<オズマガジン編集部コラム>レトロかわいい京都~取材こぼれ話~

更新日:2017/02/17

こんにちは、オズマガジン編集部のくまこです。2月10日に、オズマガジン最新号の京都特集が発売しました! 特集では「春の京都」をテーマに、京都各所にある注目のお店や桜スポットを紹介しています。ぽかぽか陽気のなか、桜を見ながらの京都散策は本当にオススメです。・・・が、実際に取材で訪れたのは寒い12月の中旬。(雑誌の取材はおよそ1~2カ月前なんです)。四条河原町は愉快なサンタの人形で溢れていました。そして、なにを隠そう関西出身の私は、年末の帰省も相まって京都漬けの12月を過ごすことに。長居するほど「もう東京に戻りたくない~」なんて思ってしまう、やっぱり大好きな京都。そんな京都特集取材時のこぼれ話に少しお付き合いください。

変わるようで変わらない、鴨川周辺

鴨川は四条に近いほどカップルが多い(編集くまこ調べ)。北のほうが川辺に芝も多くゆったりできますよ

東京から新幹線に揺られること2時間半。京都駅で“実家まで15分・・・”という帰りたい欲と戦いながら、第一に向かうは鴨川ピクニック企画の取材。ご存じのみなさんも多いかと思いますが、鴨川沿いはカップルの聖地。10数年前、鴨川沿いに座り無言の時を彼と過ごした苦い思い出が頭によぎりつつ、京都市役所前のカフェ「AB」でコーヒーとマフィンを買って撮影開始。雑誌で紹介しきれませんでしたが、「AB」は雑貨も販売していて、私もちゃっかりカラフルなクリップを購入しました。プチプラでかわいいので要チェックですよ。河原町駅から歩いて5分ほどの、古い小学校内にある「TRAVELING COFFEE」のコーヒーとクッキーもとてもおいしい(&安い!)ので、こちらもぜひ。

古い建物にかわいいが詰まっています

メリーゴーランド
昭和初期に建てられたノスタルジックなビル。内観も外観も見惚れます
メリーゴーランド
「メリーゴーランド」には雑貨や絵本がたくさん。きっとお気に入りの品が見つかるはず

京都は他県で言う“歴史的建造物”に相当する古さの建物が多々存在するのですが、あまりに数が多いので重要視されず取り壊されてしまうことも。しかし近年、町家やレトロなビルなど古い建物の中に素敵なお店やカフェがどんどん増えているんです。お店自体はさることながら、古い建物の内観や外観も楽しめて一石二鳥なんですよ。今回の取材中にも、やっぱりふらりと訪れてしまいました。個人的には手芸材料やボタン、雑貨の豊富な三条の「SACRAビル」や、ハンドメイドアクセサリーのお店やカフェがある五条の「五条製作所」に「五条モール」、誌面でも紹介した写真の「メリーゴーランド」が入っている「寿ビル」、「WORK&SHOP by BOX&NEEDLE」などが楽しい「ジムキノウエダビル」が好きでよく足を運びます。

老舗喫茶は何軒めぐっても楽しい

喫茶ソワレ
店内を包む青い光。青い光は女性が美しく見えるんだそう
ゼリーポンチ
キラキラのゼリーポンチはソワレの人気商品。訪れたらぜひオーダーしてみて

古い建物の話をしましたが、京都と言えば老舗喫茶店が豊富なのも魅力ですよね。写真の「喫茶ソワレ」は誌面でももちろん紹介していますが、キラキラのゼリーポンチは何回見ても心がときめきます。取材の初日にも40分ほど時間が空いたので、「また後ほど!」とほかのスタッフにしばしの別れを告げ、ひとりでせかせかと訪れました。キラキラのゼリーポンチをひとりで眺めたくて・・・。時間があれば少し足を延ばして、出町柳駅すぐの「柳月堂」も行きたかったなあ。喫茶店でモーニングなら「喫茶チロル」の名物「ハム卵トースト」がフォトジェニックでもありオススメですよ。四条付近でモーニングするなら、「高木珈琲店 高辻本店」も素敵です。観光客も少なく、地元のおじさまたちに混ざっておいしい卵とトーストを食べたら、よい1日をスタートできます。

六曜社
六曜社の手作りドーナツ。地下店は夜23時までやっています
六曜社のマッチ箱。純喫茶はマッチ箱が秀逸な店が多いんです

老舗喫茶といえば、なんと1週間の取材期間の最終日に、ずっと元気だった女性のフォトグラファーが体調を崩したのです。どうやらお昼に食べたうなぎが合わなかったようで・・・。急な体調不良に、ライターFと私のふたりでアタフタ。あと1件の撮影を乗り越えられるのかとハラハラしつつ、次の撮影まで幸い2時間ほど時間があったので、ライターFとともに「六曜社」へ(フォトグラファーは2時間休んでました)。ここの雰囲気は前からとても大好きでしたが、どんな時でも落ち着いた気分にさせてくれるなあと改めて実感。置いてあるマッチ箱も素敵なんですよね。地下店は夜カフェとしても使い勝手◎です。誌面でも紹介しているのでぜひ見てみて下さいね。ちなみにフォトグラファーはなんとか撮影できるまで回復し、無事撮影をすべて終えたのでした。

そんなこんなで、いろいろあった京都取材。ハプニングもありましたが、出来上がったオズマガジンを読んで楽しんで頂けるとなによりです。3月は私の大好きな花灯路もあるので、京都旅行とってもオススメですよ。ぜひ旅先候補のひとつにしてみてください。では、今日もいい1日を!

OZmagazine 3月号「京都」特集

OZmagazine 3月号「京都」特集

発売日/2017年2月10日(金)
価格/640円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売中

WRITING/MOE KUMADA(OZmagazine)

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※記事は2017年2月17日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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