子ども料理研究家の武田昌美さんが作る、簡単だけど華やかな“エコレシピ”
クリスマスガイド2020

【簡単レシピ】子どもと作る、Xmasパーティレシピ3選。子ども料理研究家・武田昌美さんが作る食育レシピを大公開

更新日:2020/11/30

おうちで楽しむクリスマスパーティ。ホームパーティが増えるこのシーズンは、レシピがワンパターンになりがちだったり、子どもの食べ残しが気になるという人も多いはず。そこで今年は、子ども料理研究家の武田昌美さんに、華やかだけど“食べ物を粗末にしない心”を育む、食育レシピを教えてもらいました。家族みんなでフードロスを意識したパーティを楽しもう。

フードロスを子どもの観点で考えて、パーティメニューは子どもと一緒に作ろう!

楽しく料理する経験が、食べ物を粗末にしない心を育む

楽しく料理する経験が、食べ物を粗末にしない心を育む

これまで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えてきたという、子ども料理研究家の武田昌美さん。子どものための料理教室「リトルシェフクッキング」を主宰しており、子どもがひとりでイチから料理をすることで育まれる、“心の成長”を大切にしたレッスンが人気。

武田さんによると「フードロスやエコというと、野菜を皮ごと使うなどが思い浮かぶかと思います。そういった取り組みももちろん大事ですが、子どもの観点で見ると、“残さないで食べられること”が大切」だとか。

子どもの食べ残しを防ぐいちばんのポイントは「一緒に作ること」だと武田さん。「子どもってなにかを作るのが大好き。自分で作るといつも以上に食べますし、食べ残しはかなり減ります。ですから、『残さず食べようね』と闇雲に言うのではなく、料理を楽しい経験として積極的に関わらせることが、食べ残しを減らす近道になると思うんです」。

実際、リトルシェフクッキングに通う子どものなかには、おいなりさんを食わず嫌いする子もいたのだけれど、お揚げを煮るところから一緒に作ったところ、全員がおいなりさんを完食したのだとか。

「嫌いだと思っていたものも、自分で作ったらおいしく食べられるんです。食べ物を粗末にしない心を育むためにも、ぜひ一緒にお料理を楽しんでほしいですね」。

トッピングなら、2歳児でもできる!

トッピングなら、2歳児でもできる!

料理の華やかさのコツは、なんといっても色味。赤・緑・黄色の3色を入れるだけで華やかさがプラスされるそうで、カラフルな野菜を使ったトッピングを子どもに任せるのがおすすめと武田さん。

「子どもってトッピングが大好き。今回ご紹介するレシピのように茹でたニンジンを星型にくり抜いて、トッピングだけ子どもにお願いするのが手軽でおすすめですね。トッピングや飾り付けなら、2歳児でも上手にできるんですよ」。

また、料理が楽しいと感じるために気をつけたいのは、はじめは親子で一緒に作業することだそう。「手が汚れるのを恐れる子どもって結構多いんです。親子で作業する方がコミュニケーションも取れ、作業もスムーズになりますよ」。

子どもと一緒に作れる!簡単で華やかなクリスマスパーティエコレシピ

美しい断面がフォトジェニック!「ガトーインビジブル」

美しい断面がフォトジェニック!「ガトーインビジブル」

「目に見えない」という意味の「インビジブル」。スライスした材料と生地を混ぜ込んで焼くと、具材と生地が一体化して見えなくなることがこの名前の由来だとか。フランスで人気の料理で、りんごなどのフルーツを使って作られることも多いメニュー。

余り野菜を使って作ってもOK。例えば、ジャガイモはカボチャやサツマイモに、ニンジンはトマトやパプリカに、ベーコンはハムやウインナーに、インゲンはアスパラガスやズッキーニなどに変えてもおいしくできる。

【材料】(18cmのパウンド型1台分)
じゃがいも 大2個分(約400g)
卵 2個
にんじん 1/2本(約90g)
牛乳 70cc
ベーコン 4枚
粉チーズ 大さじ3
いんげん 8~10本
塩 小さじ1/4
粗挽きこしょう 少々
米油 大さじ2
薄力粉 50g

【作り方】
1.ボウルに卵を割りほぐし、牛乳、粉チーズ、塩、粗挽きこしょう、米油を加えて混ぜ、薄力粉をふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
2.皮をむいたじゃがいもをスライサーで薄くスライスし、1のボウルに入れて混ぜる。
3.にんじんはスライサーで薄くスライスし、いんげんはヘタを切る。にんじんといんげんを耐熱皿にのせ、電子レンジ600wで1分加熱する。
4.パウンド型にクッキングシートを敷き、2を1/3量を敷き詰める。その上にベーコンを隙間がないようにのせ、上から生地を少し流す。これをじゃがいも、いんげん、じゃがいも、にんじん、じゃがいもの順になるように重ねる。
5.残った生地を全て流し込み、オーブン180℃で45~50分焼く。粗熱が取れたら型から外す。

子どもとこう楽しむ!武田さんのワンポイントアドバイス

・卵割りや子どもの得意な混ぜる作業を取り入れることで、最後まで責任感を持って作業に臨む大切さを子ども自身が体感できます。
・野菜は包丁ではなくスライサーを使用するので、子どもと一緒に楽しく作ることができます。野菜が小さくなったらスライサーを使用するのが難しいので、親にバトンタッチして。
・隙間なく具材を入れるのが、仕上がりをきれいにするコツ。ただ、隙間なく入れるのは子どもにとって繊細な作業なため一緒におこなって。トングや菜箸を使うとやりやすいです。

トッピングを子どもと一緒に楽しもう!「味噌クリームチーズとサーモンのオープンサンド」

トッピングを子どもと一緒に楽しもう!「味噌クリームチーズとサーモンのオープンサンド」

北欧が発祥のオープンサンドは、デンマークではスモーブローと呼ばれ、パンが見えなくなるほど具材をたくさんのせるのが特徴。もともと夕飯の残りをパンにのせて翌日のランチにしたことから始まったとも。クリスマスパーティに張り切って作った料理が残ってしまっても、翌日にパンにのせて家族で楽しむのもおすすめ。パンはバケットのほか、クラッカーでも。食パンの場合はカリッとトーストしてから作って。

クリームチーズに味噌を加えるとコクや甘みが加わり、隅から隅までディップを塗ることで、食べ残しを防げる。発酵食品同士で相性がよく、そのまま野菜のディップにしてもおいしい! 

【材料】4人分
バケット 8枚(厚さ1cm程度)
ベビーリーフ 1袋
クリームチーズ 大さじ2(約40g)
ミニトマト 4個
味噌 小さじ2(12g)
スモークサーモン 8切れ
レモン 1/4個

【作り方】
1.バケットは軽くトーストする。
2.クリームチーズは室温に戻し、味噌と合わせる。
3.1に2を隅まで塗り、ベビーリーフ、半分に切ったミニトマト、スモークサーモン、いちょう切りしたレモンをのせる。

子どもとこう楽しむ!武田さんのワンポイントアドバイス

・「はさむ」サンドイッチは子どもが作るのはちょっと難しいので、子ども料理としてはオープンサンドが簡単でおすすめ。上に乗せるだけでも『自分でやった!』という自信にもつながります。
・のせる順番などにもこだわり過ぎず、子どもにはぜひ自由な発想で作らせてみてください。
・大人用と子ども用に分けて、子ども用は子どもたちに自由に作らせ、大人用は黒コショウをふるなどして大人な味に仕上げると、大人の満足度も高まると思いますよ!

簡単デコでパーティ感がアップ!「ツリーポテトサラダ」

簡単デコでパーティ感がアップ!「ツリーポテトサラダ」

普段捨ててしまいがちなブロッコリーの茎の部分を積極的に混ぜ込んで、淡いグリーンに仕上げたポテトサラダ。星型にくりぬいたニンジンをのせるだけでも、一気にクリスマス気分に。子どもが大好きなマヨネーズ味で、余ったら、サンドイッチの具にしても。

家庭で残りやすいジャガイモやニンジンをメインに使用。なるべく薄く皮をむき、破棄する部分を少なくして。にんじんは型抜きをしたまわりの部分も使用すればフードロスが減らせそう。

【材料】4人分
じゃがいも 大1個(約200g)
牛乳 大さじ2
にんじん 50g
ブロッコリー 60g
コーン缶 30g
マヨネーズ 大さじ1
塩 少々
コショウ 少々

【作り方】
1.皮をむいたじゃがいもを一口大にカット。にんじんは1cmの輪切りにし、うち4枚を星型で抜く。
2.1を鍋に入れ、柔らかくなるまで茹でて水気を切る。星形のにんじんは取り出して、そのほかは温かいうちに潰す。
3.鍋に湯を沸かし、塩を加えてブロッコリーを茹で、粗熱を取り粗みじん切りにする。
4.2の粗熱が取れたら、牛乳を加えて滑らかになるように混ぜる。さらに3、マヨネーズ、塩、コショウで味を整え、最後に水気を切ったコーンを加えて軽く混ぜる。
5.4を器に盛りつけツリーの形に整えたら、星型にくり抜いたにんじんを飾る。

子どもとこう楽しむ!武田さんのワンポイントアドバイス

・切る、茹でるは親が担当し、潰す、混ぜる、型抜き、盛りつけを子どもになるべく任せ、親がたくさん手伝わずにオリジナルツリーを完成させるのがおすすめ。
・子どもだけでできる作業が多いため満足度も高く、食への興味を持つきっかけとなるメニューです。

子ども料理研究家・武田昌美(たけだまさみ)

PROFILE

武田昌美(たけだまさみ)
子ども料理研究家/リトルシェフクッキング株式会社代表取締役

料理を通じて子どもの才能を開花させ、挑戦する勇気・失敗への前向きな姿勢を養うことを目的とする料理教室「リトルシェフクッキング」を経営。2歳から19歳まで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えている。

Instagram(@masamis__kitchen)
ホームページ
公式HP

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PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/KIMIKO OHKATSU MOVIE/MANABU SANO KATSUMI SATO

※記事は2020年11月30日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります