大人の女性がおさえておきたい「接待・会食マニュアル」

大人の女性がおさえておきたい「接待・会食マニュアル」

接待・会食の前に必要な準備やお店選びのポイントから、おさえておくべき接待マナーまでを分かりやすく解説。これを読んでおけば、急に重要な会食のセッティングを頼まれても安心! 取引先との親交を深めたり、ビジネスの進行をスムーズにするチャンスだから、心遣いが伝わるおもてなしを心がけて

更新日:2016/11/10

【STEP1】 接待の準備

1-1 参加者・日時の決定

1-1 参加者・日時の決定

はじめに必要となるのが取引先へのお誘い。あくまで接待と直接的に感じる表現は避け、「今度お食事でもいかがでしょうか」など、自然な流れで先方にお声掛けしよう。

会食を行うことが決定したら、自社の社員の中から取引先の参加者と同格もしくはそれ以上の役職の参加者を選定しよう。日程は取引先から都合のよい候補日を2、3日あげてもらい、上司の予定を確認しつつ相手の予定を優先しながら調整を進めて。

1-2 お店を予約

1-2 お店を予約

接待で最も重要なのが、お店選び。まずは、相手が足を運びやすい立地から選定を開始して。また、おもてなしをすることが目的なので、料理が美味しいことはもちろん、ある程度高級感があり、雰囲気がよいお店がベスト。個室席のあるお店を選べば、一体感が出て親睦も深まるはず。

相手の好きな食べ物やお酒の種類(ビール、ワイン、日本酒)などを事前にヒアリングしておき、それが揃う場所を選定すれば、さらに配慮が効いた対応に。また、接客やお店の雰囲気だけは、口コミだけで見極められないので、当日までにお店に足を運んで、自分の目で実際のところを確かめておくのがおすすめ。2次会のお店の手配が必要かどうかも、この時に上司に確認しておこう。

1-3 ご案内

1-3 ご案内

日程とお店が確定したら、接待の日時、場所、URL、地図、電話番号を箇条書きでまとめたご案内メールをお送りしよう。緊急連絡先として自分の携帯の電話番号を伝えておき、「場所が分からない場合は、お電話ください」と一言添えておくと、道に迷ってしまった場合でも安心。

さらに、当日までに用意しておきたいのが「今後もよろしくお願いします」という気持ちを伝えるための手土産。その後の流れも考え、先方のご家族で召し上がっていただけるようなものを選ぼう。また、食べやすい個包装のお菓子や日持ちするものであれば、受手に負担を感じさせないのでおすすめ。季節ものや、先方の世代を配慮した手土産選びも、喜ばれるポイント。

【STEP2】 接待当日

2-1 接待の前に

2-1 接待の前に

必ず開始時刻の15~20分前にはお店に到着して、席次を確認。いちばん下座に座り、余裕をもって先方を待つことを心がけて。遅刻して失礼なことがないよう配慮することはもちろん、先方が到着した時に、お店の前でしっかりお出迎えができるようにしよう。

また、先方がタクシーを利用しそうな場合には事前に予約しておくのがスマート。その際、タクシーの代金は封筒に入れて準備しておくとよい。

おもてなしをする身なので、飲み過ぎず、ほどほどにお酒をいただくことを心がけておいて。

<知らないと損する!席次マナー>

席次について:和室の場合

席次については基本的には、出入り口から最も遠い席が上座、最も近い席が下座になるので、覚えておこう。

また、和室の場合は掛け軸など、床の真に近い席が上座になるというルールがあるので注意。さらに庭が見えるお部屋の場合、それが見える位置を上座にするというケースも。

席次について:円卓の場合

中華料理店など円卓の場合は、出入り口から最も遠い席が上座となり、あとは図のような順番で下座に近づいていくので、頭に入れておくのがおすすめ。

2-2 接待本番・お見送り

2-2 接待本番・お見送り

接待が開始したら、携帯はオフに。グラスは空いていないか料理は足りているかなど、常に気配りを心がけながら進行しよう。話題は相手が主役であることを忘れず、楽しんで話せることを選んで。時事ネタを把握しておくのはもちろん、業界動向や先方の企業の最近のニュース、好きなことを事前リサーチしておくと、困らないのでおすすめ。また、特に力をいれて話している話題に気づいたら、それを引き出す質問を心がけると自然と場が盛り上がるはず。

お開きが近づいたら、先方に見られないよう、さりげなくお会計を済ませよう。部屋を出る際は忘れ物がないか確認し、用意した手土産がある場合はこのタイミングでお渡しして。「本日はありがとうございました。」と頭を下げ、先方の姿が見えなくなるで見届けよう。

<正しいお酒の注ぎ方とは?>

お酒の注ぎ方

接待中、印象を左右するのがお酒の注ぎ方。グラスを確認して相手の飲み物が少なくなってきたと感じたら、「いかがですか?」と自分から進んでお酌するよう心がけよう。

ビールやワインはボトルのラベルを上向きにし、隠れないように注ぐのがポイント。ビールの場合は右手でボトルを持ち、左手は下側に添えて。ワインは右手でボトルを持ち、左手はボトルの底を支えるようにして、グラスの1/3~1/2程度を目安に注ぐのが正解。

日本酒の場合は、徳利の胴部分を右手で持ち、左手は下側に添えて、8分目を目安に注ぐのがキレイにお酌するコツ。

2-3 接待後のお礼

2-3 接待後のお礼

接待が無事終了したら、24時間以内に接待中の心遣いに対するお礼と「これからもよろしくお願いします」という気持ちが伝わる感謝のメールを先方に送ろう。

長文メールは忙しい相手にとってかえって迷惑になってしまうので、丁寧な文面を心がけつつ、なるべくさらりとまとめるよう心がけて。

※記事は2016年11月10日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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