丸の内で夏のアートさんぽ。“巨匠たちのアート作品”に触れられる3つの企画展、仲通り沿いのおしゃれカフェ&レストランも
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丸の内で夏のアートさんぽ。“巨匠たちのアート作品”に触れられる3つの企画展、仲通り沿いのおしゃれカフェ&レストランも

更新日:2019/07/10

芸術に触れて、自分の感性が磨かれる美術館や芸術祭に出かけてみませんか? この夏、丸の内・東京エリアでは、20世紀に一世を風靡した服飾・染色デザイナーのマリアノ・フォルチュニや、日本のアニメーション界を代表する高畑勲など、さまざまな分野で活躍した巨匠たちの偉業に触れられる企画展が多数開催されています。おしゃれなカフェやレストランにも立ち寄って、のんびりアートな休日を満喫しよう。

三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」

三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
右/マリアノ・フォルチュニ 《オペラジャケット》 1920年代 絹ゴーズにステンシル・プリント、トンボ玉 《デルフォス》1920年代 絹サテン・トンボ玉 神戸ファッション美術館 左/マリアノ・フォルチュニ《室内着》1910年代 絹タフタにス テンシル・プリント 公益財団法人 京都服飾文 化研究財団 撮影:リチャード・ホートン 

絹の巨匠” が手がけたドレスの美しさに魅了される

20世紀初頭、繊細なプリーツを施した絹のドレス「デルフォス」で一世を風靡した服飾・染色デザイナー、マリアノ・フォルチュニの回顧展。彼の旧邸宅兼工房を利用したフォルチ ュニ美術館の全面協力で、日本初公開作品を含む約30点を展示。ドレスやジャケットほか、絵画や版画、舞台芸術関連作品、彼が蒐集した日本の染め型紙なども見逃せない!

三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
左/作者不詳《マリアノ・フォルチュニ》制作年不詳 フォル チュニ美術館 (C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny 右/マリアノ・フォルチュニ《ワーグナーのオペラ『パル ジファル』よりクンドリ》制作年不詳 テンペラ/板 フォルチュニ美術館 (C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展

会期/7/6~10/6
料金/1700円 

東京ステーションギャラリー「メスキータ展」

東京ステーションギャラリー「メスキータ展」
《幻想的なイマジネーション:さまざまな人々》1925年頃、個人蔵 Photo: J&M Zweerts

画家メスキータの作品240点を展示する回顧展

画家・版画家として多くの作品を残したユダヤ人作家・メスキータ。ナチスの強制収容所で命を落としてから75年を迎える2019年、日本初となる回顧展が開催される。展示されるのは 版画約180点と油彩や水彩など約60点。なかでも、人物や動物、植物を題材にした大胆かつ繊細な版画は、強烈なインパクトを与える。

東京ステーションギャラリー「メスキータ展」
上/《シマウマ》 1918年頃、個人蔵 Photo: Martin Wissen Photography, Borken, Germany 下/《ヤープ・イェスルン・デ・メスキータの肖像》1922年、個人蔵 Photo: J&M Zweerts

メスキータ展

会期/6/29~ 8/18
料金/1100円

東京国立近代美術館「高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの」

東京国立近代美術館「高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの」
「平成狸合戦ぽんぽこ」セル付き背景画 (C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

名作アニメーションの絵コンテなど貴重な未公開資料も続々

映画『かぐや姫の物語』(2013年)を最後に、2018年4月逝去した高畑監督の偉業に触れる回顧展。絵を描かない監督が、『アルプスの少女ハイジ』 や『火垂るの墓』などの不朽の名作をどのように作り上げたのか・・・。初公開される制作ノートや絵コンテ、作品の変遷、ほかのクリエイターとの関わりを通して知ることができる。

東京国立近代美術館「高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの」
上/「アルプスの少女ハイジ」セル付き背景画 (C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ 下/「アルプスの少女ハイジ」レイアウト画 (C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ

高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの

会期/7/2~8/18
料金/1500円

丸の内・東京エリアでおすすめのよりみちスポット

丸の内・東京エリアでおすすめのよりみちスポット

2018年5月、アート作品が並ぶ丸の内仲通り沿いにオープン。企業などとコラボしたPOP UPイベントやアート展示を不定期で開催する。テラス席では、十勝産小麦100%の味わい深いパンを使った9種のトースト378円~、夏に最適なアップルジンジャー594円を。

Marunouchi Happ.Stand & Gallery(マルノウチハップ スタンド アンド ギャラリー)

TEL/03-6206-3343
住所/東京都千代田区丸の内2-5-1丸の内二丁目ビル1F
時間/8:00~22:00(フード21:00LO、ドリンク21:30LO) 土・祝前11:00~ 日・祝11:00~20:00(フード19:00LO、ドリンク19:30LO)
定休日/なし
座席/24(テラス6)
アクセス/二重橋前駅より徒歩2分、東京駅丸の内南口より徒歩3分

丸の内・東京エリアでおすすめのよりみちスポット

2019年1月に建て替え、リニューアルオープンした東京會舘1階にあるレストラン。ランチのライトミールセット4158円が人気で、創業時から愛されるカレーやハンバーグステーキなど4種から選べる。食後は、ロビーのモザイク壁画やらせん階段のシャンデリアを見学するアートさんぽへ。

ROSSINI TERRACE(ロッシニテラス)

TEL/050-3134-4890(本舘レストラン予約センター)
住所/東京都千代田区丸の内3-2-1東京會舘本舘1F
時間/10:00~フード 21:30(LO)、ドリンク22:00(LO) 土・日・祝~フード21:00(LO)、ドリンク21:30(LO)
定休日/なし
座席/68
予算/昼4000円~、夜6000円~
アクセス/東京駅丸の内南口より徒歩10分

もっとアートを知りたいなら、こちらをチェック!
OZmagazine「夏のアート旅」特集7/12(金)販売スタート

こちらの美術展の記事のほか、2019年の夏に体験してほしいアート情報をまとめたオズマガジン「夏のアート旅」が発売。この夏は、4回目を迎えた瀬戸内国際芸術祭、石巻で一昨年に続いて開催されるReborn-Art Festivalなど日本各地で芸術祭が開催されるほか、東京都内でも世界的な注目アーティストの個展などが目白押しです。いつもより少し遠出をするのもよし、近場で楽しむのもよし。アートなひとときを味わいましょう。アート旅で、いい1日を。

発売
2019年7月12日(金)
定価
700円
ホームページ
オズマガジンWEB

【特集】東京はアートの宝庫!美術館・アート・美術展ガイド2019

美術館・アート・美術展ガイド2019

アートや芸術に触れて、自分の感性を磨きに出かけてみませんか? 今回オズモールでは、心を豊かにしてくれるアート情報を大特集。今週末行ける都内&東京近郊の美術館・美術展情報や、1泊2日で行けるアートを巡る旅、雑誌「オズマガジン」と連動してお届けするアートなよりみちコースガイドなど、アートな休日の過ごし方をナビゲートします。休日やひとりの時間は、のんびりアートな時間を満喫しよう。

撮影/大崎あゆみ 取材・文/保科和代
※オズマガジン2019年8月号「夏のアート旅」特集の記事転載
※掲載情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください

※記事は2019年7月10日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります