、特に冬場は地元の人向けにメニューが充実するとか。選ぶのに迷ったときにおすすめなのが、通年いただける明日葉チャーハン。東京の有名中華料理店で修行経験のある店主が作る、島の特産を使った自慢の一品だ。ひと口食べると明日葉の風味がふわりと鼻を抜ける、シンプルかつ優しい味わいについついスプーンが止まらなくなる。おいしいチャーハンを食べながら、式根島の旅の思い出話に花を咲かせよう。

大師

TEL.04992-7-0002
住所/東京都新島村式根島282-2
営業時間/9:30〜17:30
定休日/不定休
アクセス/野伏港より車で7分

恋人で過ごすのにおすすめの宿

式根島、凪グランピング

天井高3mの広々としたテントで快適に過ごせる、式根島唯一のグランピング施設「凪グランピング」

「凪グランピング」は、2018年にオープンした式根島で注目のグランピング施設。敷地内には4棟のテントがあり、各テントには冷暖房やベッド、ソファやドライヤーなどを完備。非日常を感じながら、快適に過ごせる。夕食には、三軒茶屋で和食を学んだ店主が手掛ける和のコース料理もしくはバーベキューを。敷地内にはご主人が手作りしたツリーハウスや木のブランコがあり、ふたりで童心にかえって遊ぶのも楽しい。

【凪グランピング】
TEL. 04992-7-0029
住所/東京都新島村式根島440-2
料金/2名1室14000円~
アクセス/野伏港より車で3分
凪グランピング

PHOTO/HIROSHI KIYONAGA MANABU SANO AYA MORIMOTO TEXT/CHIAKI ISHIBE

※記事は2019年1月22日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります