【ホテルクルーズ(朝食編)】60年以上愛される、帝国ホテルの名物パンケーキ

憧れホテルで朝食を

更新日:2017/01/14

【土曜日 21:00更新】
日々企画を出しあって、シティホテルの特集やニュース記事を作っているプレミアム予約のホテル編集部。私たちがいつも思うのは、ホテルには「敷居が高い」イメージがあるということ。でも楽しみ方を知れば気軽に利用できるんです。このコーナーでは、そんなホテルの楽しみ方を知ってもらうべく、編集の南波&長野が実際に利用した体験レポートをお届け。

2017年のホテルクルーズは泣く子も黙る「帝国ホテル 東京」からスタート。日本を代表するホテルゆえ、敷居が高いと感じる方も多いことでしょう。でも大丈夫です。そんな帝国ホテルを気軽に体験できる、大人気パンケーキがあるのです。今回は朝食を担当する南波が、このしっとり甘~い朝食をレポート。

帝国ホテル パンケーキ

パンケーキブレックファスト3200円(税込)※別途サービス料10%

帝国ホテルが開業したのは明治時代の半ば。日本の近代化の歴史とともに、およそ130年もの間ずっと同じ場所で東京の街を見守ってきました。もともと海外からのVIPを迎え入れるために作られたホテルということもあり、華やかで格式高い空間や行き届いたサービスはずっと変わらず受け継がれてきたもの。しかしその一方で、革新を続けてきた歴史もあり、そのひとつがまさにパンケーキなのです。

帝国ホテル 東京 ロビー

ぜひ味わいたいのが帝国ホテルならではのこの重厚なロビー。本館はいくつも入口があるけれど、日比谷公園側の正面玄関から入るのがおすすめ

1952年、あるアメリカ人経営者が帝国ホテルの厨房を訪れ、自らパンケーキを焼いて見せたのが始まりだそう。翌年にメニュー化されるとたちまち人気に火が付き、今日にいたるまで不動の人気メニューとして存在し続けています。レシピは微調整を加えながらも当時の味を守り続けていて、お皿に3枚を重ねて出すのも60年以上変わらぬスタイル。現在も本館1階の「パークサイドダイナー」で味わうことができます。

パークサイドダイナー

本館1階のパークサイドダイナー。カジュアルな雰囲気で入りやすい

今回いただくのは「パンケーキブレックファスト」。ジュース、パンケーキ、付け合せ、コーヒーor紅茶がセットになっています。ジュースは5種類の中から、付け合せはベーコン、ハム、ソーセージ、グリーンサラダの4種類から選べます。パンケーキに関してもワッフルやフレンチトーストに変更することができるのですが、ここはもちろんパンケーキをチョイス!

パンケーキ ブレックファスト

ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、トマト、アップル、ミックスの中から選択できる

しばらくすると、こんがりときつね色のパンケーキがお皿の真ん中で行儀よく3枚積み重なって登場。昨今日本に上陸したイケイケなパンケーキと比べると派手さはありませんが、そのクラシカルな佇まいには気品があり心を奪われます。まずは何もつけずにひと口。生地はまるで赤ちゃん肌のようにキメが細かくてもっちりやわらか! 続いて口当たりの良いホイップバターとメイプルシロップを付けていただくと、甘いシロップと少し塩気の効いたふわふわのバターが口の中で溶けてたちまち優しさにつつまれるのでした・・・うっとり。

このキメの細かさとしっとりした口当たりの秘密は、3cmもの分厚い鉄板と職人技なのだそう。膨らまないのも膨らみ過ぎてもダメで、専属の焼き手になるには最低でも3年以上は経験を積まなければならないのだとか。しかも、帝国ホテルには調理に携わる人間が総勢300~400人いて、選ばれし者のみが店舗の調理をまかされているのです。うむむ、さすが!

帝国ホテル コーヒー

レトロでかわいいカップに入ったコーヒー。冷めたら温かいものに交換してくれます。もちろん無料

パンケーキのほかにもうひとつ、どうしてもご紹介したいメニューがあります。それは、あのマリリン・モンローが新婚旅行で帝国ホテルに滞在した際にリクエストした朝食。専用の宿泊プランを利用した人のみが、このパークサイドダイナーでいただけるという裏メニューです。以前宿泊させていただいた際に体験したのでせっかくなのでご紹介します。

その名も「マリリン・モンローブレックファスト」は、ホットミルク、仔羊のロースト、薄く切ったパンをカリカリになるまで焼き上げた「メルバトースト」、そしてコーヒーor紅茶がセットになっています。ホットミルク好きの私は、マリリン・モンローも好きだったかと思うとそれだけで嬉しくなり、仔羊のローストを口に入れた時は朝から大女優気分になれました。そしてなんといっても衝撃的だったのが添えられていたドフィノワーズ(ポテトグラタンのこと)のおいしさ。ひと口食べれば帝国ホテル伝統のベシャメルソースの偉大さに感動してしまうはずです!

マリリン・モンローブレックファスト

マリリン・モンローブレックファストは専用宿泊プランの利用者限定。中央の皿のいちばん奥にちらりと見えるのがドフィノワーズ

様々な逸話を持つ帝国ホテルですが、ほかにも日本で初めてビュッフェ形式の食事スタイルを提案し「バイキング」と名付けたり、女性限定の宿泊プラン「レディースプラン」やホテルでのランドリーサービスを始めたのも実は帝国ホテルなんです。長い歴史の中で、古き良き伝統を守りながらも革新的なチャレンジを続けてきた日本が誇る名ホテル。みなさんもぜひ体験してみてください。

朝食DATA

■朝食会場:パークサイドダイナー
■時間:6:00~11:00(ラストオーダー)
■価格:パンケーキブレックファスト3200円(税込)※別途サービス用10%
※マリリンモンローブレックファストは専用宿泊プランの利用者限定で食券+1000円で利用可
■平均的な混雑状況:8:30頃がピーク
■電話番号:03-3539-8046
■公式HP
http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/parkside_diner/menu.html

帝国ホテル 東京

1890年「日本の迎賓館」として開業した歴史あるホテル。緑あふれる日比谷公園から都心ならではの夜景まで、東京のさまざまな表情を見られるのも魅力。伝統とモダンが見事に調和した空間で、127年かけて受け継がれた「おもてなしの心」を体感して。
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1
アクセス:【電車】JR有楽町駅日比谷口より徒歩約5分、 東京メトロ日比谷駅A13出口より徒歩約3分 【車】首都高速霞ヶ関ランプより約5分、首都高速銀座ランプより約5分

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パークサイドダイナーでパンケーキやマリリン・モンローブレックファストがいただけるプランも

WRITING/AYAKO NAMBA(OZmall)

※記事は2017年1月14日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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