まるで本物のバラのよう!白金高輪「Passion de Rose(パッション ドゥ ローズ)」のスペシャリテにひとめぼれ

更新日:2019/05/14

バラのスイーツと言えばここ!と評判の「Passion de Rose(パッション ドゥ ローズ)」。店名どおり、バラを愛するフランス仕込みの人気シェフが手がけるパティスリー。なかでもスペシャリテ「ローズ」は、本物のバラのような美しさと、甘さ控えめで上品かつ奥深い味わいがまさに大人向けスイーツ。「ピエール・エルメ・パリ」のスーシェフなどを務めたシェフによるスペシャリテのこだわりや魅力、店名への思いをご紹介します。

シェフ渾身のスペシャリテは、バラをかたどった真っ赤なケーキ

大好きな「バラ」への思いと
「情熱」を込めたお菓子を提供

白金高輪の閑静な住宅地で、パリのパティスリーをイメージした赤の建物にゴールドのバラのロゴがひときわ目を引く「Passion de Rose」。2013年オープン当時から注目を集め、2017年にはイートインスペースとを備えた近隣へ移転オープンし、店内には厨房を併設。色鮮やかで独創的な約30種類の作りたてのケーキをはじめ焼き菓子がずらりと並び、見ているだけでもワクワクする。

オーナー&シェフの田中貴士さんは、恵比寿の「タイリユバン・ロブション」で洋菓子の基礎を学び、アラン・デュカス氏が手がける青山の「ブノワ」を経て渡仏。パリの「des GATEAUX et de PAIN」のスーシェフを務め、帰国後、「ピエール・エルメ・パリ」のスーシェフなどを務めた経歴の持ち主。「バラ好きな祖父の影響もあって、いつかバラ(Rose)を冠にしたお店を作りたいと思っていました」と田中シェフ。先輩フランス人シェフのお菓子に対する思いに共鳴し、“情熱(Passion)をもってお菓子作りに取り組む”という思いを込めて店名を決めたそう。

「フランス菓子の枠を強く意識し、素材の味がわかるのはもちろん、大胆な色使いが目を引くオリジナリティのあるお菓子作りを大切にしています」。フランス大使館などに勤めるフランス人をも虜にする田中シェフのこだわりが感じられる。

しっかりとした食感のタルトと、濃厚なラズベリーとチョコレートの程よい酸味や甘味、ビスキュイのサクサク感がたまらない「ローズ」(580円)

ラズベリーとチョコで作る
華やかさが際立つ「ローズ」

試行錯誤を経て誕生した、いちばん人気のスペシャリテ「ローズ」。チョコレートタルト生地の上に、ビスキュイザマンドショコラとフランボワーズのクリームを搾り出しながら1枚1枚花びらに見立ててデコレーション。「バラの形だからローズのフレーバーをという発想ではなく、ラズベリーとチョコレートの好相性を採用しました。ゼラチンの量は搾れるギリギリの量にするなど食感にもこだわっています」。タルトとクリームの間には、ビスキュイやラズベリージャムをサンド。香料やお酒は一切使わず、素材のおいしさを引き出す組み合わせで完成させた芸術的な逸品。

店内・テラスのイートインスペースで、ドリンクと一緒に楽しんでも。アイスコーヒー550円やアイスティー650円のほか、搾りたてのオレンジジュース700円、自家製レモンソーダ600円、グラスワイン800円など種類も豊富に揃う。6月になるとエントランスの花壇に美しいバラが花を咲かせ、心地よいティータイムを演出してくれる。

こちらもcheck!

「パッション」(580円)は、パッションクリームのムースのような軽さと濃厚な味わいが魅力

中からジュレが登場する
心ときめく「パッション」

田中シェフの好きなパッションフルーツを主役にした、もうひとつのスペシャリテ「パッション」。レモン風味のジュノワーズ(スポンジケーキ)の上に、独自の製法で作ったパッションクリームがたっぷり。「中には、ラズベリー、ブラックベリー、ブリーベリーなど5種のジュレが入っているので、二度三度楽しめます」。レモンと砂糖で作ったかわいらしいデコレーションは、パッションの花をモチーフにしたもの。19世紀末~20世紀初頭にヨーロッパで風潮した花や植物などをモチーフにしたエレガントな装飾=アールヌーボーを好むシェフならではのセンスが光る。

木苺のジュレがたっぷりかかった「ヴァシュラン フランボワーズ」(590円)は、ひと口食べると幸せ気分に

木苺とバニラクリームがコラボ!
「ヴァシュラン フランボワーズ」

木苺のジュレと濃厚バニラクリームのケーキ「ヴァシュラン フランボワーズ」。バニラクリームを羽に見立て王冠をイメージしたこちらも、大胆な色使いをコンセプトにするシェフならではのアイデアが満載。フレッシュクリームとメレンゲを泡出てて作るクリームは、濃厚でとろける味わい。「甘酸っぱい木苺のジュレと、180度のオーブンで4~5時間焼いて仕上げたココナッツのホロホロとした食感も楽しめます」。テイクアウトの際もしっかり冷やしていただきたい。

近隣には、田中シェフが手がけるロールケーキ専門店「ROSE ROULE」(ローズロール)も2018年9月にオープン。Passion de Roseがフランスの素材にこだわるのに対し、こちらは和の素材を使用した10種類のロールケーキがラインナップ。自慢のシフォンケーキと多彩なジャムの組み合わせもぜひ味わってみて。

SHOP DATA

スポット名
Passion de Rose(パッション ドゥ ローズ)
電話番号
0354227664 0354227664
住所
東京都港区白金1-13-12 1F Map
営業時間
10:00~19:00
定休日
なし
交通アクセス
都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線「白金高輪駅」4番出口より徒歩2分

【特集】都心イベントからスイーツまで!バラに癒されるおでかけスポット

女性の心を掴んで離さない花・バラ。5月下旬から初夏にかけて見頃を迎え、東京近郊でもフラワーイベントが多く開催される。そこで今回は、今が見ごろのバラを眺められる庭園や催し物のほか、バラをかたどった愛らしいスイーツをご紹介。バラを愛するバラのプロへのインタビューも必見です。

PHOTO/AYA MORIMOTO WRITING/NAOMI TERAKAWA

※記事は2019年5月14日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります