ハリー杉山さんと長濱ねるさんが森美術館「アナザーエナジー展」でアート鑑賞【誰でもできる新しいアートの楽しみ方】オズマガジン掲載

ハリー杉山さんと長濱ねるさんが森美術館「アナザーエナジー展」鑑賞|STEP1【3人で鑑賞】オズマガジン掲載

更新日:2021/07/12

2021/7/12(月)発売のオズマガジン8月号は「アートなおでかけ」特集。ベストセラー『13歳からのアート思考』の著者・末永幸歩さんに、誰でもすぐに実践できる「アートの楽しみ方」を教えてもらいました。体験するのはJ-WAVE (81.3FM)「POP OF THE WORLD」のナビゲーター、ハリー杉山さんと長濱ねるさん。「アートをどう見ればよいかわからない」という人にこそ知ってほしい、新しい自分との出会いが美術館には眠っていました。

ナビゲートしてくれるのは、ベストセラー『13歳からのアート思考』の著者・末永幸歩さん

―――アート鑑賞って難しくないですか?
難しく考えなくて大丈夫です。まず作品の前に立ったら、見たままの印象をアウトプットしてください。おすすめは、初めに展覧会全体をさっと1周して直感で気になる作品をひとつ見つけることです。美術館に行くと作品解説を読むことに追われたり、写真を撮るのに夢中になったりと、あちこち思考が散らばりがちではありませんか? じっくりと時間を使ってひとつの作品に対峙することで、アートを五感で堪能できて、記憶に残る作品と出会えるようになりますよ。(末永さん)

【いざ実践】ハリー杉山さん、長濱ねるさんとこんな方法で鑑賞します!

◆STEP1【3人で鑑賞】←今読んでいるのはこちらの記事
3人で気付いたことや感じたことを話し合いながら鑑賞します。

◆STEP2【個人で鑑賞】
視点を変えながらじっくり作品と向き合い、感じたことを互いに話し合います。

◆STEP3【自由鑑賞】
STEP1、2を踏まえて、気になった作品を選んで自由に鑑賞します

STEP1【3人で鑑賞】展覧会の最初の作品:フィリダ・バーロウ《アンダーカバー 2》

STEP1【3人で鑑賞】展覧会の最初の作品:フィリダ・バーロウ《アンダーカバー2》
フィリダ・バーロウ《アンダーカバー 2》(2020)Courtesy:Hauser&Wirth

気付きを言葉にしていくと、作品も変わって見えてくる

展覧会の最初の作品、フィリダ・バーロウ《アンダーカバー 2》の前に立った3人。作品の題名も背景も知らないまま、思ったこと、感じたことを言葉にしていきます。


【ハリー】すごい、いきなり!?

【ねる】大きい~!

【末永】かなりインパクトのある作品ですよね! 今日はアートをちょっと変わった見方で楽しんでみたいと思います。そのために、おふたりには作品の背景やタイトルなど、事前の知識なしで来てくださいとお願いしました。まずは、シンプルに、見えたものを口に出しながら鑑賞することから始めてみましょう。

【ねる】私は作品全体にピンクとか赤とか、同系色が使われていると思いました。

【ハリー】いろんな色を使っているのに青や紫はなくて、強い色を使っているから、感情的な、爆発的なものを指しているのかな・・・。僕はとにかく「これはなんなんだ?」って思いました。

【末永】そうですよね(笑)。では、私が用意した3つの鑑賞ポイント「どこからそう感じるのか?」「位置を変えて見てみると?」「展示空間に着目してみると?」を自分に問いかけながら見てみてください。

【ハリー】どうして木の柱の上にわざわざ作りあげたのかな。

【ねる】上に載っているのは、石? どこかの川からころころ流れてきたのかな・・・。

【ハリー】こんな大きな石を持ち上げることってほとんどないよね。お城を建てるために石垣を造るときくらい。石垣の石は四角いけど、どうしてこの石は丸いのかな。

【ねる】石は丸いけど、突き出している木の柱は直線的ですよね。

【ハリー】確かに! 飛び出ている木は攻撃的に感じる。木が石を突き刺しているって考えると、見方が変わってくるな・・・。

【ねる】なにを表しているのかな・・・。

【ハリー】日本人は、地震とともに生きていかなきゃいけないじゃないですか。だから震災後の崩れ落ちたなにかとか?

【ねる】私も残骸に見えました。

【末永】こうして口に出しているうちに最初の印象からかなり具体的なイメージに変わってきましたね。では、今度は位置を変えてみましょうか。しゃがんだり、遠くに離れたりすると、また違って見えると思います。


(ふたりともしゃがんで見る)

【ハリー】見れば見るほど、卵を産みそうなモンスターに見えます・・・。

【ねる】あー! 確かに。裏側を見るとお腹みたい・・・。

【ハリー】SFの見過ぎかもしれないけど。卵を抱えたスパイダーにも見えるかも。

【ねる】ほんとだ! おもしろい!

【末永】表から見たときはそう感じなかったですね。次は展示空間に注目しましょうか。照明や影を見てみるとどうですか?


(影に注目するふたり)


【ハリー】『ダイの大冒険』のフレイザードに見えます(笑)!

【末永】「残骸」というイメージから「キャラクター」へと変化しましたね! 最初は「いったいなんなんだろう」、「へー」くらいで終わってしまっていた感想も、気付いたことをアウトプットしていくと、じっくりと自分の目で作品を見ることができたのではないでしょうか? 誰かと一緒にやってみることで、新たな気付きが生まれて、自分だけでは思い至らなかったことを考えるきっかけにもなると思うので、おすすめですよ。

Profile

◆末永幸歩さん
美術教師、東京学芸大学個人研究員、アーティスト。現在、オンライン講座「Udemy」を開講中。アートを通して「モノの見方を広げる」ユニークな授業を展開している

◆長濱ねるさん
欅坂46卒業後、多岐にわたり活動中。『セブンルール』(カンテレ/フジテレビ系)、J-WAVE『POP OF THE WORLD』ではMCを務める。アートは詳しくないけれど、好き

◆ハリー杉山さん
司会、リポーター、モデルなどマルチに活躍。J-WAVE『POP OF THE WORLD』、CX「ノンストップ!」、TBS「世界ふしぎ発見!」など多数出演。アートには親しみがあり

3人が訪れたのはこちら!「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館

3人が訪れたのはこちら!「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館
「どんな情報も読み終わった途端全部ゴミになる」と考え、情報を簡単に捨てられない陶にした三島喜美代の作品

キャリア50年以上の現役女性作家が集結

71歳から106歳までの現役の女性作家16人に光を当てた本展。絵画に映像、インスタレーションなど約130点が並ぶ。活動拠点も作風も異なる彼女たちの共通点は、自分の信念を貫き50年以上制作を続けてきたこと。性別ではくくれないなにか特別な力=アナザーエナジーを放つ作品に、挑戦を続けることの勇気をもらえるはず。

DATA

開催場所/森美術館
開催日程/2021/4/22(木)~9/26(日)
開催時間/10:00~20:00、火~17:00(閉館30分前最終入館)
※事前予約制
※当面、上記の通り時間を短縮して営業
住所/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F
アクセス/六本木駅より徒歩3分
定休日/会期中無休
入場料/1800円ほか
お問い合わせ/050-5541-8600(ハローダイヤル)
※最新情報は、美術館のWEBサイトをご確認ください

【OZmallからのお願い】

新型コロナウイルスの影響により、イベントの中止・変更、ならびに施設の休業、営業時間の変更、提供内容の変更が発生しております。日々状況が変化しておりますので、ご不明点がございましたら各施設・店舗へお問い合わせください。
外出時は、ご自身の体調と向き合いマスク着用のうえ、各施設の3密対策・ソーシャルディスタンス確保などの衛生対策にご協力のうえ、思いやりを持った行動をお願いします。

※オズマガジン2021年8月号「アートなおでかけ」の記事を一部転載 
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください

出演者のみなさんにはこちらでも会えます!

書籍「13歳からのアート思考」

書籍「13歳からのアート思考」

末永幸歩・著 ダイヤモンド社(1800円+税)
アートの表面を撫でるだけではなく、作家視点で考えてみる。20世紀のアートを新しい美術の授業形式で見ていきながら、「自分だけの答え」の導き出し方を教えてくれる1冊。

J-WAVE「POP OF THE WORLD」

J-WAVE (81.3FM)「POP OF THE WORLD」

毎週土曜朝6:00~8:00で放送中。ナビゲーターはハリー杉山さんと長濱ねるさん。海外やアーティストのニュースやポップミュージックを楽しめる心地いい2時間。

オズマガジン2021年8月号は「アートなおでかけ」特集

オズマガジン2021年8月号は「アートなおでかけ」特集

見て楽しい美術館、触れて驚きの展覧会、わくわくが止まらない芸術祭など、今絶対に見逃したくないとびきりのアートをご案内します。アートの見方をちょっと知ると、世界の味わいは大きく変わる!? 奥深くも楽しいアートの世界を、一緒に体験してみませんか。

●今行きたいアートなおでかけ
●ハリー杉山さん&長濱ねるさんと実践するアートの楽しみ方
●チームラボが手がけるアート×サウナの没入体験
●美術漫画の金字塔『ブルーピリオド』の世界
●青森、金沢、越後妻有ほか“アートな旅”

【メインビジュアル】撮影/清永洋、スタイリング/市野沢祐大(TEN10)[長濱ねる]、ヘアメイク/高野雄一[ハリー杉山]、風間裕子[長濱ねる]、取材・文/ミニマル(森美和子)
[ハリー杉山]すべて本人私物、[長濱ねる]ビンテージのワンピース20900円、ビンテージのバングル22000円、ビンテージのピアス5390円、ビンテージのブーツ35200円/以上、tahlia store 03-6874-1448 付け襟16500円/ 5-knot(info@5knotdesign.com)

※記事は2021年7月12日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります