京都

【京都ひとり旅】現代美術の展示やカフェもオープン!生まれ変わった京都市京セラ美術館へ

更新日:2020/03/10

図書館や劇場が集まる京都の文化エリア・岡崎。中心に佇む歴史ある公立美術館が、大規模なリノベーションを経て今年3月21日に「京都市京セラ美術館」としてオープン! 古い建物の趣を残しつつ、新しい魅力も加わった美術館で、ひとり時間を楽しもう

「京都市京セラ美術館」外観。写真下部分の「ガラス・リボン」が新設された

明るく、オープンに生まれ変わった美術館

シンメトリーで迫力のある西階段は、建築当初の面影を色濃く残している

昭和8(1933)年、公立美術館としては日本で2番目に開館した歴史ある美術館。本館の建築は、洋風の建物に和風の屋根をかぶせた帝冠様式が特徴だ。リニューアルのポイントは、「新しいものと古いものの二項対立ではなく、重なり合って魅力を生み出しているところです」と展覧会プログラムディレクターの土屋隆英さん。古い建物の地下を掘り下げて造られた「ガラス・リボン」は、威厳ある美術館の敷居を下げて、入りやすさを感じさせてくれる。美術館裏手にもともとあった池泉回遊式の日本庭園も整備され、自由に出入りできるように。また、現代美術を展示するための最新設備を備えた新館「東山キューブ」も新設された。
「京都が拠点のアーティストは多いのに、今まで現代美術のための美術館がなかった。新館では、アートを身近に感じる現代美術の展示をどんどん企画していきたいです」

(左)石でできた手すりやステンドグラスなど、細部に残る古い意匠にも注目 (右上)北西角のエントランスには期間限定のアート作品が (右下)館内にはミュージアムカフェ「ENFUSE」もオープン

「美術展の観覧チケットなしで入れるスペースも充実。気軽に足を運んでみてください」と土屋さん。

京都市京セラ美術館(京都市美術館)

きょうとしきょうセラびじゅつかん
TEL.075-771-4334
住所/京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間/10:00~18:00(17:30最終入場)
休館日/月(祝の場合開館)
入館料/展覧会によって異なる(一部無料エリアあり)
アクセス/地下鉄東西線東山駅より徒歩8分

美術館周辺さんぽも魅力がいっぱい!

そ kawahigashi
(左)「そ kawahigashi」のほうじ茶豚ロース1430円。熟成豚を炊いてから周りをカリッとフライパンで焼きあげた (右上)その場で点ててショットグラスに注ぎ入れる抹茶は菓子付きで1540円 (右下)店主の中東篤志さん

そ kawahigashi

2019年10月にオープン。「お茶」「お酒」「食べ物」の3つを軸に、日本全国で見つけたおいしいものを伝える。お茶とお菓子でカフェ使いもできるし、食事ができるバーのように利用してもOK。カウンター中心だからひとりでも気兼ねしない。

DATA

そ kawahigashi
そ カワヒガシ
TEL.075-748-1715
住所/京都府京都市左京区東丸太町18-5
営業時間/15:00~深夜0:00(フード23:00LO、ドリンク22:30LO)
定休日/水
予約/可(当日のみ)
アクセス/京阪鴨東線神宮丸太町駅より徒歩3分

チョコレートケーキ ガイア71は580円

Chocolaterie HISASHI

数々の国際コンクールで成績を残してきたショコラティエ・小野林範さんの店。カカオを独自に焙煎・ブレンドしたチョコレートを、ケーキやボンボンショコラ、ソフトクリーム、最中などさまざまな形で味わえる。手みやげにも人気。

DATA

Chocolaterie HISASHI
ショコラトリー ヒサシ
TEL.075-744-0310
住所/京都府京都市東山区夷町166-16
営業時間/10:30~18:00
定休日/月・第1・3火 (月が祝の場合翌休)
予約/不可
アクセス/地下鉄東西線東山駅より徒歩4分

店主の仲平誠さん

Soil

海外のデザイナーが手がけたデッドストックの器から、独特の色柄の布、オブジェのようなものまで、店主が直感で選んださまざまなものが並ぶ古道具店。仕入れは主にヨーロッパから。ほかでは買えない、味のあるものに出会える。

DATA

Soil
ソイル
TEL.090-2357-0574
住所/京都府京都市左京区北門前町476-1
営業時間/12:00~19:00
定休日/水・木
アクセス/地下鉄東西線東山駅より徒歩5分

京都へのアクセス&ひとり旅のHINT

【アクセス】
●東京から/東京駅より東海道新幹線のぞみで約2時間20分、京都駅下車。地下鉄烏丸線に乗り換え約5分、烏丸御池駅下車。地下鉄東西線に乗り換え約5分、東山駅下車。片道約14300円
●大阪から/大阪駅よりJR京都線新快速で約30分、京都駅下車。以降は東京からと同じ。片道約850円

【ひとり旅のHINT】
岡崎公園にはベンチもあって休憩にぴったり。週末になるとマルシェやライブショーなどさまざまなイベントが行われ、にぎやかに。イベント情報は、岡崎の情報がいっぱいのウェブサイト「京都 岡崎コンシェルジュ」をチェック

■MORE INFO
ほぼ毎月10日、岡崎公園では「平安蚤の市」を開催。「Soil」の仲平誠さんが主催し、日本全国の古道具店が100店舗以上出店する

PHOTO/MAKOTO ITO WRITING/AI KIYABU

※OZmagazineTRIP(2020年3月6日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2020年2月20日現在のものです。その後、変更が生じる場合があります。また各店の営業時間や定休日などは時期によって変わる場合もありますのでご了承ください

※記事は2020年3月10日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります