マッサージピールとは?効果やダウンタイムを美容皮膚科医が徹底解説

マッサージピールとは?効果やダウンタイムを美容皮膚科医が徹底解説

真皮層に働きかけることで肌の剥離を起こさずに行える、画期的な美容方法のマッサージピールとは? ダウンタイムがほとんどなく、1回でもハリやツヤ、くすみケアの効果が期待できる新しい美容方法・マッサージピールについて、東銀座の美容皮膚科「CHRISTINA CLINIC 銀座」の松島先生に聞きました。気になる効果・効能や従来のケミカルピーリングとの違いもチェックしよう。くすみ知らずの透明感のある美肌をめざして。

更新日:2023/09/28

お話をお伺いしたのは、医師松島桃子さん

CHRISTINA CLINIC 銀座

「CHRISTINA CLINIC 銀座」院長。自身の美容医療やエステの体験を通じて120%満足してもらえる「通いたくなるクリニック作り」に励んでいる。定期通院が必要な美容医療だからこそ、勧誘のない安心感のあるクリニックをめざす。

マッサージピールとは?

マッサージピールの特徴

マッサージピールの特徴

マッサージピールとは、イタリア製の「PRX-T33」という特別な薬剤をマッサージしながら肌になじませ、拭き取りを行うケミカルピーリングのこと。年齢により伸びてしまうターンオーバーの周期を整え、生成されるコラーゲンがハリ・ツヤ、小じわをケアしてくれる。

従来のケミカルピーリングとは異なり、皮膚の剥脱を引き起こさずにピーリング治療できる点も特徴のひとつ。痛みやダウンタイムのない優しい治療として注目されている。

マッサージピールの効果・効能

マッサージピールの効果・効能

■ハリ・ツヤ、しわ
皮膚のターンオーバーを促進させるトリクロロ酢酸が真皮まで浸透し、肌の弾力を司る繊維芽細胞を刺激してコラーゲン生成を促すことで、ふっくらとしたハリ・ツヤが蘇り、小ジワの改善が期待できる。

■シミ・肝斑・くすみ
マッサージピールの薬剤に配合されているコウジ酸には、シミのもとになるメラニンの生成を抑える美肌効果が。これに合わせて主成分であるトリクロロ酢酸と過酸化水素がターンオーバーを促し排出することでシミや肝斑、くすみのない透明感のある肌をめざせる。


■毛穴の引き締め
黒ずみ毛穴や脂っぽい毛穴など毛穴悩みはさまざま。そのうち、マッサージピールでケアが期待できるのはたるみ毛穴。加齢にともなって減少するコラーゲンを補い、リフトアップすることでたるみをケアし、毛穴レスな肌を手に入れられる。

マッサージピールで使用する薬剤とその効果

■トリクロロ酢酸(TCA)
肌の真皮層に浸透して、線維芽細胞を刺激することでコラーゲン産生やターンオーバーを促進してくれる成分。深部に作用し高い美肌効果があるが、肌の剥離と、炎症作用があり、美容治療に使うのは難しいとされてきた。マッサージピールでは、低濃度の過酸化水素と一緒に使うことで、肌剥離や炎症をを起こさずに高い美肌効果を得ることができるようになった。

■過酸化水素(H2O2)
低濃度の過酸化水素には、真皮細胞に働きかけ、細胞の再生、血行促進、新たなコラーゲン繊維の形成といった効果があり、トリクロロ酢酸(TCA)と配合することで剥離作用と炎症作用を抑制してくれる。

■コウジ酸
日本酒などに含まれる麹から発見された麹酸は、シミやそばかすのもとになるメラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制。また、加齢による糖化によって生じる黄ぐすみの原因になる「AGEs」の産生を抑えてくれるなど、美白効果のある有効成分。

マッサージピールはこんな人におすすめ

マッサージピールはこんな人におすすめ

■ハリ・ツヤが欲しい人
ターンオーバーを促進し、生成されたコラーゲンがハリ・ツヤを蘇らせてくれる。施術後すぐに効果を感じられるので、ぜひ試してみて。

■くすみで悩んでいる人
美白作用のあるコウジ酸がくすみをケアしてくれる。朝起きてくすんでいるなと感じたら、マッサージピールを行うと顔全体がトーンアップするのでおすすめ。

■顔以外のくすみやザラつきが気になる人
顔以外にも行えるマッサージピールは、二の腕や背中のザラつきにも効果的。首やデコルテに行うことで見える部分全体がトーンアップし明るい印象に。

■レーザー治療をする予定の人
シミ治療など、レーザー治療を行う前にマッサージピールを行うと、肌が活性化してレーザー光がさらに奧まで届くように。より効果を実感したい人におすすめ。

一度の効果と施術頻度

マッサージピールの施術回数と頻度

ハリが出た、トーンアップしたなど、1回の施術で効果を実感できる人が多い。1回行うと2〜4週間効果の持続が期待できる。初めての人は2週間に一度のケアを3回繰り返し、乱れたターンオーバーの周期を整え、その後は月1のメンテナンスがおすすめ。通うことで、透明感のある、綺麗に年齢を重ねた肌を維持できる。通う頻度は医師の診察とカウンセラーとの相談で決めて。

マッサージピールの副作用、デメリット、ダウンタイム

マッサージピールの副作用、デメリット、ダウンタイム

施術中に痛みはほとんどない。肌が敏感な人はまれに赤みが出る場合があるけれど、あってもダウンタイムは1〜2時間ほど。施術後すぐにメイクも可能で、同日にほかの治療もOK。くすみを感じている時に受けると効果をより実感できるのでおすすめ。逆にカサカサするほど肌が乾燥している場合は、肌表面を傷つけてしまうので施術は控えて。アトピー体質の人も事前に医師と相談を。

マッサージピールの施術の流れ

STEP1 診察

STEP1 診察

初診の場合、まずは診察で気になる症状や期待する効果を相談してみよう。施術内容が決まったら、その後施術の説明へ。

STEP2 洗顔

STEP2 洗顔

薬剤をしっかり肌に浸透させるために、施術前にセルフでメイクを完全に落とす。クリニックにはクレンジングや洗顔も用意されている。

STEP3 施術

STEP3 施術

マッサージをしながら薬剤を肌になじませ、浸透、そして拭き取りという作業を部位ごとに行なっていく。施術時間は顔全体だと約10分ほど。

STEP4 保湿

STEP4 保湿

薬剤を丁寧にふき取った後、保湿クリームをしっかりと塗って終了。希望すれば自宅ケア用に保湿クリームを購入することも可能。

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WRITING/NAOKO KAWAI

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※記事は2023年9月28日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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