小田和正、Mr.Childrenなど全11組の音楽を紫舟がアート作品で表現!「Feel-Love Project」独占インタビュー

小田和正、Mr.Childrenなど全11組の音楽を紫舟がアート作品で表現!「Feel-Love Project」独占インタビュー

更新日:2019/09/03

音楽を聞いたりアートを見て、誰かを愛おしく想ったことはありませんか? 2019年9月21日(土)から三井二号館特設ギャラリーで開催される「<チャリティーアート展>~紫舟が表現する詩集(うた)の世界~ Feel-Love Project powered by OZmall」は、“人を愛しく想う気持ち”をテーマに、書家の紫舟さんがアーティストの音楽(歌詞=メッセージ)を作品に込めたアートイベント。そんな展覧会への想いを紫舟さんにうかがいました。

(C)永田忠彦

「<チャリティーアート展>~紫舟が表現する詩集(うた)の世界~ Feel-Love Project powered by OZmall」

聴覚障害を持った方にも音楽を感じてもらうこと、そして健常者にも新しい愛に気づくきっかけにしてほしい、という想いを込めて開催。全11組の賛同アーティスト(小田和正、GAKU-MC、久保田利伸、スガシカオ、SEKAI NO OWARI、ナオト・インティライミ、Mr.Children、ゆず、RADWIMPS、レミオロメン、ONE OK ROCK ※五十音順)の音楽からインスピレーションを受けて、紫舟さんが手掛けたアート作品を展示する。
※作品の一部は、チャリティーオークションを行い、収益金は寄付される

――本展覧会のお話を受けたときの印象や感想をお聞かせください

「心に響く美しい企画」というのが第一印象です。歌詞と書、同じ言葉を用いていますが、一方(=音楽)は耳に届き目に見えず、一方(=書道)は目から体内に入り耳には聞こえず。本展は、誰よりも言葉の力を信じた「歌手と書家」が、補い合い支え合い作り出す展示です。私たちの身近にある言葉に相乗効果が起きると願い、新しい表現に取り組んでいます。

――展覧会の題字タイトルも紫舟さんが手掛けていますが、この作品にはどのような想いを込めましたか?

生きていると、苦しいこと、辛いこと、寂しいことが覆いかぶさり、心が暗闇に包まれることがある。そんな時には、なにかを信じ、うつむいていた顔を上げて、浅い呼吸をやめ大きく息を吐ききると、一握の希望を、吸い込めた気になれることもある。前を向いているだけで好機が訪れると信じることだってできる。人が人を想うあたたかさに気づけることだってある。
この題字は、顔をあげて前をむくことにした姿を描きました。

――アーティストの音楽=詞と向き合うにあたって、大切にされたことはありますか?

歌は、1歌詞、2リズム、3メロディ、からなっています。本展は、歌からリズムとメロディを抜きます。すると、歌詞には、別の命が宿るのです。歌詞に力がある、Mr.Childrenさんや小田和正さんの歌詞は、人生と対峙し背負った責任感が言葉から溢れてきます。その言葉は筆と相性がよく、和紙によくのり、歌い手の想いがしっかり定着してくれます。
メロディやリズムが先行する歌手の方もいます。そのリズムは耳には聞こえないのですが、書の間や筆の強弱で、リズムを打つようにしています。
歌手の方、一人ひとりの想いにできるだけ寄り添い、そしてそこから離れ筆を持ち創作をすることで、彼らの期待に応え予想を超えるものを、生み出していくことを大切にしています。

――作品の中には、複数の楽曲から生まれたアートがあるそうですね。これはどのようにして生まれましたか?

歌詞を読んでもわからない男心があり・・・。時々、周囲の方に聞いてみたり。それでも私が経験したことがないことや、考えたことがないことは、分からないままでした。自分の立場や経験に置き換えずに、その方の他の歌を大量に聴くようにしました。
すると、一貫したメッセージがあることに気づきました。たとえば、スガシカオさんは人生を生き抜く応援歌だったり、SEKAI NO OWARIさんは違いはみんなあって争わずに乗り越える道に気が付けるメッセージだったり。
その想いに寄り沿ってみると、複数の楽曲が混在するひとつの作品にすることがその人をより的確に表現できるのではないかと感じるようになりました。ぜひ会場でご覧ください。

――最後に。展覧会へ来場されるみなさまへメッセージをお願いします

どんな楽曲も聴いた後にいつも思うのです「人は人を想っている」と。だけど、その声が聞こえないと不安が募り、信じることを諦め疑う方を選んでしまったり。お互い深く想い合っているのに、想いは入れ違い、別れを選んでしまったり。その経験は誰しもあると思うのです。
ぜひご来場いただき、心のやわらかいところをあたためてくれる展示に、心を委ねてみてください。「人は人を想っている」ぬくもりに包まれると信じ。

展覧会おでかけ前後に立ち寄りたい!紫舟さんおすすめの日本橋おすすめスポット

―――展覧会の会場となる「三井二号館」近くのおすすめスポットやグルメを教えてください

【レストラン・グルメ】
WIRED CAFE News日本橋三井タワー
住所/東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー2F

CAFE SALVADOR Business Salon
住所/東京都中央区日本橋茅場町1-5-8 東京証券会館 1F

茅乃舎 コレド室町日本橋店
住所/東京都中央区日本橋室町1-5-5 コレド室町3 1F

柿安ダイニング 日本橋三越本店
住所/東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 B1F

【ファッション・ビューティ】
azabu tailor 日本橋店
住所/東京都中央区日本橋室町1-6-1 真洋ビル7F

クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ 日本橋人形町店
住所/東京都中央区日本橋人形町3-4-5

dear mayuko
住所/東京都中央区日本橋2-4-1 高島屋日本橋店 1F(化粧品売場)


プライベートで紫舟さんが利用するというおすすめのレストランやショップ。ぜひ展覧会に行ったあとに、日本橋エリアさんぽを楽しんで。

Profile/紫舟

Profile/紫舟(ししゅう)

幼少より書や日本舞踊などの教養を身につけ、書家となってからは奈良・京都で幅広く伝統美術の研鑽を積む。2014年のパリ・ルーヴル美術館地下会場でのSNBA展において金賞と審査員賞金賞を受賞。2015年のイタリア・ミラノ国際万博 日本館のアートワークを担当、国際万博初の金賞受賞。2017年「紫舟展」では、上皇上皇后両陛下をご案内。世界へ向けた日本の文化と思想の発信をつづけ、文字が内包する感情や理を表現するその作品は、書の領域を超えた現代アートと評されている。初の作品集「Creator: A Collection of Works by Sisyu」を蔦屋書店より刊行。

プロフィール写真
(C)masaaki Miyazawa
ホームページ
紫舟 公式HP
※記事は2019年9月3日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります