おもしろいこと、この地から。週 刊 東 北!Vol.024/牡鹿半島モニターツアー・ミニレポート

週刊東北!

東北にも少しずつ、温かい春がやってきました。この春夏は、まだまだ知らないこの地の魅力を、みなさんにお届けしたい。そんな気持ちで編集部が一足先に、読者モニター2名とともに、東北へ。向かった先は、宮城県の牡鹿(おしか)半島。そこは美しい海と島影、おいしい海産物、そして思わず笑顔になってしまう猫の島まで、めくるめく体験が待っている場所でした!【このモニターツアーの詳細記事は4月下旬に配信予定です】

更新日:2017/03/30

森と海がある。穏やかさとドキドキがある。その両方が心地よい場所・牡鹿半島

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3月の連休、読者2人とともに訪れた牡鹿(おしか)半島。仙台から約90分、石巻市の突端に入り組んであるこの半島は、森と海が隣り合わせにあることから天然のミネラルが豊富な漁場としても有名。この時期は、牡蠣のラストシーズンということで、手のひらほどの大きさの立派な牡蠣にお目見えしたり、猫たちが暮らす島で、陽だまりの中でひと時を過ごしたり…。
おいしい体験、アクティブ体験、そしてのんびり体験。せっかく旅するなら、いろんな体験がぎゅっと詰まった場所だと嬉しい。そんな、ちょっと欲張りな旅好きの心をくすぐってくれる場所でした。

のんびり過ごす、猫たちに出会える田代島へ

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牡鹿半島からはいくつかの島にも渡れます。今回は、猫アイランドとも呼ぶべき田代島へ。養蚕が盛んだった時代に、ねずみ対策の理由から猫が住むことになったこの島では、今や港に着くやいなや、あちらにも、こちらにも、愛らしいのんびり猫が出迎えてくれるのです。

島の歴史や、震災後の様子など、この島を深く知れるおみやげ屋さん「クロネコ堂」に立ち寄り、カラフルな猫じゃらしを貸していただき、島を探検。猫のフォルムの建物が印象的で、里中満智子さんやちばてつやさんなどそうそうたるマンガ家さんの原画に出会える「マンガアイランド」(写真)では、猫じゃらしに寄ってきてくれた猫たちの表情になんともほっとしてしまうのです。飽きることなく、猫と遊べるひとときが待っていました。

牡鹿半島が見せる、夜と朝の表情にもうっとり

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リアス式の入り組んだ地形で、浜や入り江がそこここに点在するのが牡鹿半島。荻浜、小渕浜、蛤浜、鮎川浜…。東、南、西と向きが違うからこそ、浜によって夕陽や朝日を臨む景色が変わるのも面白いもの。

中でも、牡鹿半島の突端近くにある御番所公園で見る夕陽は、180度はおろか360度近くの景色が一望できて、お天気に恵まれれば、太平洋を染める真っ赤な夕日の姿をゆっくり眺めることができます。目の前の水平線がどこまでも続く、半島ならではの景色に、身も心も浸したくなるのでした。

漁師さんと一緒に漁船に乗って。アクティブに牡蠣漁を体験!

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浜辺に宿をとると、朝目覚める前から海の活気が伝わってきます。この日はワカメ漁の最盛期。近海のワカメを取ってきた漁船と、港のそばではワカメの芯を抜く作業が延々と続けられており、その光景も見学できます(これをお手伝いするために毎年この時期に牡鹿を訪れる人も居るのだとか)。そしてもちろん、宿の朝食には、こういった新鮮なワカメがお味噌汁となり、お浸しや酢の物などとなり、自然の恵みを満喫できるごはんが待っています。

パワーチャージの後は、この地域をベースに活動する若手漁師さんの団体・FISHERMAN JAPANのメンバーの船に乗せていただき、牡蠣漁も体験! この浜ではかつて牡蠣の画期的な養殖方法が生まれたことから、沿岸にはその立役者である宮城新昌さんの顕彰碑(牡蠣のデザイン!)も建てられているほど。
養殖の牡蠣は2年ものがメイン。手のひらと同じほどに成長したその大きさに、そのぷりぷりの姿に、船のあちこちから感激の声があがりました。その後の牡蠣むき体験を経て、牡蠣バーベキューでいただいた牡蠣汁や牡蠣ごはん、バター焼きの味わいに、思わず「自然の恵みにありがとう」という気持ちになって。最後までおいしい体験が続く旅となりました。

牡鹿半島 INFORMATION

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牡鹿半島の春先以降は、景色と海産物がますます楽しみに。4月末以降は銀鮭やホタテ漁がスタートするなど、季節ごとの味わいを楽しめるのが魅力。半島を一周ぐるりとめぐるには、路線バスやフェリーの活用、もしくは仙台からのレンタカー活用がベター。詳しくは、下記の石巻観光協会ホームページを参照のこと。


※このモニターツアーは復興庁の「平成28年度被災地域企業新事業ハンズオン支援事業」で「牡鹿半島旅館民宿組合」に対する支援の一環として実施されました。

※4月後半には、今回の読者モニター2人と共に旅した内容を「女子旅モデルコース」として配信予定。ぜひチェックを!

WRITING/TOMOKO NAKAO (OZmall) PHOTO/YOSHIKAZU ITAMOTO

※記事は2017年3月30日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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