旅の目的にしたい イベント・祭り・フェス ものづくりに触れる「RENEW×大日本市鯖江博覧会」を開催

東京で旅を感じるイベント

365日の中で、この日だけしか見られない景色、会えない人、体験できないことが日本中にはたくさん。旅の目的にする価値のある、イベントやお祭り、フェスをご紹介。

更新日:2017/09/29

ご当地グルメや工房見学、ワークショップも。ものづくりのまちが賑わう4日間

旅の目的にしたいイベント

1500年以上の歴史を持つ越前漆器や眼鏡の職人たちが集まる福井県鯖江市河和田地区は、半径10㎞の中にさまざまな産業がギュッと集積する小さな“ものづくりのまち”。技術を継承しながら時代に合わせたものづくりを続けていて、近年では移住する若手の職人やクリエイターが増えているそう。そんな河和田地区を舞台に2017年10月12日(木)から15日(日)、「RENEW×大日本市鯖江博覧会」が開催される。歩いて周れる河和田の空気を感じながら職人の技を知り、体験できる年に一度の特別なイベント「RENEW」と、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げる中川政七商店が産地へ人を呼び込み、地元の工芸を再評価するべく展開する「大日本市博覧会」がコラボし、多様なものづくりに触れられる貴重な機会チャンス! 今年は河和田地区を飛び出し、広域イベントや福井が誇る工芸を一度に見られる「福井クラフトツーリズム」などさまざまなコンテンツも同時開催され、スケールアップする。

旅の目的にしたいイベント
「漆琳堂」の拭き漆体験(3000円※別途送料・所要時間30分)では、後日商品を発送してくれる

約70件もの工房や企業が普段は出入りすることのできない工房を特別に開放し、無料で見学できるのが魅力のひとつ。工房見学や実演のほか、木工雑貨や眼鏡素材のアクセサリー作りなど、各工場がそれぞれに趣向をこらしたワークショップも実施。イベントの見どころや近くの旅情報が地図で探せる博覧会公式ガイドアプリ「さんちの手帖」を事前にダウンロードして、情報をチェックしておくのがおすすめ。
例えば、ポップな色合いの漆がかわいらしい「aisomo cosomo」で知られる「漆琳堂」では、職人から直に漆器の歴史や技術、お手入れなどの話を聞きながら拭き漆を体験できる。また、越前漆器の土台を作る「井上徳木工」では、カッティングボード作りに挑戦! 職人による丁寧な指導のもと、電動糸のこぎりを使って1枚の板から自分好みの形を切り出そう。

旅の目的にしたいイベント
福井県初進出の中川政七商店期間限定ストア

一方、メイン会場となる「うるしの里会館」には、特設店舗が多数登場。期間中、全国の産地から選りすぐりの工芸品を取り揃えた中川政七商店の期間限定ストアが福井県に初進出する。中川政七商店オリジナル商品をはじめとした日本各地の工芸品が並ぶ巨大やぐらが現れ、イベント期間だけの特別な空間に。また、工芸品だけではなく福井県内のデザインプロダクトを集めたお店や、RENEW出店店舗の商品を集めたお土産屋さんも。工場見学の時に気になっていた商品はここで見比べて、お気に入りの商品は旅の記念に持ち帰って。

旅の目的にしたいイベント
山うにたこ焼き ※画像提供元「さんち ~工芸と探訪~」

また、旅行の醍醐味である地元グルメも見逃せない! 10月14日(土)・15日(日)の2日間に渡り、鯖江市の「五十嵐木材」に福井の飲食店が一堂に会するエリア・フード横丁が登場。福井の食を幅広く楽しめる。なかでも、ゆず・鷹の爪・赤なんば(完熟ししとう)・塩を丁寧にすり込み練り上げた伝統的な薬味「山うに」を取り入れた山うにたこ焼きにご注目。ぴりっと辛いゆずの風味がたこ焼きの味を引き立て、やみつきに。また、福井名物のソースカツ丼を持ち運びできるように進化させた「サバエドッグ」も味わいたい一品。豚の薄切り肉を巻きつけたごはんをパン粉で揚げ、特製ソースに浸したもので、“歩くソースカツ丼”とも呼ばれているのだとか。食べずには帰れない逸品の数々を味わい尽くそう。

旅の目的にしたいイベント

今年は、河和田地区だけでなく福井県の広域で多くのコンテンツが同時開催される。福井県が誇る工芸を周遊できるイベント「福井クラフトツーリズム」では、鯖江市市街地の「眼鏡エリア」、越前市今立地区の「和紙エリア」、越前市市街地の「箪笥エリア」、越前市南部の「刃物エリア」、4つのエリアの工房を一挙に開放。RENEWと同様、好きな工房を自分で見学し、ワークショップにも参加できる。
そのほか、10月14日(土)・15日(日)には、鯖江市にある中山公園に全国のクリエイターが軒を連ね、アクセサリーや雑貨などを販売する「Creema Craft Caravan in 鯖江」の開催も。10月14日(土)は、複合施設「CRAFTBRIDGE」にて食のクラフトを楽しむイベント「浜町発酵夜市」が登場する。お昼は酵素や味噌作りのワークショップや生産者によるトークライブ、夕方からは会場全体がバーとなって、日本酒やクラフトビール飲み比べなどを楽しめる。

ものづくりの聖地に訪れ、職人たちの技や長く伝わる想い、そして新たに生み出される品など、さまざまな工芸の魅力を感じよう。

RENEW×大日本市鯖江博覧会

旅の目的にしたいイベント

開催日時/2017年10月12日(木)~15日(日)10:00~17:00
会場/福井県鯖江市河和田地区および周辺地域
総合案内/うるしの里会館(福井県鯖江市西袋町40-1-2)
アクセス/【電車】北陸新幹線でJR「金沢駅」→特急しらさぎ・特急サンダーバードでJR「鯖江駅」→「つつじバス 河和田線」に乗り「うるしの里会館」で下車 東京から約3時間50分 【飛行機】「小松空港」からリムジンバスでJR「福井駅」→特急しらさぎ・特急サンダーバードでJR「鯖江駅」→「つつじバス 河和田線」に乗り「うるしの里会館」で下車 東京から約3時間
※10月14日(土)、15日(日)は、JR鯖江駅とうるしの里会館をつなぐ無料シャトルバスを運行
問い合わせ/0778-65-0048(合同会社ツギ内)
料金/見学は無料、ワークショップは工房ごとに料金設定あり(基本的には有料)
■フード横丁
日時/10月14日(土)、15日(日)10:00~17:00
会場/五十嵐木材(鯖江市西袋町216)
■福井クラフトツーリズム
日時/10月12日(木)~15日(日)
会場/鯖江市、越前市
料金/見学は無料、ワークショップは工房ごとに料金設定あり(基本的には有料)
■Creema Craft Caravan in 鯖江
日時/10月14日(土)、15日(日)10:00~16:00
会場/中山公園(鯖江市西袋町68-36)
■浜町発酵夜市
日時/10月14日(土)17:00~22:00
会場/CRAFT BRIDGE(福井市中央3-5-12)

WRITING/NOZOMI SUZUKI

※記事は2017年9月29日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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