カラフルな手書きの絵が物語を紡ぐ。櫻井マナミみさんが語るテキスタイルの魅力|伊勢丹新宿店「柄の祭典 VOL.5」

カラフルな手書きの絵が物語を紡ぐ。櫻井マナミさんが語るテキスタイルの魅力|伊勢丹新宿店「柄の祭典 VOL.5」

更新日:2021/10/08

伊勢丹新宿店本館では、2021年10月13日(水)~19日(火)の期間、人気テキスタイル作家やブランドが参加する「柄の祭典 VOL.5」を開催。そこでバイヤーの皆さんにご協力いただき、素材や柄、織り、染めなどにこだわりのある多彩な“語れるテキスタイル”を教えてもらいました。今回は、“ピースフルなメッセージをテキスタイルにのせて贈る”がコンセプトの「MANAMI SAKURAI」デザイナーの櫻井さんをご紹介。

【Textile Artist:櫻井マナミさん】やさしい手書きの絵で布の上に物語を紡ぎだす

櫻井マナミさん
櫻井マナミさん/「MANAMI SAKURAI」デザイナー。ロンドンでテキスタイルを学び、2019年独立。作品は展示会とオンライン受注会を中心に販売。最新情報は、Instagram(@manami_sakurai_

――櫻井さんはそもそも、なぜテキスタイルデザイナーになったのですか?

絵や洋服が好きで、最初はファッションデザイナーを志してロンドンのセントラル・セント・マーチンズ大学に入りました。そこで私の絵を見た先生から、テキスタイルから服を作るファッションプリント学科をすすめられたんです。その学科で布を作るのはすごく楽しかったのですが、洋服の形を考えるのも好きだったので、実は迷いがありました。転機になったのはインドです。学科の先生の紹介で、現地の刺繍工場でインターンをしたのですが、インドはまさにテキスタイルの国でした。洋服はごく限られた形しかないけれど、代わりに布のデザインや素材が豊富で! 多彩な色柄や刺繍の布を組み合わせたりストールを巻いたりして、インドの人たちが布で遊ぶ姿に感激しました。自分がいちばんワクワクするのはテキスタイルだと実感して、“私は布で行こう”と心が決まったんです。

櫻井マナミさん

――櫻井さんが思う布の魅力とは?

自由度の高さです。1枚の布があれば洋服作りはもちろん、頭や首もとに巻いたり風呂敷やテーブルクロスにしたりと、いろんな使い方ができますよね。カーテンのように空間の雰囲気も変えられるし、コンクリートの壁などの硬い素材も布をまとえばやわらかい印象に。そういう包容力も布の魅力だと思います。あと、カラフルな布って気持ちにすごく作用しますよね。特に洋服は、一日中目に入ります。だから私が布を作るうえでは、見る人の気持ちがふわりと踊ることを心がけています。どこか懐かしく、やさしい記憶を呼び起こす柄。そんな布に包まれて守られている感覚で過ごせたら、きっと自分にも人にもやさしくなれると思うんです。

櫻井マナミさんThe universe(Green)生地1980円(50cm ×50cm)
人と自然、宇宙とのつながりを描いた“The Universe”。環境への負荷の少ないものづくりを心がけ、綿や麻、絹などの土に還る天然素材だけを使い、水質汚染の少ない染色法を選んでいる。The universe(Green)生地1980円(50cm ×50cm)

――櫻井さんの布には物語を感じますが、どんなふうに発想を?

自分が好きなアートや本からインスピレーションも受けながら、そのときの気持ちにぴったりくる言葉で物語を作り絵を描きます。“We are a piece of the stars”(私たちは星のかけら)が今回のテーマ。現代アーティスト、オラファー・エリアソンのスタジオのレシピ集『Studio Olafur Eliasson The Kitchen』に、リンゴなどすべての植物は天体エネルギーの産物で、人間も宇宙の循環の一部であり、起源をたどればみんなビッグバンに行き着くという文章があって。みんな星のかけらだと考えたら、目にするものすべてが愛おしく思えて・・・。このテーマのもと、クレヨンで宇宙や自然と人のつながりを描いた“The Universe”、鉛筆の線と水彩で温かな宇宙を描いた“The Stars”の2柄を制作しました。

櫻井マナミさん
「MANAMI SAKURAI」のシャツ The universe(Green)29700円。画材のニュアンスとマッチするように選ばれた綿の生地が、見た目よりやわらかくて気持ちいい

――そういうお話を伺うと、柄がさらに素敵に感じられますね。

展示会などでお客様に物語を伝えると、愛着が湧き人に話したくなると言っていただけます。柄は布以外にも応用できるので、今後は他ジャンルともコラボしながら、文具やインテリアにも柄の世界を広げていけたら。いつか実現したい夢は、色とりどりの柄のタイルや壁材を使って、建物や公園をカラフルな柄で包むこと。リピートすれば柄は永遠に続いていくので、その世界は限りないんです。

「揺らぎのある手描きが好き」
「揺らぎのある手描きが好き」
“The Stars” “The power of the pen”
“The Stars”クッションカバー5500円。“The power of the pen”は2019年の作品で、リネンの巾着3850円、ポーチ5500円。

伊勢丹新宿店「柄の祭典 VOL.5」

オズマガジン編集部のコラボブースも登場予定!

2021年10月13日(水)~19日(火)の期間、人気テキスタイル作家やブランドが参加する「柄の祭典 VOL.5」を開催。人気作家・ブランドの新作や素敵な柄アイテムが一同に見られるチャンス。実際に作家さんと話ができる時間も。
また、2021年10月12日(火)発売の雑誌「オズマガジン」11月号はテキスタイル特集。伊勢丹新宿店×オズマガジンがコラボーレションして、会場内にオズマガジン編集部もブース出展予定。このイベントだけのお楽しみをぜひ見逃さないで。

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新型コロナウイルスの影響により、イベントの中止・変更、ならびに施設の休業、営業時間の変更、提供内容の変更が発生しております。日々状況が変化しておりますので、ご不明点がございましたら各施設・店舗へお問い合わせください。
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※オズマガジン2021年11月号「すてきなテキスタイル」の記事を一部転載 

イベントDATA

イベント名
柄の祭典 VOL.5
開催場所
伊勢丹新宿店本館3F プロモーション
開催日程
2021/10/13(水)~19(火)
開催時間
10:00~20:00
入場料
無料
参加ブランド
MANAMI SAKURAI、mannine、marble SUD、seed one style
ホームページ
公式HP

DATA

スポット名
伊勢丹新宿店
住所
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館 Map
営業時間
10:00~20:00 本館7Fレストラン街「イーストパラダイス」11:00~21:00
※店舗により営業時間は異なる
交通アクセス
東京メトロ丸ノ内線「新宿三丁目駅」より徒歩1分、副都心線「新宿三丁目駅」より徒歩2分都営新宿線「新宿三丁目駅」より徒歩3分、JR「新宿駅」東口より徒歩5分、西武新宿線「西武新宿駅」より徒歩5分、小田急線「新宿駅」より徒歩7分、京王線「新宿駅」より徒歩7分、都営大江戸線「新宿西口駅」より徒歩10分
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PHOTO/MASAHIRO SHIMAZAKI WRITING/MIYO YOSHINAGA

※記事は2021年10月8日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります